2年前の秋 悪天候で断念した西吾妻山に再挑戦!

西吾妻山標高2035m 2017年8月25(金)〜26(土)

西吾妻山は、山形・福島両県の県境である吾妻連峰の西側に位置する、吾妻リベンジ山行連峰の最高峰である。山頂よりも周辺に見どころが多く特に稜線上に点在している高層湿原では、初夏から盛夏にかけて高山・湿生植物が多く観察される。前回は霧と雨で何も見られず、ということで再び西吾妻山山行を計画、宿は同じにして交通機関を往復高速バスから新幹線に、登頂から下山までのルートをロープウエイ・リフトの終点の北望台からの往復にして余裕のある計画にした。

1日目、今日は山に登らないので米沢市内自由観光とした。早朝に東京駅を出発した山形新幹線つばさ号は9:24には米沢駅に到着、心配した雨も上がり、コインロッカーに荷物を預け先ずは上杉神社へ。途中Hさんの要望で興譲教会に立ち寄り、11時ごろ漸く上杉神社に着いた。陽射しが強く、暑い中歩いたので皆さんバテバテで、かき氷屋に飛び込み漸く一息ついた。その後東光酒造資料館を見学、試飲をして駅に向かい、駅前のレストランで米沢牛を食して宿の送迎バスで白布温泉に向かった。その後一部の希望者で宿の近くの白布大滝を見に行った。今朝までの雨で川が増水していて迫力のある滝を見ることが出来た。

2日目、朝起きると予想に反して外は雨模様、天気予報では雨のち晴れになっていた。前回のことも頭をよぎったが、出発時間を30分遅らせ雨が止むのを待ってロープウエイの天元台駅に向かった。ロープウエイと3本のリフトを乗り継いで40分程で終点の北望台に到着、周囲は霧に覆われていたが、天候の回復を期待して山頂に向かった。

昨夜からの雨で川のようになった登山道を登り、40分掛かって稜線上のカモシカ展望台に着いた。そのころには時折晴れ間が望まれるようになってきた。ここからは暫く平らな木道を歩く。大凹をやや下り、いろは沼と呼ばれる高層湿原地帯を横切るころには霧が晴れ、周りの湿原や周辺を囲む山々の稜線が遠くまではっきりと見えるようになった。木道は本格的な夏山らしい風景の中を通り、木道の左右両側には色とりどりの高山植物が群生しており素晴らしい景色が広がっていた。

ほぼ平らな道を歩いて行くと突然大岩のゴロゴロした急登が現れ苦労して登る。さらにもう一段上りきると視界が開け、再び木道が現れ平坦な道が続く。途中昼食を済ませ、とりあえず梵天岩を目指すことにした。梵天岩で写真を撮り、今後の所要時間を考え、余裕を持っての下山を優先して、再度西吾妻山の登頂を諦めた。元来た道を引き返し、ロープウェイ湯元駅には3時過ぎには到着、宿の送迎バスで戻り、ゆっくり温泉に入って疲れを癒し、いつものビールで今回の天気に恵まれた素晴らしい山行と仲間に感謝して宿を後にした。(H.S)


<参加者のひと言>

久々の山で不安でしたが、皆様のおかげで何とか登れました。
200
メートルしか標高差がないと言われそれなら大丈夫かと思いきや、えらく大変で焦りまくりでした。でも、皆さんのジョークと手助けに心暖まる思いです。

米沢牛、掛け流し温泉堪能しました。
又軽い山行きに参加します。ありがとうございました。
Mチャン)

西吾妻山はリベンジできなかったが、米沢市内観光と登山を楽しんだ2日間。食事と良薬に満足した2日間でもあった。
初日は市内観光、上杉神社や東光の酒蔵を見学、昼食は米沢牛と盛りだくさん。ザックを駅のコインロッカーに預け、傘を持って炎天下を目的地へ。なぜか長い傘を急きょ買った人もいましたが、日傘として活用できたので先見の明があったのかも。送迎バスで宿に向かう途中、運転手さんの上杉家にまつわるお話に聞き入ってしまった。
2日目は朝から雨が…。30分ほど出発を遅らせて登山開始。最初は雨交じりのガスの中を黙々と登っていたが、カモシカ展望台あたりからガスも切れ、青空が時折り覗くようになり、ルンルン気分で木道歩き。大凹(おおくぼ)で大休憩のあと気分が一変。大岩で段差の大きい登山道に一同大苦戦。登りきった場所で早めの昼食。お弁当がことのほかおいしかった。梵天岩までなんとか登ったが、ここから西吾妻山までは時間的・体力的に無理とのリーダ判断で引き返すことに。残念な結果となったが、安全登山が最優先なので納得。結果的には下山もゆとりを持つことができトラブル無く、ほぼ予定通りに旅館に戻ることができた。入浴とビ広がる青空ールを存分に味わい、2日間の山旅を終えた。
帰宅してびっくり、体重が2KGほど増えていた。食べ過ぎor飲み過ぎ?
(白毛門)

 一日目 出発前から東北地方の天気が危ぶまれていました。東京は晴れていましたが秋田新幹線は運行中止。現に福島駅に到着した時は雨。明日晴れればいいと気持ちを切り替えて降り立った米沢駅でしたが、なんとたった今まで大変な豪雨であったらしいのが真っ青な美しい夏空に変わっていました。なんとラッキーな私たち。これからの行程に祝福の予感が走りました。
「為せばなる・・・」の名句を残した上杉鷹山公の神社は、これぞ米沢の誇りと言わんばかりに隅々まで整備がなされ、とてもすがすがしい空気を漂わせていました。陽射しを避けて皆かき氷で心身を癒し、食前酒とばかりに酒造蔵東光にて試飲を重ね、準備万端よろしく米沢牛に舌鼓を打ちました。遠く遠く真っ白な夏雲、そして灼熱の太陽に明日の晴天への確信とともに今夜の宿不動閣に荷を下ろしました。

