海と山のコラボ 大海原に突き出た半島一周の春旅
真鶴半島 2025年4月19日(土)
4月にしては猛暑に近い。東海道線に揺られて1時間余り。降り立った駅頭で空を見上げると日差しが眼に痛い。この日の参加者は11人。
真鶴の街は、海と台地が溶け合うこじんまりとした半島だ。半島の中央を走る幹線道路と海沿いの海回り道路が岬で出会い、その先に三ツ石の景勝地が広がる。
我々は舗装道路を駅から反時計回りに歩き出す。1時間ほどたったろうか、江戸時代から植林されてきたという保安林が現れ、柔らかな足裏の土の感触にほっとする。サクラなどもちらほら見られるが、すでにうっそうとした海辺の植生を感じさせる。木々の間からは時々、大海原が見え隠れする。
初日の出の撮影スポットという番場浦の脇を通り抜けると、すぐに三ツ石海岸の長い遊歩道に降りることができる。地平線いっぱいの大海原が視界に入ってくると、開放感に浸ることができる。ゴロゴロとした海岸に降りるには足下に注意が必要だ。海岸ではテントを張っている人、ゆったりと甲羅干しをしている人もちらほら。これから本格的な夏の季節を迎えることになるのだろう。
潮の干満の状態によっては三ツ石の磯場を徒渉して島から島へと渡ることができる。この現象は、陸地と砂州がつながる「トンボロ現象」と呼ばれる。潮の満ち引きが作り出す珍しい自然の営みだ。
海岸岩礁の道に別れをつげ、ひとまず岩礁台地上にもうけられた休憩施設「ケープ真鶴」で簡易なおやつタイムを取る。お昼はこの後の魚料理店でとることに決め、とりあえず太平洋の景色を眺めつつ記念撮影などして憩う。道路や駐車場が整備されていることから車でやってくる観光客も多い。そうした若い観光客向けに太平洋に向けて立派なブランコが一つ。よく見ると、「Find happiness 幸せな真鶴時間」と書かれたコピーがつるされている。なかなか気の利いた細工だ。
ケープ真鶴を出た後は、海沿いの道を一気に下る。つづら折りのカーブが続く舗装道を琴ヶ浜、山下浜と下る。途中からは海岸に併走して走る道に降りてみる、海岸の磯の香りと旅情を感じつつ、海の景色との一体感を思う存分楽しむ。多くの人がゴロゴロした岩場で何やら採集している。何だろう。熱心に採っている子供に「何を採っているの?」と聞くと、大きな声で「カサゴです」と応えてくれた。
まもなく漁船やレジャー船の係留場が見えてくる。お待ちかねの魚三昧レストラン「魚座(さかなざ)」に到着だ。魚市場のビルの2階にもうけられた観光客用のお店で、観光ルートにも組み込まれている有名店だ。お昼を少し外して行ったことで、「今日一日のご褒美」お目当ての海の幸と無事ご対面となった。ゆっくりと遅めのランチをとる。あとは駅まで30分ほど。気持ちもお腹も満たされて、真鶴の街を後にした。
「駅からハイキング」にはオススメのコースだ。
(G)
<参加者のひと言>
★初夏のようなお天気の中、ほぼ車道歩きと思いきや、南国のジャングル気分も味わうことが出来て楽しかったです。
海辺のフナムシ軍団には鳥肌がたちましたが、三石の好景に潮の香り、締めは海の幸に舌鼓と大満足の一日でした。
大野リーダーはじめ同行の皆さん、ありがとうございました!
(とむちゃん)
カキフライ美味しかった。
(フォイル)
★最高気温28℃予報の快晴。
駅からゆっくり歩き出し、直に気持ち良い山道に。
ここは真鶴だよね?!って不思議に思うほど手付かずの原生林。
御神木級の太く力強い大木が至る所に根を張っている。
木々を見上げ深呼吸しながら歩くと潮の香り。
海が開けた、でもちょっと遠いと思うも道なりに下るともう、波打ち際。
テンションが上がる。写真を撮り合い笑い合う。海に沿って歩くのはとても気分が良い。
磯遊びをする子どもたちも楽しそう。
三ツ石、初めて見た。景勝!!
