雄大な山容に気後れするも、気合入れ登頂。温泉組は戦場ヶ原ハイク
男体山 2484m 2018年6月2日〜3日
男体山は中禅寺湖の北岸に位置する日光連山を代表する山である。成層火山独特の円錐形の大きな山体は古くから山岳信仰の対象となっており、山頂には日光二荒山神社の奥宮が置かれている。今回は登山組が男体山に登り、温泉組は麓の戦場ヶ原をハイキングした。
山行当日の集合が東武線普通列車の車内で、さらに各駅から乗り合わせるということで多少の不安があった。曳舟駅から乗り込んだところ参加予定のO、S、Jさんが乗車しておらず不安が的中してしまった。しかしながら他の参加メンバーの携帯に先に行って駅で待っていると連絡が入っておりひと安心した。電車を南栗橋で乗り換え予定通り東武日光駅に到着した。
路線バスに乗り換え奥日光に向かった。途中バスの車窓から男体山の雄大な姿を仰ぎ見て本当にこの山に登れるのか多少の不安が横切ったが、逆に闘志をもらった。昼過ぎに菖蒲が浜に到着して中禅寺湖の湖畔で昼食を取った。晴天に恵まれ、湖から吹く爽やかな風に吹かれて気持ちの良いひと時を過ごした。その後残念なことにちょっとした事件が起きてしまったが、予定通り中禅寺湖の北岸の遊歩道をハイキングした。車道と湖畔に挟まれた狭い所を通る道だが、緑が多く気持ちよくゆったりと歩くことが出来た。湖岸は釣り人が多く、所狭しと竿をかざしていた。ホテルに着く前に二荒山神社をお参りして、予定していたより早く2時半にはホテルに到着して、温泉に入り部屋で寛ぐことが出来た。
二日目は晴天で絶好の山日和。7時半からの朝食を済ませ、8時半にホテルの前で記念撮影をしてそれぞれ左右に分かれ、片や男体山の登山口のある二荒山神社へ、もう一組はバス停に向かって歩いて行った。登山組は社務所で入山料を納め、お札を頂いて境内から登拝門を潜り1合目まで続く石段を登って行く。神社の裏山といった感じの樹林帯の中のやや急な道を登って行く。40分程でそこを抜け、今度は車道を3合目から4合目まで緩やかに登って行った。4合目からが本格的な登山になり、暫く登って行くと木々の間から中禅寺湖が見下ろすことが出来た。更に登ると今度は、満開のシロヤシオが次々と現れ目の保養になった。中禅寺湖の湖面の青とシロヤシオの白のコントラストが非常に印象的だった。
5合目からはさらに登りが急になり岩ゴロの道が続き、6合目あたりからは岩をよじ登るようになり7合目と続く。8合目の滝尾神社まで行くと見晴らしも良くなり周りの山々が見えてくる。更に進むと漸く穏やかな坂道になり9合目の森林限界を過ぎると、火山特有の軽石のガレ場となり歩きづらい道が山頂まで続くことになる。予定より30分早く12時に無事山頂に立つことが出来た。予想した通り登りがいのある山だった。下りはバスの時間も考え、20分程で山頂を後にしてややペースを上げて下山した。そのかいもあって2時40分には宿泊ホテルに到着、下山時間を大幅に短縮することが出来た。
ホテル前から日光行きのバスに乗って清滝1丁目で下車してやしおの湯に向かい、そこで温泉組と無事合流することが出来た。温泉で汗を流しいつものようにビールを飲んで一息ついて、夕食も済ませ路線バスで日光駅に向かった。下今市で浅草行きの特急に乗車して帰路についた。
今回の山行で何と言ってもサプライズは宿泊したホテルである。宿泊費は6900円(税込み)で温泉も設備もよく、何といっても心配していた食事が思った以上に良かった。アルコールの飲み放題が付いてこの値段である、また泊まりに来たいと思った。(S)
