快晴の大展望。残雪に悪戦苦闘も、温泉でほっこり。

陣馬山 885m 2016年2月11日(木)


標高差は1000mに満たない山だが、奥高尾山稜で唯一の展望を誇る雪道を行くのが陣馬山だ。四季を通してハイカーで賑わうこの山は、アクセス良し、登山ルートも豊富だ。
今回は、新ハイキングコースと呼ばれる陣馬高原下登山口から頂上、一ノ尾根コースを辿り陣馬登山口へと下るコースを選択した。

今回のメンバーは17名。久しぶりに大人数の参加だ。1月の降雪以降、寒い日々が続いていた為、残雪の残り具合いも気になるところだ。
前日に、高尾ビジターセンターのホームページを閲覧したが、陣馬山への登山道はアイゼン無しでも大丈夫のようだ。勿論、日陰となる山の斜面や登山道は雪がついているだろう。

集合時間のだいぶ前には、ほとんどの参加者が集合していた。一本前倒しで高尾に向かっても良いぐらいだが、バス停で待つ事を考えたら、暖かなホームの方が良さそうだ。

高尾駅からは臨時のバスが出た。今日もハイカーで賑わうようだ。
定刻のバスには乗らず、臨時バスに乗る。ギュー詰め状態だ。満員御礼の臨時バスに乗れなかった数名は、定刻のバスに余裕で座れたようだ。急いで乗り込むとろくな事にならない。

登山口の陣馬高原下に到着。おのおのトイレや身支度を済ませる。帰りの温泉の無料送迎バスは大人数で乗れるかどうか心配だったので、ふじの温泉に電話を入れると快諾して頂き、これで本日の心配事が1つ解消された。

O氏の準備体操をしていると、小さな子供が輪の中に入って来て一緒に始めた。バスで正面に座って数字パズルゲームをしていた子だ。様子を見ていたが、どうやら到着するまでに完成させる父親からの宿題のようだ。

体操の途中で帽子を落としたが、輪から外れて自分のリュックの上に置いてからまた戻って来た。きちんと躾されている子のようだ。

いざ、出発。
アスファルト道路を20分程緩やかに登って行く。登山道と和田峠の分岐で衣類調整。雲ひとつ無い快晴、風も無い。
登山道に入ると徐々に残雪が目立ち、圧雪された道になる。この程度なら、アイゼンはまだ必要無い。
休憩を取る度に、体操で一緒だった子に出会う。メンバーの1人が可愛い男の子と言うと、ちょっとだけ表情を変え、女の子と返す。まさに女の子の表情だ。

途中からは、徐々に登りもきつくなり、圧雪した登山道も滑りやすくなって来た。アイゼンの出番か、もう少し歩けそうか迷いながらゆっくり慎重に登って行く。
先行していた年長さんの女の子は、寝そべって父親にアイゼンをつけてもらっていた。
『アイゼンつけてるの』と片足を上げて、手首から先だけを左右に振るバイバイは、まさに可愛い女の子だ。

我々もアイゼンを装着するか迷うところだが、頂上までもう少しだし、慎重に行く事にした。
時間を労したものの、頂上に到着。
早速、白馬の像の前で記念写真。前回の山行ではカメラマン不在で、出来の悪い写真で終わったが、今回は2人もいるのだ。2つ目の不安も解消。

登りでかなり時間を割いてしまったので、昼食を含めた休憩時間は25分。
頂上は風も無く、大展望が広がっている。真っ白な富士山や丹沢の山々、相模湖や関東平野も見渡せる。南アルプスの悪沢岳も視野に飛び込んで来る。

出来る事なら、この景色をゆっくりと堪能したいのだが、帰りのバスの時間と下りの圧雪状況を考えると、少しでも余裕時間が欲しい。

下りとなる登山道は、一の尾根コース。このコースが一番なだらかな道だ。しかし、下り始めの階段部分にも圧雪があり滑りやすい。慎重に下る。
下見の際に時間的目安にしていたベンチや分岐を通過するが、ちょっと遅れているようだ。
残り3kmの看板で小休止。バスの発車時間まであと1時間。微妙な時間だ。登山道には雪は無くなっていたので、少しペースを上げ下り続ける。
途中、民家の脇に出るが、ここから10分でバス停なのだ。ギリギリか?最後尾はまだ見えない。
せめてバスが定刻より遅れて来る事を祈り下る。バス停まであと100mの所で、無情にも県道を走るグリーン色のバスが走り抜けて行った。

何人かは乗れそうだったが、諦めたようだ。ただ、1人だけは乗ったようだ。名前は伏せておくが、長年の付き合いから大方の予想はつくだろう。急いで乗るとろくな事がないのだぞ(朝の教訓)仕方が無い。藤野駅まで歩く事となった。ガイドブックでは、30分から40分と書いてある。バス停で休憩したいところだが、今度は温泉無料送迎バスの時間が迫っているのだ。

気を取り直して、いざ出発。
各々のペースで駅へと向かう。途中、道幅の狭いトンネルをくぐり、踏切を渡りすぐ右折して藤野駅到着である。
これで送迎バスには乗れそうだ。

ふじの温泉東尾垂の湯でゆっくりと疲れを癒す。メンバーにもここのお湯は好評のようだ。

天候にも恵まれ、山頂からの大展望にも満足した山行でしたが、残雪にちょっと苦しめられた方もいたようです。
大変だったと思いますが、無事全員下山出来、ありがとうございました。

差し入れをして頂いたSさん、ありがとうございました。
バレンタインのチョコだと信じてますがHさん、差し入れありがとうございました。
会計をして頂いた、MさんとKさんご苦労様でした。
大人数の最後尾を担当して頂いたS さん、ありがとうございました。大変だったと思います。感謝です。(K)


コース記録

新宿駅京王線7:46〜8:37高尾駅8:55バス〜9:32陣馬高原下
9:45分〜11:40陣馬山山頂(昼食)12:05〜13:50陣馬登山口徒歩〜14:20藤野駅14:43送迎バス〜ふじの温泉東尾垂の湯16:15〜藤野駅16:44快速東京行き乗車



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