次のお楽しみはランチの海鮮。キンキンに冷えたビール、アジフライも美味しかった。
山あり海あり海鮮あり。「重いよ」の声を振り切り夏みかんも買った。
とても贅沢な1日を企画してくれたリーダー、有難う御座いました。
(e−jan)
★巨木の森を抜けると真鶴半島先端の海岸、視界が一気に広がり開放感は最高だ。特に印象的だったのは海に突き出た三ツ石で、干潮のときは歩いて行けるそうです。
半島は平坦ではなくアップダウンの繰り返しでちょっと疲れましたが、心地よい汗と広々とした海の眺め、例のアジフライでお腹を満たし、帰りの電車では爆睡でした。
(白毛門)
★日差しが強く日向は暑くたっぷりの汗をかきましたが、日影は空気がヒンヤリしていて心地の良い一日でした。久にぶりに霞がかかった穏やかな海を眺めながらハイキングを楽しむことが出来ました。
(S)
素晴らしいお天気に恵まれ気温も上昇半袖でるんるん気分で、豊かな海と自然に恵まれた半島をウオーキングが出来ました。
リーダーの大野様、参加の皆さん本当にありがとうございました。
(タダミツ)
★真鶴半島は初夏のような青空で 少し霞がかったきれいな海が見えています。
8割は舗装道路でしたが、
あとの2割の木々の中の歩きは 枯れ葉等で足下はふかふか 気持ち良い。
海岸端を歩いている時は懐かしい光景に出会ったような感じで 久しぶりにザァ~ザァ~と波の打ち寄せる音を 立ち止まって聞いていました。
当日のメイン・イベントのランチは 〔鯵づくし定食〕 を注文。鯵フライ、鯵のたたき、鯵の干物を完食。美味しかったですよ。
歩いて・ 見て・ 聞いて・食べて、きれいな海を見ながらの楽しい一日でした。
リーダーさんはじめみなさんありがとうございました。
(Y・S)
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山の会の会員とも思えぬ不謹慎なもくろみだ。
「でも私だって広い大きな海が見たいです。」「海鮮料理だって皆と一緒に食べたいです。」
リーダーに相談したら許可が出て、真鶴駅で皆さんをお見送りして一人バスで先回り。ケープ真鶴にてブランコに揺れてしばらく皆さんの到着を待った。4月 の爽やかな新緑に包まれてしばし静かな至福の時を得た。
合流してからは賑やかにバナナタイムを過ごし、そこから皆とお別れして再びバス……と思いきや、「魚市場まで一緒に歩きましょう」とリーダーの声。「ヘ~イ」と私。全く手の焼ける問題児である。
歩いてみれば立派な木立を縫ってなだらかな舗装路は快適そのもの。やがて海岸線に出て穏やかな海原を見ながら小一時間程歩く。岩場では家族連れが磯遊びしていて平和そのものだ。私にも遥か昔、そんな時代があったなーと感慨もひとしおだ。
ゴールの魚座で念願の本鮪丼とビールで舌鼓を打ち、春の一日を恙無く享受できた。
大野リーダー様、皆さま、素敵な一日をありがとうございました。
歩きに勝る豊かさはないなとリーダーのおかげで改めて実感させられました。
(T)
★ 真鶴は暑かったですね思った以上にアップダウンが有り軽い気持ちで参加した事を後悔しましたが美味しい食 事と風が後悔をかき消してくれる山行でした。
久々にビールが最高に美味しかったですね
やっぱり外歩きは良いですね。
リーダー皆さんありがとございました
(y.k)
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コース記録
東京7:42=(JR東海道本線熱海行き)=9:20真鶴9:30…10:40真鶴岬三石海岸…11:15ケープ真鶴11:45…12:40魚市場・魚座(昼食)13:25…14:05真鶴
真鶴14:17=(JR東海道本線)=15:47東京