低山ながら関東平野を一望、変化に富んだ急登を慎重にアップダウン。

 大小山 313m 2019年12月7日 

栃木県足利市の東部に位置する低山で山頂の崖には、巨大な「大小」の文字板賑やかに楽しくが掲げられ遠く離れた場所からも確認することができる。低山ながら頂上からは、関東平野の絶景を一望でき、地元でも人気のコースとなっているようだ。ただ、全体的に岩場が多く鎖場などもあり、変化に富んだコースが多い。前回は最高峰の妙義山に直登、見晴台・女坂を経由して下山したが、今回は見晴台経由で妙義山に登り、NHK電波塔を経て大久保町に下山するコースを選択した。

 東武浅草駅9名乗車、スカイツリー駅3名、北千住駅で2名が合流、お試し山行のSさん含めて計14名のメンバーは館林駅で佐野線に、佐野駅でさらにJR両毛線に乗り換え富田駅に降り立った。ひんやりした空気の中、登山口の阿夫利神社に向けて歩き出す。三柱神社を過ぎ、暫らく進むと左前方に「大小」の文字が目に付く、本日登る大小山だ。最高峰は妙義山、文字盤のある山は鷹巣山が山名らしいがまぎらわしい。

阿夫利神社でストレッチ、靴ひもを締めなおして登山開始。ゆるやかな道をゆっくり進むと男坂・女坂分岐に着いた。ここで2手に分かれて登る。男坂チャレンジは6名、女坂は8名だ。男坂はかなりの急登で鎖場がなかなか現れない。合流地点直前で待ちに待った鎖のある一枚岩が現れた。楽しむ間もなく通過、女坂メンバーと合流して見晴台で休憩。すぐそばの切り立った岩場に吊るされている「大小」の看板がやたら大きい。鷹巣山(標柱は大小山)を通過、険しい急坂を慎重に下る。いよいよ妙義山への最後の登りにかかる。鎖はないが岩稜の急登で息が切れる。幸い標高差はそれほどなく、全員元気に頂上に立った。

頂上は360度の展望が開けており、北に日光連山の一部、西に赤城山・榛名山・浅間山・荒船山、南に富士山や関東平野が望めた。2名ほど先客がいたが、狭い頂上で昼食を楽しんだ後、ほぼ予定時刻に下山開始。露岩の急坂は慣れないと腰が引けて危険だ。慎重に時間をかけて降りる。大久保分岐で阿夫利神社を分けて南尾根ピークに向かう。尾根のピークで2つの大小山を確認した。進路を南に取りNHK電波塔を目指す。岩稜の尾根をアップダウンしながら進むが、疲れのためかペースが落ちてきた。エスケープルートへの分岐で当初の下山ルートは無理と判断し、阿夫利神社に向けて下山することにした。

急登を下る

天気予報が芳しくなく、実施有無の判断に悩んだ数日でした。当日は雨の心配はなくなりましたが、曇り空で寒い山行になることが予想された。山頂では気温が2℃しかなかったが、幸い風が全くなくて昼食もゆっくりできました。また、山頂からの展望も全く期待していなかったのですが、望外の眺めに得した気分です。尚、途中下車して入浴の予定でしたが、湯冷めの心配もあり直接曳舟に向うことにしました。入浴を期待していた人には申し訳ありませんでした。皆さんの笑顔で年末の山行を楽しく実施できたことを感謝しています。(SS)

<参加者のひと言>

大寒波襲来のうえ、曇天。まだ寒さに慣れていない体にはキツイかと身構えつつ富田駅到着。歩き出すと程なく山腹に「大小」のひょうきんな?看板が見え寒さを和らげてくれた。生意気にも男坂を選択し汗だく。気温は5℃を下回っているというのに、体を動かすって凄い事だ。山頂では低山なのに充分な見晴し。下りは足場の悪い岩場に緊張するもおしゃべりを止める程ではなく軽快な山歩きが出来た。
今年最後の山行も楽しく締め括れました。ありがとうございました。

e-jan

小雨が降る東京でしたが、栃木県の大小山周辺は曇りでした。頂上間近の男坂の岩を登り終えた先には、富士山も見えました。狭い頂上で食べたおにぎりは、美味しかったです。皆さん、お世話になりました! 
K.M

