秋の紅葉に包まれた穏やかな山行と楽しいラーメンーパーティー
備前楯山1272m 2012年10月27日(土)
備前楯山は旧足尾銅山の山であり、一度は銅山の精錬所の煙害で表土が完全に流失してしまった岩山だが、植林により人の手で自然を復活させたことで知られる。山の地下には坑道が網の目のように広がり、その総延長は1000キロを越えるという。
その備前楯山を目指して、清澄白河を予定通り出発。首都高を経て東北道へ。しかし、秋の紅葉シ−ズンということもあり高速道はすでに車で混雑していた。そこに事故渋滞である。「11q110分」のうらめしい表示。これでは歩きと同じ速度である、予定通り着くのは諦めて成り行きに任せることにした。日光宇都宮道路を出てようやく渋滞から解放される。国道122号線を足尾に向う、わたらせ渓谷鐵道の間藤駅を通過して明治期の鉄橋である古河橋(明治中期までに架設された道路用鉄橋として現存する極めて貴重な橋)のある赤倉広場に到着、トイレ休憩を取る。これより林道に入り舗装された狭い道路を慎重に進み、ようやく登山口のある舟石峠の駐車場に予定の1時間30分遅れで到着した。
東京出るときは晴れていた空も北上するにつれて雲に覆われてきた。多少薄日が射すこともあるが周りの標高の高い山の頂きは雲に隠れている。まずは準備体操。今日はラーメンパーティを計画しているので、皆いつもより一回り大きめのザックを背負っての出発だ。山頂までの往復で2時間もかからない登山であるため、余裕をもって歩き始める。緩やかに登るにつれ期待していた紅葉も見頃を迎えていて美しい。植林したとは思えないような樹林の中、色付き始めた広葉樹の中を歩くのは本当に気持ちのよいものである。途中きつい登りもあり、急な階段状の道もあったが、皆余裕で最後の岩場を乗り越え無事頂上に到着した。
山頂からの眺めは,頂は雲に隠れて見えないが正面北方に男体山と周辺の山々、そして西方には庚申・皇海・袈裟丸と足尾連山の山々が望める。山頂は岩がゴツゴツとして狭く先客もいたので、展望を楽しんだ後は、記念写真を撮って早々に下山を開始した。頂上直下に適当に広い場所を見つけ早速ラーメンパーティの準備に取りかかった。まずはコンロでお湯を沸かし、あらかじめカットしてきた野菜を茹で容器に取り分ける。次にラーメンを茹でスープの素を入れ、各自のお椀に取り入れる。そして、そのお椀に先ほどの野菜や、用意してきたチャーシュウ、餅などを入れ出来上がりである。このように書くと簡単なようだが、やってみると結構大変である。
それでも、「美味しい、美味しい」と言ってはおかわりをして、持ってきたラーメンをほぼ食べ尽くし、皆、満足気だ。山で食べるラーメンの味は格別である。最後にコーヒーもいただいた。一緒に山頂まで登った岡田さんも満足したようだ。満腹の腹を抱え、上って来た道を舟石峠までのんびり下る。途中休むことなく周りの景色を優雅に楽しみながら、40分程で駐車場に到着した。天候もすっかり回復し、周囲の高い山も姿を現し始め、男体山もクッキリ望めた。
この後国民宿舎の庚申温泉に立ち寄り、汗を流し、末光さん手作りの枝豆をつまみに美味しいビールを味わった。いつものように岡田さんの安全運転で帰京し、8:30には清澄白河に着いた。(S)
コース記録
清澄白河6:30→首都高・東北道・日光宇都宮道路→11:00赤倉広場11:10→11:27舟石峠駐車場11:40→12:30備前楯山山頂12:45→13:00山頂直下(ラーメンパーティ)14:00→14:40舟石峠駐車場14:45→14:55かじか荘庚申の湯16:10→20:30清澄白河
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