奥武蔵の県境尾根で、清々しい沢登り味わう
棒ノ折山969m 2010年7月31(土)
棒ノ折山は東京都と埼玉県が接する県境尾根にあり、明るく広々とした山頂からは奥武蔵を中心とした広い眺望が楽しめる。今回は上りを渓谷沿いのコースを取り、夏でも涼しい沢登り気分を味わう。
西武池袋駅改札口に6:50に集合し、7:05発の快速急行に乗車し飯能で路線バスに乗り換えさわらびの湯に向かう。いつものように準備体操した後炎天下の中、皆日焼け止めクリームを丹念に塗り込み9:00に出発。途中、名栗湖のダムの堰堤を通りダムサイト歩き9:30に白谷沢登山口に到着。登山口の脇にある湧き水で水を補給し喉を潤し、いよいよ登山開始である。
初め緩やかな植林帯を行く。最近荒れた植林帯をよく見る中、ここの植林帯は整備が整い、間伐、枝打ち、下草刈りがよく出来ており、清々しく歩け大変気持ちが良い。30分程で沢に合流し、大小様々な滝を見ながら沢を渡り歩きを繰り返し、沢歩きを堪能する。途中沢沿いで休憩を取り、更に進むと両岸に大きな岩壁が切り立って迫り、その間を登ってゆく、この間スリル満点の沢登りである=写真=。更に沢を右岸、左岸と渡り登って行くと鎖と手すりのある急な石段に出る。そこを上がるともうすぐ沢登りも終了となる。白孔雀の滝の近くで休息を取ると、待ってましたと末光さんからパイナップルが振る舞われた。冷たい沢で涼を取りながらのパイナップルの味は最高でした。
涼しかった沢とも別れ、やや明るくなった沢沿いの道たどって行くと、林道との合流点に出る。ここにも水場があり一服し、山腹の道を尾根へと向かう。尾根上に出たところが岩茸石で、ここより権次入峠へと進む。この間丸太で組んだ階段で登りもきつく、この山最大の難所である。汗だくの中なんとかやっとの思いで峠に達し、頂上まで後もう一息である。しかしここで雨模様となり、しばらくすると雨脚が強くなり雨具の着用となってしまった。それでも予定通り12:00に棒ノ折山頂に到達することが出来た。雨脚も弱くなったのでここで昼食を取ることにした。
残念ながら雨に煙る中眺望はイマイチだったが、近くの山が霞んで見ることができた。12:30下山開始、来た道を岩茸石まで戻り、そこから滝ノ平尾根を下る。途中雨もあがり、なんなく岩茸石を通過、しばらく右側が植林帯で左側が自然林となんとも不可思議な尾根をくだる。坂が急になり、根が張り巡らされた登山道で、足場の悪いなか神経質な下山となり、予定以上の時間を要した。気温も湿度も高い中、文字通り汗だくになってようやく15:05にさわらびの湯にたどり着いた。下山後の温泉とビールは最高でした。さわらびの湯からはバスと電車を乗り継ぎ18:10池袋到着、解散となった。(S)
コース記録
西武池袋駅発7:05―7:47飯能駅8:00―8:43さわらびの湯9:00発―9:30白谷沢―10:30白孔雀―11:05岩茸石―11:35権次入峠―12:00棒ノ折山頂12:30―12:30岩茸石―15:05にわらびの湯16:31―17:20飯能17:24―18:10池袋到着解散