二日目 明け方、最上川源流のせせらぎの川音のあまりの大きさに起こされて窓に目をやれば、なんと、なんと、川音ではなく白布温泉は滝のような土砂降りの雨音に包まれていました。えーっ、嘘でしょー。なあにこれー。でも嘘でも夢でもなく集中豪雨の真っ只中。本日はもしかして温泉三昧の日に?心密かにニヤリ?ダメダメ、山登り、山登りに来たのヨ、ワタシ。自分を律してリーダー判断を仰ぎます。天気は回復傾向にありますので、出発時間を30分遅らせて行きましょうとのツレナイお達しでした。昨夜に続きおいしい豪華朝食をいただいた後、覚悟を決めて装備を整えいざ出陣!果敢にリベンジに向けて出発も、リフトは霧に覆われ行く手は見えない、次第に気温 は下がる 。あるもの全部着込んで一抹の不安を抱えながら小雨の中出発しました。道はまるで沢登りの如くジャバジャバ水が流れ落ち、道が荒れている人形石行きをリーダー判断で変更して、更に大きな岩場を登っていきました。Aといえども山は山、結構厳しい岩登りでした。しかし、木道が続くいろは沼に差し掛かった頃には美しい青空が広がり、遠くの山並みも望め、すばらしい別世界が広がっていました。汗を流して登ってきた人々にのみ与えられるご褒美がちゃんとちゃんと用意されていました。あー頑張って登ってきて良かった。仲間に、リーダーに支えられてこんなすばらしいところに今私はいる。素敵な仲間に感謝。健康に感謝。大自然に感謝。感謝。長くなりますので中略、後略。

 個人的には心配していた左足首の痛みも免れ、とにかく無事に下山の運びとなれたことは実にありがたく、嬉しいことでした。めったに乗る機会のない下りリフトにザックを抱えて身を沈め、眼下に広がる遠く美しい山並と陽光にキラキラ照らされた米沢市街の例えようもない素晴らしい景色に酔いしれながら、ほっと安堵の語らいをしつつ、無事天元台に到着。久々の山登りを堪能させていただきました。西吾妻山はさすがの名山でした。帰りの車窓に広がったこの世とも思えぬ見事な夕焼けの空とともに、いつまでも心に残る山行となりました。素晴らしいリーダーの齊藤さん、そして皆様、ありがとうございました。
(ああ筋肉痛)

1日目
新幹線が
郡山過ぎると空模様が怪しげで雨が降り出した。米沢の駅は曇り、上杉神社は快晴。雨傘が日傘に。公園のかき氷が美味しかった。お昼に牛丼とビール美味しい。宿の車が迎えにきてくれ、上杉ようざんの話を聞きながら宿に到着。白布大滝は前回より水量が多い。夕食、お風呂も最高。
2日目
夜半から降り出した雨が止み、30分遅れの出発。リフト乗り継ぎ登山道へ。水量多くジャバ、ジャバと歩む木道がずうっと続く。岩が右に左に、笹を引っ張りながら乗り越えながら、ぼてん岩折り返し、木道脇には米粒程の小さい愛らしいリンドウの群生地。下り坂は水量が多かったのに無い。2度びっくり。下りのリフトは青空と緑一面のすすきの秋を感じました。大変でしたが、楽しみました。齊藤さん下田さんお世話になりました

K.S

朝の雨でドキドキハラハラ登るのかな〜
中止か? 温泉三昧か?(ちょっぴり期待)
米沢に着いた時、雨が晴れて青空。登山の時もパラパラはしましたが、湿原のチングルマ、リンドウ、コバイケイソウなど咲き誇る可憐な高山植物に助けられ、皆について行くことができました。ありがとうございました。
帰りの新幹線の中で見た夕焼けは今までに見たことのない素晴らしいのひと言に尽きる夕焼けでした。
(別のMちゃん)

未明の激しい雨、予感させる地震
天元台からの濃霧と冷気
北望台、いざ登山開始だ
途中、雲上にお日様の気配
登り進むにつれて天気上々なり
程なくして、西吾妻山の北にある梵天岩に
流石に標高2004M、360度の展望に魅せられた
そして、下山も眼下に絶景を堪能しつつ
締めは、白布温泉にての「お疲れ」ビール
更なるご褒美は新幹線車窓での事
限りなく朱に近い見事と言うしかない茜雲の数々
「天とわくわく  ありがとう」
偉人の言を?みしめる山行でした
Y.H

猫の目のように変わる天候の中、いろいろアクシデントがありましたが、なんとか頂上付近まで行くことができました。お疲れ様でした。
(アプリオリ)

コース記録

1日目

東京駅7:12―上野駅7:18−(つばさ123号)−9:24米沢駅(市内観光・昼食)14:30―(送迎バス)―15:20白布温泉中尾別館不動閣到着(希望者で白布大滝見学)

2日目

白布温泉宿8:30―8:35ロープウェイ湯元駅8:40天元台高原駅―(リフト3基乗り継ぎ)―9:30北望台9:40―10:20カモシカ展望台10:30―11:30昼食12:00−12:05梵天岩―12:15―13:30カモシカ展望台―14:15北望台―(リフト・ロープウエイ乗り継ぎ)―14:50ロープウェイ湯元−送迎バス―15:10不動閣(入浴休憩)16:43白布温泉発路線バス乗車―17:24米沢駅17:41―(つばさ154号)―19:43上野駅―19:48東京駅到着後解散


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