梅雨前線直下、大雨洪水警報で登山中止に!
早池峰山 1917m 2017年7月22―23日
北上山地最高峰にして神々しいまでに輝く早池峰山と、沼と湿原に囲まれた八幡平の二つの百名山を巡る山旅の予定が、天候の悪化によって一変に阻まれた。
上野駅を予定通りに出発した「はやて111号」は10時過ぎには盛岡駅に到着、途中は晴れ間が出て良さそうな天気であったが、盛岡駅に着くころにぽつぽつと雨粒が落ちてきた。やはり前線の影響で天気は期待できそうにもない、それでも兎も角八幡平を目指してバスに乗り込む。
やがて雨脚が強くなり、黒谷地の下車予定を変更して終点の八幡平頂上バス停まで行くことにした。到着後、土砂降りの中展望台と休憩舎を兼ねた建物に避難して、次のバスで盛岡まで戻ることにした。天候が回復すれば八幡平とその周辺を散策するつもりであったが無理なようである。
それでも何か物足りないと思ったのか約4名が、果敢にも土砂降りの中をでていった。川のように水が流れている登山道を登り続け、見返峠を右折して緩やかな下りになるとやがて道は木道に変わり、見通しの良い湿原に出た。雨脚も弱くなってきてやがて止み、ニッコウキスゲなど高山植物を見ながら木道歩きを楽しんだ。
源太森の分岐を左折して八幡沼を周遊するようにして湿原をさらに歩く。やがて凌雲荘の脇を通過して、展望台まで来た。展望台からは目の前に広がって見えるはずの八幡沼が霧で何も見えなかった。その先道を間違え結果的に八幡平の頂上に着いた。山頂と言っても平坦で木に囲まれていて何の眺望もなく木造の展望台が立っていた。
そこからは一気にバス停の展望舎に無事に戻り、残った人と共に予定を1時間上げ14:30のバスで盛岡駅に向かった。駅前のビジネスホテルにチェックインして、5時半に夕食を兼ねて開運の湯まで徒歩で行った。入浴後明日の予定を話し合った結果、天気はますます悪くなる一方で、早池峰山の登山は中止せざるを得ないという結論に達した。
2日目。今日は市内観光ということで10:30にホテルを出発、先ずは駅の近くの盛岡市民文化ホールでオランダの画家 ヨハネス・フェルメールとレンブラントの絵の展覧会を見学して、駅前のレストランで盛岡名物の冷麺食す。
ここで日帰り温泉組と市内観光組に分かれ、温泉組は駅からバスで10分程の喜盛の湯でのんびりと半日を過ごした。
市内観光組はバスで35分程の盛岡手づくり村(盛岡市御所湖畔にあり15の工房が入っており物づくりの現場を見ることが出来る。またここは単なる観光施設ではなく全国に納品されている商品を生産する工場だというのがユニークである)に行き、そこで見学をしたり南部せんべいを作ったりした。さらに盛岡駅に戻りバスで市内観光をしたようである。
盛岡の出発時間には駅の新幹線の改札口に全員が揃い無事帰京することが出来た。(H.S)
※ 写真は、K写真部員らが撮影
<参加者のひと言>
★盛岡、予報的中。昨日(22日)に引き続き今日も大雨。
昨日は斎藤さんを中心に首脳会議で計画を二転三転。
結果、当初の予定通り初日は八幡平散策に決定しましたが、バスを降りると横殴りの大雨、散策も諦めようと決まりかけた時「せっかくここまで来たのだから亅といつも穏やかフェミニストのKさんが言い出してUさんと私も便乗、Sさんが先導してくれて、八幡平散策に出たのは四人。木道、八幡平頂上を小一時間散策。あとの五人はレストハウスでステイ。早々に盛岡に戻り日帰り温泉で食事して早めにシングルルームに解散しました。
二日目(23日)は10時ぎりぎりにチェックアウト、大雨の為もちろん早池峰山は断念! 市内観光に変更です。盛岡市内、たびたび大雨避難準備注意報が出ています。午前中は市民ホールでフェルメールとレンブラント展鑑賞。お昼は盛岡名物冷麺、市内観光、舌つづみ。午後は温泉組と別れて盛岡市内観光へ。盛岡手作り村で南部せんべいの手焼き体験。南部鉄器(Uさん購入)竹細工わら細工、冷麺の有名店ぴょんぴょん舎の冷麺作り教室を鑑賞。早々に雨も上がり、国の指定重要文化財の岩手銀行、旧第九十銀行。啄木の新婚の家、盛岡公民館(皇族方の宿泊施設)、盛岡信用金庫本店、紺屋町番屋、桜山神社等を市内観光循環バス「でんでんむし」号で巡り、盛岡駅に滑り込み。充実の市内観光。
早池峰山に心残りはあるものの、盛岡を満喫出来ました。
(南部鉄瓶28号/白鳥麗子/尿酸値高男/e-jan)
★今回は一度も山に登ろうと思はない、珍しい山行でした。橋から見た濁流は恐ろしかった。
(アプリオリ)
★開運 喜盛 湯ったり 間ったり いいんじゃない。
(Y.H)
★最悪の天候となってしまいました。
初日の新幹線車内では行先の変更も検討しましたが、仙台辺りまでは薄日も差していたので予定通り八幡平に行くことになりました。
途中、雨が大粒になってきたので八幡平頂上バス停まで行き、レストハウス内に退避。4名が風雨の中、頂上まで行くことに。小生は既に心が折れ、建物内で待機。バスで盛岡駅へ向う途中、山中の道路脇でこちら(バス)を見つめているキツネに遭遇。バスの運転手話では単独で行動しており、よく見かけるとのこと。往路のバスでも見かけたようです。
2日目の早池峰山は前日に中止を決定、チェックアウト前に当日の行動を決めましょうということで就寝。夜中にもの凄い雨音だったようですが、全く気が付かず目が覚めたら朝でした。(良いことなのかどうかは微妙、危険に対応できないカラダかも…)
チェックアウト前に皆で話し合って、昼食までは一緒、その後二手に分かれて行動することに。ここでも躊躇なく「温泉組」を選択。一度折れた心はなかなか元に戻らないようです。(苦笑)
今回の山行は天候悪化に伴い、計画の変更を余儀なくされましたが、メンバーから様々な意見が出されて、結果的には退屈することなく2日間を過ごすことができました。リーダーやメンバーの皆様、本当にお疲れさまでした。
(白毛門)
コース記録
東京駅7:16→7:22上野駅→はやて1号→10:11盛岡駅10:42→路線バス→12:50→八幡平周辺ハイキング→14:20八幡平頂上バス停14:30→路線バス→16:35盛岡駅
ホテル10:30−11:00盛岡市民ホール12:00昼食―日帰り温泉・市内観光―盛岡駅18:40→やまびこ56号→21:54上野駅→22:00東京駅