冬に逆戻り 「あったかいんだからぁ〜」 しばし封印

  ―サブタイトル 「揺れるタワシ 空しく光る充電器」


百蔵山 1003m 2015年3月21日(土)

 本年度最後となった今回の百蔵山山行、全員無事下山で締めく百蔵山くりたいものだ。 集合時間のかなり前には、ほぼ参加者全員が揃い、なごやかムード。当日急用が出来、不参加となったSさんから差し入れを頂いた。いつもながらの心配りに、感謝です。

 京王線特急も定刻出発、高尾駅でJRに乗り換えるが、こちらの車内はほぼ満席である。天気予報は、雲マーク。雨の心配はないと思っていたが、いざ猿橋駅に着くと、今にも降り出しそうな空模様だ。

 昨年9月の日向山以来のリーダー役。下見も入念に行い、難題の感想文も下準備をしておいた。時期的には、寒さも緩み、花も咲き始める頃だろう。今流行りのフレーズ「あったかいんだからぁ〜」をタイトルにと決めていたのに、この肌寒さとどんより天気はどうしたものか。感想文作成にも暗雲が立ち込める。本降りにならぬよう祈りながら、いざ出発である。

 猿橋駅から国道20号線を突っ切り、桂川の橋を渡り、中央道をくぐり葛野川の橋を渡って、坂を登る。5分ほど登ると、春日宮の赤い鳥居があり、さらに5分ほどで市営グランドに着く。


 徒歩35分、トホホで60分だ。市営グランド駐車場には、◯◯山岳会のチャーターした大型バスと、マイクロバス1台が駐車している。先客だ。

 駐車場の脇を左に入り、すぐ右折。そこからが急登だ。途中、小雨や霧雨となるが、本日1番の頑張り所だ。前方を犬の散歩をする地元の女性がいる。犬が走り出すと一緒になって急登を駆け上がる姿に一同唖然。さすが地元の人は強い。あっという間に姿が見えなくなる。我がクラブの新規募集の区報も渡せず、残念。

やがて民家も無くなり、和田美術館まで来ると、ようやくアスファルト道ともお別れとなる。登山口入口だ。

 本日写真担当のS氏、肝心のデジカメを充電器に差したまま持って来るのを忘れたようだ。今頃、S氏の自宅では充電完了のランプが虚しく光っている事だろう。

 登山口から暗い森の中へと入り、しばらくは植林の道を登る。杉林の中だが、さすがに今日の天気では、花粉の攻撃も少なそうだ。

 尾根道に出ると、すぐに富士山のビューポイントとなる場所に着くが、この天気では、富士山は雲の中だ。先行していた団体も休憩していたので、大所帯休憩所となっていた。団体さんの少し後を付いて主尾根の分岐に出た。ここまで来ると、頂上まではあと15分ほどだ。

 団体さんのすぐ後ろにつくと、道を譲られたが、40名以上いそうなメンバーを抜くのは容易ではないし、10分ほどで頂上に着くはずだ。ここはのんびりと後ろに着いて登る事にする。

 団体さんの最後尾のリーダーらしき人のリュック右脇に、何故かタワシがぶらさがっているのが気にかかる。御守り替わり?、新種の熊除け? 普通に考えれば、登山靴の底を洗うタワシだろうなと想像するが、新品でしかもアクセサリーのような物も付いている。頂上での乾布摩擦用?いろいろ想像したが、もしや、20年以上前に流行った「タワシ、バカよね〜、おバカさんよねぇ〜」のギャグを今も使っているのか? はたまた、30年前のギャグ「タワシのタワシの彼は〜、左利きぃ〜」か?いや、これは無いな。タワシはリュック右脇に付いていたので、やはり細川たかしの方が正解のようだ。

花粉症で今回不参加のS氏なら、タワシからもっと違った想像が出来るだろう。そうこうしているうちに、アカマツの尾根を抜け、頂上に到着だ。

 山頂は東西に広がり、南側が開けた富士山のビューポイントだ。団体さんや他の登山客でごったがえしていたが、まだ休憩スペースはある。記念写真をスマホで撮り、濡れた地面にシートをひいての早めの昼飯とする。11時15分到着、かなり予定より早い。

 扇山へと向う登山客を横目に、我々は、今来た道を戻る。寒さに耐えきれず、O氏とN氏が休憩もそこそこに先行して下る。やや遅れて残るメンバーも後を追う。

 しばらくは身体も暖まってこない。心配していた雨も今は症候状態を保っているが、本降りになると下りは特に厄介なので、休憩時間もそこそこに下り続けた。和田美術館のある登山口まで戻り、一安心。


ここで、帰りの電車の時間や是非とも温泉に行きたい人への温泉行きバスの時間、送迎バスの時間等を調べる。直帰する者と、温泉立ち寄り組を聞き取り、温泉リーダーにS氏とK氏を指名。下りリーダーにはO氏を指名していたので、今日はリーダーがいっぱいだ。

 猿橋駅まで歩くペースを少し上げた。結構ギリギリになりそうな時間との戦いになりそうだ。猿橋駅前のまんじゅう屋さんに立ち寄ったK氏。さすがのツワモノだ。ここのまんじゅう屋さんは、下見の時に入ったが、のんびりした対応なので、もしや電車に間に合わない可能性もあるのだ。

 駅に着いて、時刻表を確認したら、38分発の電車のつもりで焦って急いだのに、実際には48分発だ。余裕のトイレタイムが出来たが、私の検索ミスでみんなを急がせてしまった。


 私の目の前には、あのタワシが揺れている。「タワシバカよねぇ〜、おバカさんよねぇ〜」。あっ、S氏の充電器も揺れているかも?

 駅ホームにて、解散式。温泉組8名は、藤野駅下車で、やまなみ温泉か東尾垂の湯へ。直帰組4名は、高尾駅でそれぞれに京王線と中央線に分かれての解散となった。

本降りの雨は免れた今回の山行。残念ながら、展望も無く、頂上は冬に戻ったかのような寒さでした。でも、下山後のなんとも言えないほっこり感は、我がクラブのメンバー達のおかげです。ありがとうございました。(K)

コース記録


猿橋駅9時05分〜9時40分市営グランド9時50分〜10時05分登山口入口10時15分〜11時05分尾根分岐11時10分〜11時25分頂上11時55分〜12時40分登山口入口12時50分〜13時35分猿橋駅到着 ホームにて、解散

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