海原の涼風を満喫 梅雨空の磯に遊ぶ


三浦海岸岩礁の道    2025614()

ここ数年来の夏の異常な暑さ。それを凌げそうなフィール傾く絶壁ドは無いか?その答えの一つとして三浦半島の先端に位置する剱崎を提案し、計画した。

都心から2時間程度ととりたてて近いわけではないが、京急線は京成線、都営浅草線と相互に直通運転しており、案外会員の住まいからのアクセスが良い。このところの高気温が迫る予報も駆け込みを誘ったか17名ものメンバーが集った。

さてコースの下見での顛末。剱崎先の渡渉路が一部損壊し、迂回を促す措置が取られていた。やむなく今回はショートコース「白浜毘沙門天」~「盗人狩」~「宮川湾」に定めた。

集合場所の京急三浦海岸駅の電車入線のメロディは70年代の山本コータロー『岬めぐりの バスは走る 窓に広がる 青い海よ♪』の「岬めぐり」だ。

駅からまもなく地引き網で賑やかな砂浜と釣り船が浮かぶ海、遠く東京湾を挟んで房総半島の鋸山、双耳峰の富山が割合大きく見える。岬めぐりのメロディ通りに緩やかなカーブを切り、江奈湾から岬の高台へ、戸惑ってしまうくらいに海から遠そうなスイカ畑のど真ん中で下車。

岩場を徒渉海の方角に下ると竹やぶやらツル植物に被われた薄暗い坂道に三浦七福神の一つ、白浜毘沙門天があり、参詣する。

まもなく一転、明るい空と海が広がる磯場が現れて潮溜まりを形成し、これからの岩礁コースを明示してくれる。

潮溜まりにカニやヤドカリ、ハゼなどの小魚を見つけ、フナムシの大群にどよめきの声がひとしきり続いた。

コースの見せ所はまだまだこれからで時間も早いのだが、風の通りも良い小島の趣の浅間山で〝白骨化〟した流木を椅子にして昼食にした。

毘沙門洞窟を経て毘沙門湾を大きく巻いて港を横目に茂みを一歩踏み込むと、さあ、いよいよ本日のメーンイベント。

まるで打ち寄せる波がフリーズしてそのまま岩になったような実に広大な岩畳、千畳敷が広がる。

また、スリリングなアスレチック場も登場。徒渉の為の太い杭状のステッスリリングな岩礁プを踏んで渡り、岩壁にカニの横這いで進み攻略した。

「盗人狩(ぬすっとがり)」と命名された一帯の岩場。由来を書いた銘板には、その昔、この断崖に追い詰められると、どんな盗人も目の前の恐ろしい岩礁に思わず足がすくみ観念したという。さもありなん。中程の橋からは碧い水が覗き込めてなんとも印象深い。

「観音岩」では天地が傾いてしまったかのようなミルフィーユ状の岩がそそりたつ。

その奇勝の多くが大正12年の関東大震災の際に隆起変動して出現したものだという。この地の地質博物館の趣には圧倒され、舌を巻く。

いよいよ終盤、コース最後の安息地。宮川湾に着いた。ヨットハーバーで波はすこぶる穏やか、緊張が解けてホッとした。バスの時間までかなりの時間を残したので座り込んでの反省と感想の場が持たれ、ほぼ雨にも当たらず行動できたことを喜んだ。

宮川町のバス停に移動。この後の海の幸味わいツアー組と帰京組と別行動になるため、バスの乗車前にひとまず解散とした。

『♪この旅終えて 街へ帰ろう』


(K2)

  


<参加者のひと言> 


三浦海岸ハイキングは幸いに雨にも降られずカンカン照りで危険な徒渉もなく、引き潮の岩礁歩きも適度にチャレンジがあって楽しむことができました。

リーダ、皆様のチームワークも良かったです。有難うございました。

(佐藤)

幼少期、海水浴に来たことを覚えていますが、それ以来の再訪でした

隆起でできた地形は想定外で、関東大震災の規模の大きさを実感しました

(ネバーランド)

久々の18名予定(当日17)が三浦海岸駅に集合し賑やかな1日が始まりました。始発のバスに乗り全員座席確保。海を左側に観ながら進み下車スイカ畑の中を歩き海岸へ。荒波が削り太古の地殻変動を目の当たりにし地球は動いてると実感ずーっと観ていたい景観でした。今回は山では有りませんがこんな回も楽しいと思った一日でした

リーダー参加者の皆さん楽しい一日をありがとうございました

y.k)

今回もお天気の神様が味方をしてくださったのか実施出来て良かったです。

三浦海岸の異国を思わせる素晴らしい景色を堪能出来て感激しました。

岩礁歩きも訛りがちな足腰に良い刺激となりました。

目前に広がる海を眺め、頬に心地よい風を受けながらのおにぎりはご馳走でした。

寄り道の海鮮処では、ウツボの唐揚げ、キンメの頭の煮付けなど贅沢なアテも堪能出来、皆さんのシアワセそうな表情が印象的でした!

