太平山 341m 2024年9月14日(土)
9月も半ばなのに熱中症が心配で山行を中止しようと思うほどの猛烈な暑さの毎日が続きます。当日もなんとも怨めしい朝だが途中から車中合流の4名以外のお試し参加を含めた7名が東武スカイツリーライン押上駅ホームに集合時間の7時40分前に集まる。
電車は田畑が広がる関東平野の真ん中を走り、利根川、渡良瀬川を渡り9時過ぎに新大平下駅に到着した。駅前の木立に囲まれた都合の良い広場で出発の準備をする。かつてはしなやかだった体は?今は思うがままにならないが、ストレッチのおだやかな掛け声で膝を曲げたり伸ばしたり、背中を反らしていると何となく浪漫会が一つになった様な出発の前の和やかな時間です。
左に線路、右に日立の家電の大きな工場の敷地が続く並木道を歩く。東武日光線、両毛線の二つ踏切を渡り30分ほどで登山口に着く。この歩きですでに着ているシャツからズボン、首に巻いたタオルまで汗でぐしょぐしょになる。
充分な水分補給と休憩の後で杉林のなかの古びた長く続く石段を登る。やがて林が開け、少しだけ風が通る所に出ると大平山、ぐみの木峠の鉄塔も良く見える。また、風がそよとも吹かず、今年最後のセミの弱弱しい声を聞きながら、吹き出す汗を我慢しながら歩くとようやく車道に飛び出す。車道を少し歩くと謙信平に着く。
水をたたえた田んぼの海、緑の小さな丘を小島に見立てて陸の松島と言うそうですが今日は夏枯れで見栄えが悪い。遠くに富士、スカイツリーも見えるそうだが見えない。何軒か並ぶ茶店の中ほどのすいているテーブルで少し早いがお昼にする。
太平神社の名物の焼き鳥、卵焼き、お団子を楽しむ。食事を終えて神社を目指す。桜、紫陽花、紅葉の季節ではないなんとも中途半端な時期のため参拝者も少ない。ひしゃくで手水を使い、清めてからお詣りするが特別、お願いすることも頭に浮かばない。神社の右手の登山道を登る。
小さな奥宮を過ぎ、いつも通る巻き道でない山頂に進む右の道を行く。両側に立てられた竹の棒に渡させた縄にいくつもひらひらする白い紙に飾られた下をくぐると富士浅間神社のある結界で、あまり歩かれていない道で苦労する。頂上は神社があるだけ。少し休みまた、荒れた道を100m苦労して下る。尾根道にある鉄塔を過ぎるとぐみの木峠に到着する。
大中寺まで少し急な下りとなるが、ゴロゴロした石はなく、木の間のステップに足を置き、歩けばいい。以前、ラジオの山の番組を聞いていたら「バリアフリー」でなくた「バリアアリー」(バリア有り)と言う言葉があり、高齢者はフラットな道よりも、でこぼこだったり段差のある道を歩く方が身体機能が改善するそうで、まさに山歩きはうってつけだそうです。20分ほど慎重に歩くとやがて沢の音が静かに聞こえると道も緩やかになり大中寺はもうすぐだ。
千年ぐらい前に建てられた古いお寺だそうで階段の参道に咲く紫陽花は美しいそうです。駐車場のそばのベンチで大休止した後、近くのブドウ園に立ち寄った。少し試食したあとで、小粒だったり少しキズがあったりで見栄えが悪く商品として出荷できないがまあまあ美味しい巨峰、シャインマスカットを買った。
駅まで2kmと表示された中山の緩やかな山道を歩き、国道を渡ると市街地になる。最後まで頑張って3時13分の電車に間に合った。暑い一日でしたが皆さんお疲れ様でした。
(K)
<参加者のひと言>
★お試し山行で初めて参加させていただきました。険しい山道もありましたが、みなさまに声をかけていただき助けていただいたおかげで無事に、そして何よりも楽しく山行を終えることが出来ました。本当にありがとうございました。
(まりこ)
★ 思 っていた以上に蒸し暑くて、汗だくの山歩きとなりましたが、「陸の松島」と呼ばれる景色は絶景でした。茶店の卵焼きも美味しかったぁ。
急な下りは必死で、またまた汗だくとなりましたが、ぶどうのおみやげも買えて楽しい1日となりました。皆さん、ありがとうございました。
(Y)
