晩秋の秩父山地で見つけた紅葉風景

破風山 627m   20091129日(日

秩父盆地を一望する破風山を水潜寺から登り、風戸集落を経て秩父温泉へ下った。天気予報では曇りのち雨、寒い一日で関東北部では雪となるとのことで、防寒対策をしっかりして西武池袋駅に向かった。集合時刻の20分前に着いたが、既に半数以上のメンバーが集まっていた。あいかわらず当会のメンバーの出足の良さに感服させられた。

参加者18名(子供2名)全員が揃い、予定通り先頭から4両目の快速急行長瀞行き車両に乗り込む。約2時間かけて秩父鉄道皆野駅に到着。帰りの切符を事前に購入して、満員の皆野町営バスに乗り札所前で下車。水潜寺手前の空き地でストレッチしていると同じ電車・バスで来た6人パーティの人達も一緒にストレッチを始めた。彼らはその後、札立峠・山頂で一緒になり、あずまやで野巻方面に下った。下山後は秩父鉄道皆野駅まで40分歩くのだろうか。錦の登山道

秩父札所めぐり34番目(最後)の札所として有名な水潜寺を参拝。巡礼道を辿り、杉林の中を札立峠までゆっくりと登り、峠で大休憩。ここから山頂までは落ち葉で敷きつめられた穏やかな傾斜の登山道で、時おり赤や黄色に紅葉した木々が現われ、太陽の陽も注ぎ込み、気持ちの良い尾根歩きが楽しめた。破風山頂上では秩父盆地や蓑山などの山並みが見えたが、先客が何組かいて我々全員が休憩するスペースが確保できないので、日差しをいっぱい浴びた後、予定を変更して少し下ったところにあるあずまやで昼食をとる事にした。あずまやでは地元の消防団の人達が休んでいたが、我々の到着を期に出発してくれたので、全員がゆっくり腰掛けて昼食を食べることができた。あずまやは日陰となるため体が少し冷えてきたが、加藤さんが沸かしてくれたお湯でコーヒーなどを頂き、本当にありがたかった。

昼食大休憩の後、風戸(ふっと)集落へ向けて下山開始。途中、猿岩付近で真赤に紅葉したもみじに出合ったり=写真=、イチョウの大木の下に大量の落ち葉で黄色くなった空き地を発見、子供たちと落ち葉で遊んだりしながら下山した。風戸集落の見晴しのよい空き地で休憩。正面に見えている山は蝋梅で有名な宝登山であろうか。ここから暫らく舗装された車道歩きとなったが、近道の案内に従って再び登山道に入り、風戸入口のバス停近くに下山。

秩父温泉には隣接して私営の「満願の湯」と皆野町公営の「水と緑のふれあい館」があったが、料金が安い、比較的空いているとの情報で「水と緑のふれあい館」に入ることにした。温泉はつるつるしており、擦り傷なども痛みを感じず肌にやさしいようだ。我々のほかに、登山客と思しき人たちがいてそれなりに混んでいた。当初2階の和室で休憩しようと思っていたが、1階の食堂に誰もいなかったのでそちらに移動して、小一時間ほどビールやお茶を頂きながら談笑した。

皆野駅に向かうバスは始発ではなかったが乗客が一人もいなかったので、ほぼ全員が座って乗ることができた。秩父鉄道への乗換えも事前の切符購入でスムーズにできたが、お花畑から西武秩父鉄道への乗換えは結構ギリギリだった。途中の飯能駅で急行に乗り換え、西武池袋駅に予定通り18時55分に到着。朝の集合場所で解散した。

天気予報がはずれて日差しが注ぐ暖かな一日となり、コースも標高差が400mと少なく、急な登りもなく、歩く時間も3時間に満たないので、ゆっくりした山行が楽しめたかと思います。浪漫会としては難易度の低い山行のひとつに数えられ、健脚のメンバーにとっては物足りなかったかと思われますが、たまにはこのような山行があってもいいかなと思います。(S)


コース記録

西武池袋駅8:04発(快速急行長瀞行き)==秩父鉄道皆野駅10:05着、バス 皆野駅前10:15発==札所前10:40

水潜寺10:55===11:35札立峠11:50===12:05破風山12:15===12:20あずまや13:05===13:50風戸13:55===14:25秩父温泉(入浴休憩)

バス 秩父温泉前16:15==皆野駅前16:33着、皆野駅16:41発==御花畑16:54着、西武秩父17:03発==17:50飯能17:58==池袋18:55



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