レンゲツツジの大群落と好展望の頂き、急登の連続、折り返し点模索しながらの山行

甘利山 1731m、千頭星山 2139m  2013年6月22日

 レンゲツツジの咲く甘利山で眺望を満喫、最終目的地の千頭星山(?)を目指して急登と戦った12名

 この時期の山行は梅雨前線の位置により天候が大幅に変化する甘利山の山頂でので、実施の可否判断が非常に難しい。特に今回は台風4号が絡み前日早朝まで判断を引き延ばさざるを得なかった。本来なら木曜日の時点で早々に山行を中止してもよかったのだが、甘利山のレンゲツツジが先週末満開となり、今週末まで見ごろとの情報を得ていたのでなんとか山行を実施したかった。

清澄白河を出発したバスは首都高速の事故渋滞を避け、大手町まで一般道を走り、神田橋ICより入った。反対車線は駐車場状態で、延々と車の列が続いていたが、幸い我々の乗ったバスはいつも以上に空いている首都高速を順調に進んだ。高井戸付近ではバスの正面に富士山の姿が見え、早くも甘利山での眺望の期待が膨らむ。 

 先週に引き続き韮崎ICで中央高速を降りたが、今回は茅ヶ岳とは反対方向に向う。釜無川を武田橋で渡り、ほどなく県道甘利山公園線に入り、山頂直下にある駐車場まで行く。この道路は道幅が狭く、勾配もきつく、ヘアピンカーブが続き、すれ違いが困難な個所も多々ある運転手泣かせの道路だ。幸い降りてくる対向車はほとんどなく、難なく駐車場に着くことができた。復路はすれ違いに難儀した場面が1回あった。お互い数台ずつ後ろに車が並び、やっとの思いで1台をやり過ごすと車内からは歓声が上がった。

諸事情により都内帰着目標を18時とすべく、本日の山行は千頭星山ではなく、14時までに駐車場に下山できる地点を折り返し点とする旨を説明して、予定より少し早く駐車場を出発した。あづまやのある展望場所で富士山の雄姿に見とれ、早くも観光モードに入る。甘利山の一つ下の広場ではレンゲツツジが咲き誇っており、その後方には富士山や、奥秩父の山並みが素晴らしい。甘利山山頂も大きな広場でここまでは「山」ではないようだ。O運転手もここで引き返す。

 さあここからスイッチを「戦闘」モードにすべく声をかけると、「千頭」や「銭湯」と返され、笑いが絶えない。一旦、鞍部まで下り、そこからいきなりの急登が奥甘利山手前まで続く。奥甘利山頂上は樹林の中で展望は無かったように記憶していたが、富士山方面が伐採されており明るい頂に変わっていた。今後、奥甘利山まで足を延ばすハイカーも増えてくるだろう。

 2度目の鞍部で小休止、ここから2度目の長い急登が始まる。ここで「千頭星山」アタック希望者3名が先行して出発した。本隊は急登を一歩一歩着実に登る。30分ほど急登し、平らな樹林帯の中にスペースを見つけ、ここを折り返し地点とした。標高2000m弱。この先、大西峰までは3度目の急登があり、そこまで足を延ばすと帰りの目標時間に間に合わなくなる恐れがあるためだ。

 昼食後、12時10分頃下山開始。近くでヘリコプターの音が聞こえる。だんだん音が大きくなり、近くでホバリングしているヘリコプターを発見。いきなり頭上を通過した。もの凄い強風だ。山梨県警の文字が目に入る。おそらく遭難救助中なのだろう。後で、アタック隊メンバーに確認したところ、もう少し上部の笹原あたりで団体登山中のメンバー1名の体調が急変したため遭難救助要請をしたらしい。

 急な下りもかなり疲れる。ただ幸いだったのは登山道が比較的乾いており、岩や木の根、大きな段差もほとんどなく歩きやすかったこと。最後の登り返しで甘利山頂上に13時10分頃到着。ここでアタック隊3名の帰還を待つ。途中、何度か携帯で連絡するも本隊側の電波状態が悪く、つながらなかったり、途中で通話が切れたりして、下山途中だが、どの辺りまで来ているのか不明だった。ものの5分もしないうちに見覚えのある声が聞こえてきて、ひょっこり3名が姿を現した。かなりのペースで千頭星山を往復してきたものと思われる。アタック隊はS氏、M嬢、K嬢の3名。お疲れ様でした。

 駐車場を13時50分に出発。途中の山道でのすれ違いや、釜無川を船山橋で渡る手前での道迷い(Sリーダの案内ミス)などがあったが、近くのスーパーで飲み物を調達して、「ゆめみの丘」で入浴(30分の新ルール適用)、すぐ近くの双葉SAスマートICより中央高速へ入った。15時40分、これなら18時都内帰着は確実だ。結果は調布IC辺りからの渋滞に巻き込まれ、木場で下りたのは18時40分、曳舟19時5分であった。尚、ETCカードを利用してスマートICより入場できたのはO氏の協力があったから。感謝。最後に、3週連続の山行となった方も数名おられたようです。ゆっくり休養してください。

 前半は観光モード。レンゲツツジと富士山の眺望。後半はいつもの山行。アップダウンで急登が多い登山道、所々で励ましてくれる富士山。変化に富んだ楽しい一日でした。ランクは本隊:A、アタック隊:Bでしょうか(SS)

コース記録

清澄白河6:30==9:30甘利山駐車場9:45==甘利山10:20==奥甘利山11:00==11:40折り返し地点(昼食)12:10==奥甘利山分岐12:45==13:10甘利山13:20==13:40甘利山駐車場13:50==15:00ゆめみの丘15:35==双葉SAスマートIC15:40==木場18:40

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