★3カ月ぶりの山行に参加。今年の猛暑で体力が落ちている中での参加でしたが、皆さんのおかげで何とか歩き切ることが出来ました。
また謙信平の茶店での甘いお団子やブドウ園での美味しい試食が絶妙のタイミングであり、疲労回復に大変助かりました。
ブドウ園でのお土産は家族に喜ばれ、とってもおいしく頂きました。皆さんありがとうございました。
(W)
★太平山には初めての参加です。お天気に恵まれてめちゃくちゃ暑い山登りでした。熱中症かなと思うぐらいでした。謙信平からの平野が一望出来 る、本当に素晴らしい眺めは陸の松島でした。登りも下りも楽しめました♪ お団子・焼き鳥・卵焼きも最高でした。リーダーの加藤さん参加の皆さんあ りがとうございました
(タダミツ)
★猛暑の夏が過ぎ、爽やかな秋晴れのもとでの楽しい低山ハイクの一日の始まり。でも、登山道入り口から階段の連続、しかも無風状態で大量の汗、足元を見ながら汗を拭きつつ何とか謙信平へ。待望のお団子と卵焼きを注文。次々と運ばれてくる料理、なぜか小生の卵焼きだけが来ない。出発の時間が迫ってきたため泣く泣くオーダーをキャンセル、再訪を期して謙信平を後に。何度か訪れている太平山でしたが、最近の登山で最も疲れた一日でした。「大量の汗」or「年」のせいかな…。下山後に立ち寄ったブドウ園でのシャインマスカットは美味しかった。
(白毛門)
★太平山は30年ほど昔、山歩きに興味を持ち始めた頃、割合アクセスが容易で山道も整備されているということもあり、思い立ったら装備も不完全なままに出かけた山だ。
大中寺の初夏のアジサイに謙信平の晩秋のモミジは、普段その存在にすら気付かないのだが、時期がはまれば各々、水色に朱赤にと色濃く主張し、圧倒される。
ことに(今回は立ち寄らなかったが)晃石山からぐみの木峠の間の稜線歩きは、早春の田植え時期に水を張った田んぼに浮かぶ浮島を宮城県の「松島」に見立てて「陸の松島」とも呼ぶそう。
その稜線には真夏日のこの日、パラグライダーが数機ゆったりと空に漂っていて「陸の松島」をじっくりと鳥瞰していた。
なんとも涼しげな実況になったが、こちらの背中は「カチカチ山」状態。思い浮かぶのは泡いっぱいのビールジョッキでの乾杯シーンばかり。
それにしてもこの夏の暑さは異常だ。猛暑との因果関係はわからないが、この山の1割にも及ぶほどのクヌギ、ナラなどの(椎茸の原木)立木が枯れて、葉を茶色に変色させていた。実際は虫が媒介する病原菌によるものらしいが、温暖化も否定できないようだ。
近い将来の山道の閉鎖などの影響が無ければいいのだが…。
(ヤマジジイ)
★暑い1日でした。2万歩を歩き。
茶屋で団子と焼き鳥と玉子焼き食べ、終わりに反省会に参加しました。次回もよろしくお願いします。
(S.A)
★太平山には幾度か来ているが、今回の神社裏手の奥宮巡り直登コースは、結構ハードな歩きだ。いかにも人の訪れが少なそうな急勾配の連続で、謙信平までの前半の階段汗だく登りに加えて、太平山はこんなに手強かったかなと思えた。もう一つ、お恥ずかしい話だが、靴底がはがれてしまう災難に見舞われた。幸い、山歩きの途中でなく、駅に向かう交差点を走って渡ろうとしたら、「あれれ」と何かを引きずるような異変を右足に感じたものだ。見れば完全に剥がれる寸前で、しかもこの後、左も剥がれ始めていた。何度かひと様の同様のケースを目の当たりにした事はあるものの、まさか、こんな惨事を迎えるとは、と忘れがたい一日となった。
(G)
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コース記録
押上(東武スカイツリーライン)7:48―8:44南栗橋8:48―9:19新大平~出発9:35―10:05登山口―11:05謙信平(昼食)11:40―11:50太平神社―12:20太平山・富士浅間神社―12:45ぐみの木峠―13:25大中寺―14:00ブドウ園14:20―15:10新大平下~
新大平下15:13―15:44南栗橋15:55―16:55曳舟