願いこめ神社の巨岩を3周。久しぶりバスハイクに富士山は雲隠れ
石割山1413m 2019年9月14日
山中湖畔の石割山は、真正面に大きな富士山をとらえることが出来る絶好の展望台として知られているが、乙女のような「秋の空」にはなすすべもない。
3回目か4回目か、これまで天候悪化でなかなか実現できなかった石割山にチャレンジした。各地で大雨被害が相次ぎ、台風が荒れ狂った2019年夏を少し過ぎて、この日はピンポイントで晴れマークがついていたが、豈図らんや、曇り空のもとバスは都内を出発した。そのうち晴れるかと思いきや、なかなかそうは行かないもの。登山口の石割神社の赤い大鳥居で記念撮影をして、403段の階段=写真右(byS)=を登り始めても空は一面の曇り空。背中にハアハア、フーフーの声を聞きつつ歩を進めるが、いっかな好天の兆しはない。
そうこうしているうちに、石割神社に到着。大きな大きな岩が中央付近で見事に真っ二つされ、圧倒されるモニュメントだ。早速、幸福の巨石の言い伝えにあやかろうと、時計回りに回り、山頂での富士山の眺望をお願いした。割れ目が結構狭い=写真左下=。ザック背負ってはとても無理な狭さだ。あきらめて1周、2周で済ます人も多かったが、3周をきっちり回って大願成就を祈った。
山頂までの道は結構荒れている。時にはクマザサの茂みをかき分け、段差の大きなえぐれた道を木の根っこや岩をつかみながら格闘すること15分ほど。ようやく、景色が明るくなったと思ったら、いきなり山頂に出た。10人ほどの登山者が昼食休憩したりカメラで撮影している。しかし、カメラの先にはあるべき富士山はない。何と富士山の「ふ」の字も見当たらない視界の悪さ。これがホントの雲隠れだ。石割神社の巨石への願いは、空しくも届かなかった。残念至極。リーダーとしては頭を丸めなければなるまい。
頭を丸める前に考えた。ここはまず皆のお腹を満たすことが先だ。お腹満ちれば、皆の気持ちも穏やかになることだろう。ともあれ、お昼は開放感のある平尾山でとることにしていたため先を急ぐ。山頂からの下山道はかなり急坂で、それもこのところの台風のため、道の真ん中がV字状に浸食されて足場を確保しにくいこと、このうえない。幸い片側にザイルが張られているので、ザイル伝いに慎重に降りる。あらかじめ用意していただいた軍手などが大いに役立ったと思う。
平尾峠を過ぎ、ほどなくして平尾山のピークだ。ベンチもあり、四方が開けて気持ちがいい。これに正面に富士山が見えれば言うこと無いのだが、無いものねだりはやめるしかない。女性陣の豊富なお漬け物や果物に感謝しつつ腹ごしらえをした。周囲にはススキの穂が見え、山は秋の装いだ。トンボもそろそろ見え始める頃だが、この日は飛んではいなかった。帰り道、ススキの穂をバックに記念撮影、いい写真が撮れた=写真右下=。
平尾峠にいったん戻り、少し先にある平野へと下る分岐点から右に折れて、バスが待っている大鳥居前の駐車場を目指して下山する。浸食されて歩きにくい箇所や、強風で吹き飛ばされた枝が多く落ちている山道を、しばらくひたすら下る。やがて眼下に車が認められ、建物が見えてくると、もうそこはゴール地点の駐車場だ。
靴の泥を払い、バスに全員乗車。予定通り、5分ほど離れたところにある石割の湯で汗を流す。ひと風呂浴びた後のビールは格別に美味しい。それほど汗をかいたわけではないが、やはりこのひとときは欠かせない。
時間はまだ3時を過ぎたばかりだが、三連休の初日で往路の高速道路の渋滞を思い出して早めに出発する。この日は、山行に行けなかったSさんやFさんからお酒の差し入れがあったので、お酒は大丈夫。おつまみは皆さんの携帯分を供出していただき、特におつまみの購入はせずに、一路高速道路へ出た。終始、その雄姿を現すことなかった富士山への鬱憤を晴らすように車内は盛り上がりました。久しぶりに参加したTさんも、いつもの蘊蓄を傾けて楽しそうだった。最後にお酒の好きな男性陣の騒音に我慢して付き合ってくれた女性陣に、おわびと感謝を申し添えて、この稿の筆を置きます。(G)
<参加者のひと言>
★脚部不安でしばらく山行を止めていましたが久しぶりに参加し、心身共にスカッとしました。富士山は次回の楽しみにしたいと思います。
(ティンカー)
★400段の石段登りでハーハー。石割神社では大石の割れ目を2回くぐり、或ることを祈願。富士山の雄姿は見れなかったけど、帰りのバスでは大盛り上がり。楽しい一日でした。
(白毛門)
★今回の石割山への参加は、腰と右膝の故障により長期リハビリしてやっと本当に久しぶりの参加となりました。貸切バスハイキングで1日を楽しみにして参加となりました。石割山の頂上で富士山が綺麗に見れる事を祈ってましたが、ガスっていて残念ながら見ることは出来ませんでした。下山して石割の湯に入り美味しいビール呑んで最高でした、帰りのバスでも楽しく呑んでお話し出来て超楽しかったです。大野リーダー他の皆さんありがとうございました。
(T.I.)