<参加者のひと言>
★温泉組の会員も元気に機嫌よく帰宅しました。有難う御座います。
(大槻)
★たのしい、さんこうでした。
(とつか)
★久々の参加です。戦場ヶ原は、鳥の声蝉の声、緑の樹々の美しさ、最高でした。
宿は泉質良く、食事も美味しいのに、とても安い値段で目からウロコです。
お酒の差し入れ、大福他お菓子もいただき、皆様ありがとうございました。
楽しい山行きでした。男体山に登った精鋭は、本当にすごいです。
お世話になりました。
(Mばァ)
★日光、2週連続の参加です。山登り組で参加、初めから登りは大変とわかっていましたが、やはり大変でした。温泉や食事は大変満足でした。楽しい時間を過ごし、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。
(S.A)
★あなどれない山だよ。覚悟が必要な山だよ。と、男体山を知る人からアドバイスを受け、覚悟してトライした登山でしたが、予想以上に大きなキツイ山だった。
二荒山神社中宮祠で登山受付を済ませ歩き始める。
階段から始まり根っこむき出しの粘土質、ゴツゴツした岩場、樹林帯を抜けての直射日光、足場は変われど直登である事は変わらない。
約1080メートルの八合目辺りまでは疲れを楽しむ余裕があったけど頂上直下のザレ場では足を取られ前に進まず体力消耗。
体力回復に至る前に下山開始。眼下に広がる中禅寺湖の美しさに鼓舞するも力の入らない足でただただ転ばない様に必死!!
無事、二荒山神社に到着した時は思わず大きな安堵のため息が出てしまった。
でも、一日経てば辛さも自信に繋がる。
今回も楽しかった。温泉良質だった。お料理も美味しかった。シロヤシオは満開、お天気も最高。齋藤さんありがとうございました。
(e-jan)
★ぃやー 楽しかった。
男体山とは昨年の真近の対面で一目ぼれ!(男にほれるもおかしいが)
二荒山神社を含めた山裾からてっぺんを見上げるほどに登高意欲をそそられてしまう。
早朝から季節を間違えたような強い日の光だが、新緑とさらにうっそうとした深緑が覆い、乳母日傘のやさしい木陰を作り、この上ない気持ち良さで出迎えてくれた。
リーダー齊藤さんの歩き始めのリズム”はじめちょろちょろ”がなんとも心地よく、御者の気配りの手綱捌きに感じ入る。
が、当然”なかぱっぱ”と続くはずで、覚悟はできていたのだが、高度を増す毎に傾斜がきつくなり、かつ交錯する登山者が増えて衣類調整と小休止以外、取れるはずの休憩も徐々に取りにくくなり、おのずと山の神の試練を受けることになった。
森林限界に達すると周りの登山者の様子も分かってきて、ちびっ子連れの親子の多さにびっくり。
富士山の砂走りのような状況も彼らにかかっては、下りは”遊び場”と化してしまい、お尻でスベリをニコニコして楽しんでいる子もいた。
こんな「お山」体験がこの子に「あー たのしい」の種を植え付けているのだ!
登りの途中で我々を追い抜いていった、若い外人カップルも早くも下りのシーンに移り、旦那さんが滑り、すかさず奥さんの「ユーオーケイ?」、「アイムオーケイ」の会話が映画のように私には映っていた。
山頂での滞在時間は極力絞り、下山では例の砂走りで、お約束のように尻餅を二度。照れ隠しもあるが、笑ってしまう。これも楽しい。
登りの際に同じ場面の下りを想像してビビッていた岩場下りがまた楽しい!!
