静かな山と賑やかなパーティ、ちょっとしたスリルも経験

九鬼山 970m  2016年5月21日(土)

 山梨県都留市と大月市の境にある九鬼山は山梨百名山の一峰。富士九鬼山山の展望に恵まれており、山頂のほぼ直下をリニアモーターカーの実験線のトンネルが貫通している。登山コースはいくつかあるが最も登りやすい杉山新道を登りに、下山は礼金沢コースを選択した。

 いつもとは異なり集合場所はJR高尾駅4番線ホーム4号車付近だ。参加メンバーは単独、又は数人のグループに分かれて、京王線や中央線を利用して集合時間前には12名が揃った。尚、事前連絡のあったSさんは大月駅に先行、大事な用事(?)を済ませて大月駅で合流した。

 禾生(かせい)駅をでて、国道139号線を大月方面に少し戻り、落合橋を渡って右にまがるとすぐに赤レンガ造りの落合水路橋がある。ここで衣服調整を行い、九鬼の集落を進むと「愛宕神社コース」と「杉山新道コース」の分岐が現れる。杉山新道に入り、しばらくはなだらかな登山道を進む。やがて登山道はつづら折りとなり、高度を徐々に高めていく。かなり汗をかいたころ、休憩場所の「弥生峠」についた。春ゼミの鳴き声を聞きながら歓談の声が弾む。まだ、みなさん元気なようだ。

ここからは尾根伝いとなり、さわやかな風が心地よい。しばらくはなだらかで広い九鬼山2登山道だったが、徐々に傾斜が増してきた。鈴ヶ音峠からの道を合わせ、しばらく登ると「富士見平」に着いた。残念ながら富士山は影も形もなかった。日影のある広場だったので予定を変更、ここで昼食大休憩にした。たくさんの差し入れをいただき本当に感謝です。リーダのS氏はおにぎり3個、パン2個を持参したが結局おにぎり1個しか食べることができなかったそうです。

 九鬼山頂上までは5分足らず、頂上からは北側が開け、滝子山から続く南大菩薩連嶺の山並みが展望できた。山頂からはいきなりの急下降だ。ロープが張ってあり、慎重に一歩ずつ下る。さらに岩場が現れ、ここも時間をかけて下る。尾根道をしばらく進むと今度はガレ場が現れ片側が切れている。登山道も狭くなり慎重に進む。全く気が抜けない下りだ。下山開始から30分ほどで「紺屋の休場」に着いた。広々とした広場で大休憩、今までの緊張をほぐす。ここからは礼金峠分岐まではなだらかな登山道が続く。新緑のなかメンバーのおしゃべりが続く。分岐で尾根を外れ、田野倉駅方面に下っていく。意外と早く林道に出て、駅を目指して歩く。

市街地に入ってから振り返ると今日登った九鬼山が見えた。登りは計画通りのタイム、下りは30分ほど早かったので、田野倉駅を予定より1本早い電車に乗った。大月始発の東京行きに接続できたので、九鬼山3途中下車せずそのまま高尾駅を通過、車内でさみだれ解散となった。

 日差しは強かったが登山道が木々に覆われていたため、それほど大量の汗をかかなくて済みました。全員終始元気だったようで話声の絶えない楽しい山行でした。ゲスト参加の須賀さんお疲れ様でした。(S.S)

コース記録

高尾8:20発=(甲府行)8:56大月(乗換え)9:03(富士急)=禾生9:13

禾生駅9:30発=愛宕神社分岐9:5010:55弥生峠11:0511:35富士見平(昼食)12:05=九鬼山12:3013:00紺屋の休場13:10=礼金峠分岐13:30=田野倉駅14:20

田野倉14:44発=(富士急)14:50大月(乗換え)15:21発=(快速東京行)=高尾16:10


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