雨の湿原散策、雨の露天風呂 また一興
入笠山 1995m 2018年9月15日(土)
今年は雨に悩まされる山行が多い。秋雨前線が西日本から太平洋に長く大きく延びていて、その前線を南北の高気圧がサンドイッチしている。高気圧の力関係で前線は上下し、今回予定の入笠山の天候の行方が左右される。数日来の各種の天気予報を見続けたが、いっかな雨マークはとれない。
延期か、中止か、決行か、とりわけやっかいなのはバス山行という変数だ。悩ましい限りだ。様々な選択肢を反芻しながら、「がんちゃんの奇跡」にかけて「決行」メールを一斉送信した。しかし、天候の回復は思わしくない。
当日朝。十中八九、降雨と覚悟したが、何と降っていない。奇跡の幕開けか。この分だと、参加者も、それぞれのバスの乗車地点までは濡れなくてすみそうだ。決行メールの送信後、リアクションがなかったため、正直なところ、19人の参加予定者の全員がそろうのか不安だったが、全員がバス車内にそろったのには感激した。バスに乗り込むまでの空模様は、先行きに希望を抱かせてくれた。が、現実は甘くはなかった。現地に近づくに従って淡い期待は裏切られ、歩き始めから雨合羽の出番となった。
ということで、本降り、ザーザー降りの雨の中、登山口にあたる富士見町のゴンドラ山麓駅に到着。予定通り、ゴンドラに揺られて10分、標高にして700m上がった。雨の中に飛び出す前に記念撮影。雨はなかなかやみそうにない。とりあえず湿原まで歩くことにする。シカ除けの出入り口を通過すると木の階段が200段以上、すり鉢状の湿原の下に向かって延びている。階段の両側には、多くの高山植物がみられる。
入笠山の代名詞ともいわれるスズランはもはや季節ではなく、階段の両脇には赤茶けたワレモコウ、青色のエゾリンドウが見える。帰宅後にゴンドラ駅でもらった「入笠に咲く花BOOk 花の宝庫」を開いて、記憶に残る花を探してみると、季節的に符号するのは白いウメバチソウ、紫色のウツボグサ、ホソバトリカブト、薄紫のマツムシソウとみられた。圧倒的に目についたのは、やはり一面に咲くリンドウだ。雨に打たれて、ちょっぴり可哀想だ。
その後も雨はやまず、湿原を過ぎた所にある山彦荘の軒先のテントを借りてお昼にした。雨にけぶる湿原を眺めつつの腹ごしらえだ。昼食後、仕方なく、ここでUターンすることにし、再び湿原に降りて、ゴンドラの駅まで戻った。まあ、こういう時もあるさ。雨の入笠もいい想い出だ。360度の山頂のパノラマは次回とする。
あとは温泉に直行。源泉掛け流しで8種類の露天風呂が売り物というだけあり、自然石の岩風呂を中心に、大きな樽の形をしたヒノキ風呂、巨岩をくりぬいたような洞窟風呂(実際はプラスチック製)がある。雨が降る中の露天風呂もなかなかおつなもの。風情がある。これがホントの打たせ湯、としゃれのめす。この場面とタイミングで、お姉さんが、お銚子をお盆に乗せて持ってきてくれると最高なんだが…。ちょうどいい湯加減に妄想をふくらませる。
帰り道、いつものように、高速インターに入る前に、バス車内でたしなむ(?)飲みものを買うべく目を凝らして走り回ったが、なかなかお店が見つからない。ようやく探し当てたのは道の駅。目当てのものは見つからず、一縷の望みも尽きたが、女性達には、道の駅の立ち寄りがたいそう喜ばれた。わざわざ道の駅を探すために、バスをあちこち走らせてくれたのかと勘違いしてくれれば、これぞ男子の本懐というべきか。
(G)
<参加者のひと言>
★リーダー始め、皆様お世話になりました。
久々の山で不安でしたが、湿原歩きだけだったのは、幸いでした。雨の中の沢山の色とりどりの花は、とても綺麗でした。温泉も雨のせいか空いていて大満足です。
食べて飲んでばかりの怠惰な生活を改め、ちゃんと山に登れるようにしたいです。
(Mチャン)
★雨にも負けずの湿原歩き、久しぶりのカッパの出番も結構楽しい。花の宝庫の冊子を見て、是非、又来てみたい、そう思いました。道の駅での新鮮野菜を購入して満足で帰宅しました。リーダーの大野さん、ありがとうございました。皆さん、ありがとうございました。
(水に流した私)
★雨予報が出ていて気を揉んだが幸い催行となり、久しぶりの雨の中の散策もわくわくする。ところが、ゴンドラを降りてから入笠湿原まで来るも雨はザーザーの本降り。
そのまま引き返す事になり後ろ髪を引かれるが次の機会に楽しみはお預けする事に。
それでも久しぶりのバス山行。満席のバスの中でのお喋りも楽しい。
雨に打たれながらの露天風呂も爽快。楽しい一日でした。
(e-jan)
★往きのゴンドラ、ドライバー岡田さんと一緒だった。まいたび、クラツー等でも仕事をされているとの事。そんな話の中に不思議な安心感と親近感が生まれた。特別会員の様な方だと新たに発見しました。
(平野)
★お世話になりました。雨の中景色はいまいちだったけど、皆さんと一緒に行動できて楽しい1日でした!
(原)
★今回は雨で残念でした。
バスハイキングは楽しいです。自分のリフレッシュは出来たと思います。
360度の大パノラマは次回 期待しています。
(S.A)
★雨の湿原歩きとなりましたが、りんどうやまつむしそう、われもこう等の群生に感動しました又行きたいです。リーダー、仲間の皆さんありがとうございました.
(木村)
★たぶん中止になるだろうと思っていましたが、当日の天気回復に期待を込めての実施だったようだ。それにしても19名の参加は素晴らしい。
空模様は、回復する事は無かったが、のんびりの湿原歩きとゆっくり時間をかけての温泉は、久しぶりの山行だった私には楽しい一日となりました。
入笠山はリベンジありそうですね。
(M.K)
★残念ながら雨でしたが、湿原まで行って、リンドウの可憐な青い花を見ることができたのは、良い想い出になりました。
露天風呂も、そのあともビールも良かったです。
今後とも、よろしくお願いします。
(海老原)
★雨で殆ど視界が望めない湿原の散策でしたが、リンドウの群生が突然現れ、私達を歓迎してくれている様でした。
雨にも負けず、温泉で身も心もほっこりして、爆弾トークの元気印のバスの中は幸せ気分でした。
リーダーの大野さん、皆様ありがとうございました。
(内田)
★ちょっと年輪を重ね(過ぎ)た高校生たちの様なバスの中の楽しい盛り上がり、、、、、、、、、森の中の小川のようになった道を抜けると湿原です。雨の中にエゾリンドウ、ウメバチソウ、マツムシソウが咲いていました。やっぱり、山は雨も楽し。
(手拍子足拍子)
★雨の中の散策でしたが湿原は花が残ってリンドウの群生に感激!! お弁当はテントの中で食べられ、良かった〜。バスの中、仲間のお喋りが最高でした。
(リンドウ)
コース記録
6:30 箱崎JCTより首都高経由、中央自動車道・諏訪南IC。国道20号を経て、ゴンドラ山麓駅近くの富士見パノラマ駐車場へ。ゴンドラ山頂駅11:10⇒⇒11:35入笠湿原⇒11:50山彦荘⇒⇒13:00ゴンドラ山頂駅⇒⇒13:15ゆーとろん水神の湯14:35 小淵沢IC経由=中央道=首都高=18:00都内