富士山登山の歴史と雄大な山麓の原生林の豊かさを感じながらの3時間



富士山五合目 2304m 2016年8月27日


 久しぶりのバスツアーである。今回は文字通り富士山を登るのであるが、最終目的地が山佐藤小屋の前で頂ではなく五合目で、下りは歩かずバスに乗って降りる、ちょっと変わった山行になる。
清澄白河を予定通り出発。首都高を経て中央自動車へ、途中多少の渋滞もあったが予定より30分早く9時過ぎに馬返しに到着した。ここまで来る途中雨が降ったり止んだりしていたが、今は何とか収まり各自準備運動を済ませ、このままバスで五合目まで行く3人と別れ9:20に出発した。

馬返しは標高1450m目指す五合目は2250m標高差800mを緩やかに登り始める。最初に目に入ったのは石造りの鳥居で、この道が表参道で、江戸時代からの富士山詣での道であると認識させられた。さらに10分程古道を歩くと「1合目」と書かれた標識が現れた。この先幅広の階段状の緩やかな傾斜の登山道がずっと続くことになる。

2合目、3合目と標識を頼りにゆっくり登る。周りは苔むした原生林に覆われ、正に鬱蒼とした森林の中を散策している気分である。さらに廃墟になった茶屋・山小屋・休憩場などが往事の面影を留めている。3合目あたりから心配していた雨が降り始めた。4合目を通過するころは雨脚も段々と強くなってきた。それでも登山道は水捌けがよく、滑ることもなく安心して歩けた。歩き始めて3時間立ち五合目まだ先かと思っていたところ、突然五合目の佐藤小屋の前に到着した。最終目的地のスバルライン五合目の駐車場まではまだ40分程掛かるので、ちょうど屋根のある休憩所があったのでここで昼食を取った。

 佐藤小屋から駐車場までは、火山灰のような黒い土のかなり幅の広い道をひたすら歩く。反対方向からは大型バスで五合目まで来て、これから富士山山頂を目指す登山者が列をなして次から次へと通過していった。雨も本降りとなり、かなり大変な登山になると想像された。

雨の中黙々と歩くこと30分、ようやく富士山五合目の総合管理センターに到着、予定より早く着いたにも関わらず、運転手の岡田さん以下二人が待っていてくれた。全員揃い土砂降りの中マイクロバスに乗り込んでやっと一息つけた。時間的に余裕があったので立ち寄り湯で汗を流して、帰ることにした。しかし、予定の温泉には入れず少し慌てたが、すぐ近くに梨宮温泉があったのでそこの温泉に入ることにした。帰りの車中では買い込んだアルコールで久しぶりに盛り上がり、19時過ぎには都内に到着することが出来た。(H.S)

コース記録

清澄白河6:30→首都高・中央道・河口湖IC→9:10馬返し9:10→9:40一合目9:45→10:17二合目10:23→10:44三合目10:50→11:10四合目11:15→12:20五合目佐藤小屋(昼食)12:45→13:10スバルライン五合目駐車場13:35→14:15梨宮温泉15:00→河口湖IC・中央道・首都高→19:10木場

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