標高は低いけれど岩がゴツゴツしていて気の抜けない山でした。くもりにも拘わらず頂上から浅間山等が良く見え大満足でした。
(ティンカー)

曇天の寒い一日でした。天気が良ければ紅葉が綺麗に見られたのに残念ですしたが、それでも晩秋の素晴らしさが感じられる山行を楽しむことが出来ました。
(S)

ちょっぴり手強い岩場を乗り切ると360度の大パノラマ。頭上は雲に覆われながらも関東平野を眺めて遥かに筑波山、男体山、浅間山に雪化粧の富士山まで眺めることができて大満足!山頂の記念写真はみーんないい笑顔。
毎回期待と不安が混ざった気持ちで家を出るのだがメンバーの顔を見ると心はポジティブになり、無事に下山して帰路に着く時にはこころは満ち足りた気持ちでいっぱいになる。
浪漫会のお仲間に入れて頂き感謝感謝!!これからもゆっくり楽しく山歩きを続けて行きたい。
(とむ)

大小山で、今年最後の山登り、お天気は曇りですが、山頂からの見晴らしは360度見る事ができました。帰りに楽しくお酒が飲めて、良い山登りでした。
SA

駅に着き、歩き始めると、柿や柑橘類の実が枝がしなる程に、たわわに実っている。黄色い鮮やかな色についつい目がいく。紅葉も綺麗。足元の枯れ葉のカサカサ感が本当に気持ち良い。背中の寒さ対策のカイロが熱い… 取り外さなきゃ…。低山ながら思っていたよりも結構ハードな山で、下山は枯れ葉で足元が滑らないように慎重に慎重に下る。
展望も素晴らしく 真っ白な富士山が綺麗です。山肌に取り付けられた大小の白い文字が印象に残ります。雨と寒さを覚悟していたけど お天気にも恵まれ 楽しい山行でした。リーダーさん始め皆さん ありがとうございました。
YS

久しぶりの山登り、ハ甲田以来か。遠くからでも見える「大小」の看板。頂上は360度の展望。山波が墨絵のような神秘的な景色。富士山も見えて感激でした。
H

朝、小雨の中、駅へ向かい栃木の天気を気にしながら電車に揺られ、富田駅に到着。薄曇りの中、舗装路を歩いていると、「大小」と山の壁面に書かれている(と思われた)山が見えて来た。低山と思い軽く考えていたら、これが意外と手強かった。寒いはずのこの日でしたが。急登があり大汗をかきました。色々なコースが有り楽しめる山ですね。
(性格の良い日野富子)

雨か雪か、半ば覚悟していた山行だったが、何とか天気は持ってほっとひと安心。それにしても、晩秋の山歩きは、風情があっていい。民家の庭先や田「大小」の大きな看板んぼに点在するカキやクワの木、刈り取りを終えた田んぼ、枯れ葉の山道、落ち着いた木立、暑くも寒くもない鈍色の空、霞がかかったような遠景。どこかで見たような…、ふと遠い記憶をたぐり寄せてみたくなる。晩秋の山には、そんなデジャヴ(既視感)がある。
G

コース記録

東武浅草駅7:23発=8:56館林9:239:39佐野9:5710:01富田駅着
富田駅10:00発=10:40阿夫利神社10:5511:20見晴台11:3011:50妙義山(昼食)12:25=南尾根ピーク12:5013:15阿夫利神社分岐13:2513:45阿夫利神社13:5514:30富田駅着

富田駅14:52発=14:56佐野15:3115:48館林15:5316:23久喜16:2417:15曳舟(解散)

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