今回も小室リーダーのご配慮にただただ、感謝致します。

参加のメンバーの皆さん、お世話になりました。

(とむちゃん)

「小雨予報で雨対策をしておりましたが、パラパラ程度で雨具はほとんど使わずに済みました。リーダーはじめ皆さんの善行のお陰ですね。海岸は泥岩や凝灰岩の積層地層が見られ、断層や斜めになった地層もあり、まるで別世界の様相に感激。草地にはハマダイコンやテリハノイバラなど多くの花々で初夏の季節を堪能することが出来ました。皆さんありがとうございました」

W

海岸沿いのルートは岩畳や洞窟などが点在し、変化に富んだ景色を観ながら、おしゃべりに興じた一日でした。天気は下り坂の予報でしたが大事に至らず、最後はマグロを肴にのどを潤すことができました。リーダに感謝です。

(白毛門)

三浦海岸駅には子供達が幼稚園の頃良く海水浴で行きました。懐かしい感じがしましたが駅近辺の様子やら海岸沿いの雰囲気が余りにも変わりびっくりです。

さて海岸の岩礁のみちと言われてるだけあって、空と海と磯が素晴らしかったです♪又岩の断層が余り見た事の無い地層でした。

皆さんの行いが良かったので雨も遠慮して小降り?殆ど雨具使わずハイキング出来ました。又今期初めての反省会も楽しかったです

リーダーの小室さん参加の皆んなありがとうございました😊感謝感謝です

(タダミツ)

曇天の中でしたが、強い陽射しがないのもありがたく時折海から心地よい風が吹いてきて快適なハイキングでした。

自然が創った景観もすごかったですが、潮だまりにいる生き物や浜辺に咲いているかわいいお花にも癒され、楽しい1でした。リーダーの小室さん、皆さんありがとうございました。

Y

子供の頃から何度も来ている三浦海岸。

なのに、こんなダイナミックな自然の景観があることは知りませんでした。

「海沿いを風に吹かれてをのんびり歩きたいなァ」程度のゆるい気持ちで参加しましたが

とにかく驚きと感動です。

どの様な地殻変動であの断層と隆起が出来たのかを調べたいと珍しく好奇心が刺激されました。

Sさんがロッキー(山脈)って声が漏れたのが納得!!(私は行った事無いけど…。)

参加してホントに良かった!!

記憶の1ページに刻まれました!

小室さん有難う御座いました。
ejan

久しぶりの三浦海岸ハイキングでしたが、今までに来たことがなかった海岸で岩礁の景色が素晴らしく、ハイキングを堪能しました。帰りに食したマグロの海鮮丼には大満足でした。

S

三浦海岸を歩く、天気が曇り・風も無くてすごく歩きやすく、良かったです。反省会に参加できず残念でした。次回もよろしくお願いします。

S.A

ほど良い浜風に吹かれて、ギザギザ隆起で覆われた磯歩きを楽しみました。空はどこまでもにび色。足下を見れば、アイスクリームをスプーンでこそぎ取ったような自然の造形があっちにもこっちにも。周囲の崖を見上げると、これまたすごい。まるでバウムクーヘンを引き延ばしたかのような地層が幾重にも走っています。長い時間かけて営々と作り上げられた自然の造形に、「地球のドラマ」のひとコマを見た思いでした

G


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三浦海岸写真特集その1 三浦海岸写真特集その2



コース記録

京急バス:三浦海岸駅10:35→11:05毘沙門天入口

歩行:毘沙門天入口11:05→11:15白浜毘沙門天→11:35浅間山(昼食)12:15→13:10盗人狩→13:30観音山→13:45宮川湾14:20→14:35宮川町バス停

京急バス:宮川町バス停14:41→15:15三浦海岸駅

 

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