寒さにもめげず雪山で遊ぶ
大霧山 570m 2016年1月14日(土)
昔、山歩きをしていたら見知らぬ人から「東京で雪がチラついた翌日奥高尾に行ってみるといい。綺麗な雪景色に出会うことがあるよ。」と言われたことがあった。前日の天気予報をみていて、もしかしたら?と思ったが、はたして実際はどうだったろう?
いよいよ冬本番。寒気凛冽の中、定刻通り池袋駅を出発した。嵐山を過ぎたあたりから山々の所々に白いものが散見する。さすがに都内とは気温が違うようだ。小川の町はうっすらと雪が付いている状態だった。駅を出るとバスは既に待機していた。春の堂平山の時とは異なり乗客は少ない。少し雪で薄化粧した景色を眺めていると橋場のバス停に到着した。降車は我々を含め二組だった。
いつものように準備を整え出発。登山道までの車道歩きとなる。道には予想していたより雪は少なく快適に、ゆっくりと高度を上げてゆく。途中、無人販売が数件あったが、めぼしいものはなかったようだ。30分程で登山口に着いた。
ここから舗装道路を離れる。初めは樹林帯の中を歩く感じでたいして積雪を感じことはなかった。しばらく行くと一部舗装道路があり雪が積もっていたが、たいして気にもせず通過した。
程なく、粥新田峠に到着。このコースはここからが本格的な上りとなる。衣類調整の後登り始めた。最初の小ピークまでくると、なんとその先は一面雪景色だった。メンバーの年齢も考慮し、アイゼンをつける事にした。気温もかなり低く頬や耳が痛いが、空気が引き締まるような感覚があり心地よい、ひさしぶりの雪山遊びだ。数名の人はアイゼン初体験で雪を踏む感覚を楽しんでいるようだ。展望のよいところからの雪と樹木のアンジュレーションが美しい。空には雪雲特有の重く密度の濃いくもが棚引いていた。頂上までの雪道を、ある人は楽しく、ある人は苦しく?登っていった。
予定より15分程遅れ頂上に着いた。登る途中より風は穏やかだが、気温が低いので長居はできそうにない。ポットのお湯が冷めてゆくのが感じられる。食事の後、早々と下山することにした。
頂上から旧定峰峠までの道は南面で上りより雪の量は少なめだ。アイゼンの爪を木の根に引っ掛けないよう慎重に下りていった。
しばらく行くと一度車道に出た。高度もだいぶ下がってきたのでアイゼンを外すことにした。
後はバス停まで少し滑るところもあったがなんとか降りた。バス停に来ると何時の間にか青空が覗いている。低山でもこのような天気では頂上と気候が随分異なるものだ。頂上も天気が良かったらとも思ったが、虻蜂取らずの喩えもある。無事に雪遊びを終えほっとした。
「パトリアおがわ」に寄り、前回の回数券のおかげで一人200円という超低価格で入浴。1時間というタイトな時間だったので女性陣はビールを楽しむ十分な時間がなく申し訳ありませんでした。(池袋で不足分を補ったという噂もある。)
寒風の中、怪我も無く初アイゼンも楽しめ良かったと思います。(I)
【参加者から】
大寒波襲来、強風、雪の登山道など、悪条件の中での山行となった。歩き始めは陽も出ておりそれ程寒くはなかったが、登山道では残雪、寒風で気温も徐々に下がり始めてきて、登りなのに殆んど汗もかかずに頂上に着いてしまった。山頂からは近場の山並みが望めた。久しぶりのアイゼン装着でのロング山行となり、それなりに楽しめた。(S)
コース記録
池袋7:45−8:54小川町(バス乗車)9:12−9:37橋場9:50−10:50粥新田峠11:00−11:55大霧山(昼食)12:15−13:00旧定峰峠13:10―13:50経塚(バス乗車)14;05―14:29パトリア小川15:36−15:41小川町(東武東上線 急行池袋行き)16:00−17:17池袋
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