「楽しみ満載登山」が終わってしまった。
それにしても、私にとってこの山行はあらゆる面で記憶に残る山行となった。リーダーのほんとにいつもながらの細密な気配り。温泉組のたくさんの差し入れ。ありがとうございました。申し分の無い温泉宿泊施設。これ以上の無い天気。そして登山組のみなさん、ありがとうございました。
(小室)
★キラキラ輝く緑と湖、今回も楽しいウォーキングの2日間でした。リーダーの斉藤さん大槻さん同行の皆様お世話になりました。ありがとうございました。
(Jt)
★青空と緑の中散策ズミの花満開。足元にかれんな白い花やクリンソウの群生、良く笑った最高の二日間。男体山登った人達を望遠鏡で探し、今頃食事かしら下山中かしらと、温泉組も時間を共有したひと時。山組が温泉施設の玄関入って来た。皆で拍手で迎え、思わず万歳でした。リーダーの斎藤さん、大槻さん有り難うございました。
(M)
★あー!サヨナラ私の携帯過去たちよ。2900枚位の思い出の写真が、すべてボットンと落ちていった。早速ショップに行き電話番号メールの情報は復活出来たので良かった。皆様くれぐれもズボンの後ろのポケットには注意です。食事最高ホテル花丸以上でした。リーダーの齊藤さん、温泉組リーダー大槻さん大変お世話になりました。感謝です。有り難うございました。
(水に流せない私)
★バスを降りて歩き始めた道は、高い木々が聳える林の中。明るい木漏れ日を浴びて、葉がキラキラ煌く静かな木立を抜けると、皆が一斉に歓声をあげた。西の湖である。周囲を小高い山々に囲まれて、ひっそりとただ静かに神秘を放ってそれはあった。水辺に近づこうとすると土に足が沈んでいく。
その湖水に近づけるのは鹿なのだという。確かに水際に点々と湖を縁取るように小さな細かい足跡が残っていた。鹿が水を飲みにそこにやってくるらしい。鏡のような湖面を見つめていると、自分自身が神聖な世界へと引き込まれ清められていく。
何度来ても自然は深い。リーダーの齋藤さん、大槻さん、今回もありがとうございました。登山組みの皆様、お疲れ様でした。何度ニッコウを訪れても、やはりモウケッコウとは
言えませーん。
(日光観光推進協会宣伝部長)
★旅館に泊まって温泉に入って、しかも飲み放題付で山小屋に泊まるよりずっと安いのですから、食事は期待しないで、とリーダーから話があった。だが夕食は肉の鍋、角煮、程よく溶けたお刺身、お年寄りに合わせて塩分控えめのあくまで薄い、すまし汁の様なわかめの味噌汁、高野山の宿坊で出される様なヘルシーな野菜の天婦羅、デザートはメロン、グレープのフルーツ、しかもケーキまでついてます。メロンソーダにアイスクリームを浮かべて青春の味を楽しんでいる人もいます。まさに、四季の食材を盛り込んだ懐石料理です。オー、私はこれを「おおるりの奇跡」と呼ぼう。
翌日、朝食を充分にいただき、男体山組と戦場ヶ原組で別れた。二荒山神社で登拝料を納め出発した。2合目から春ゼミがうるさい、5合目は満開のヤシロつつじ、7合目からコメツガの森、9合目からゴロゴロ岩のなかをひたすら登り頂上に着いた。おにぎりと日光、尾瀬の山々、遠く残雪の飯豊の山の展望を楽しみ、同じ道をただただ下った。また、遥か眼下の戦場ヶ原組と互いに雄大な送信を試みた。
大きく手を振る者、ハンカチを振る者、大声で呼ぶ者、人それぞれ方法は違ったが果たして成功したかどうかはその方の痴呆の進み具合によるそうです。 斎藤さん、楽しい二日間有難うございました。
(手拍子足拍子)
コース記録
1日目
東武押上8:16→曳舟8:19→途中南栗橋で日光行きに乗り換え→10:44東武日光駅11:07路線バス→12:10菖蒲が浜(昼食)→12:45→湖畔ハイキング→14:30中禅寺温泉ホテル湖畔亭 宿泊
2日目
(登山組)ホテル8:30発→8:40登拝門→9:20三合目→9:40四合目→10:00五合目→11:00八合目→12:00男体山(昼食)12:20→14:00三合目→14:30ホテル→中善寺郵便局15:20→(路線バス)→16:20やしおの湯17:44→路線バス→18:07東武日光18:39→下今市乗り換え浅草行き特急きぬ146号→20:45東武浅草駅到着
(温泉組)ホテル8:30→中善寺郵便局8:47→(路線バス)→8:59赤沼→小田代ヶ原展望台→(路線バス)→西ノ湖(昼食)→千手が浜→(路線バス)→赤沼→(路線バス)→清滝1丁目→やしおの湯・登山組と合流
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