★駐車場の横、道路をややくだり小川の太鼓橋渡ると、鳥居がある。
ここの参道はきれいにコンクリート段として整備されている。
階段が切れると、山道となった。
しばらく行くと、石割神社と、その割れた大きな石がある。
順路に従って、割れた大石のあいだの隙間を、通り抜けた。
御利益期待の参拝とでも申しましょう。
参拝後、さらに登り頂上に着く。残念ながら、雲により富士の姿は隠されている。
昼食予定地の、平尾山に、移動した。
しかし、山中湖は眼下に見えるものの、あい変わらず富士見えない!
湖面のさきが、富士山の正面方向であろう。湖面右側、ずっと端に裾野がわずかに見えている。
後日、再び、ここ平尾山に立ち、富士山を眺める時、[2019.9/14に来て、見えなかった] 富士山はこの姿で在ったかと、感慨するであろう。
(きし)
★ただ富士山に会いたくて参加した石割山でした。風が運んだ雲に隠れてその雄姿を見ることは叶いませんでしたが、夏の間ただただ暑いからと怠け通した足腰でも、林の中を時折吹き上がってくる風に後押しされながら山歩きを楽しむことができました。初めての貸切バスでの山行も終始和やかで愉快なみなさん=写真左下(byI)=に囲まれ、出発時には緊張していた私の心も都会のビルに灯りがともるころにはふんわりした心地よさに変わっていました。みなさんありがとうございました! 富士山との対面はこの後にチャンスが待っているので楽しみにとっておきます!!
(T.T.)
★403段の階段を登り 所々で涼しい風を受けながら石割神社へ。足元には秋の山野草のホトトギスが蕾をたくさんつけて静かに咲いている。石割神社の割れた岩は写真で見るよりも大きく 迫力がある。2回周り 目指す平尾山へ。先週の台風の影響もあってか山道がかなりえぐられている。滑らないように…慎重に進む。久しぶりに朱色のフシグロセンノウの花を見つけ元気が出る。平尾山では富士山の全容が綺麗に見えた……つもりで昼食に!そして石割の湯で汗を流し帰途へ。帰りのバスの中から見た空はまだ明るく青く
鰯雲が広がっていました。久しぶりのバス山行!目的の富士山は見えなかったけど、いつもながら車内は往復賑やかです。楽しい一日でした。リーダーさんはじめ皆さん
ありがとうございました。
(Y.S.)
★ススキが多く 秋を感じる山でした。富士山は雲が掛かり残念でしたが、毎回バスハイキングは楽しいです。次回もよろしくお願いします。
(S..A.)
★久しぶりの山で心配でしたが、木の根に捕まったり、ロープに助けられながらなんとか登って来られました。目の前の富士山が雲に隠れ残念でしたが、楽しかった。行って良かった。又よろしくお願いします。大野さん初め皆さんお世話になりました。
(神保)
コース記録
曳舟6:00〜錦糸町〜木場〜清澄白河
6:35 箱崎JCTより首都高経由、中央自動車道・山中湖IC。東富士五湖道路→平野バス停→10:15石割神社赤鳥居駐車場10:30⇒11:20石割神社⇒ 11:45石割山⇒平尾峠⇒12:35平尾山(お昼)13:00⇒平尾峠⇒13:40駐車場(全員、バスに乗車)⇒⇒14:00
石割の湯15:00⇒⇒都内へ
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