標高差1,000mのご褒美は新緑の中のツツジの群落
檜洞丸 1601m 2011年6月4日(土)
奥多摩や武蔵の里山から、一歩丹沢に足を踏み入れると山歩きから山登りに変わる。そんな感じを受けるトレッカーが多いのではないだろうか。
その中でも、ブナ林を有する西丹沢はその山深さゆえ独特の魅力がある。特にこの檜洞丸はシロヤシオとトウゴクミツバツツジの咲くことで有名で多くの人が訪れる。
先週は台風の影響で順延となったが今回は一転して好天に恵まれた。いつもの通り集合場所でピックアップしほぼ予定通り西丹沢自然教室に到着した。バスも臨時便がでて高尾山のような賑わいだ。5分程車道を歩き、ツツジ新道に入る。やや荒れた沢を登り急な坂の先に穏やかな山道が続いている。ここからゴーラ沢出合までの森はいつ来ても綺麗だ。新緑に日差しがあたると淡い緑の光が輝く。木漏れ日の中、景色を楽しみながら沢に到着した。清流の流れる音とさわやかな風が心地よい。
小休止の後、いよいよ急登がはじまる。いきなり、梯子と鎖に始まる展望園地までの道は目立った眺望もなく樹林帯を黙々と登っていく。この一時間が今回一番つらい所だ。仲間に説得されて(?)急遽参加した本間さんも、少しきつそうだが良いペースで歩いている。
中間地点で小休止。みんなしっかり汗をかいている。ときおり吹く微風が疲れを癒してくれる。ペースもよいので昼食は頂上にしようと大野さんと打ち合わせて展望園地に向う。ここでアクシデント発生!内田さんが足の不安を告げ一同小休止。清水さんの親切な処置でなんとかおさまり、当初の予定通り展望園地での昼食となった。高度が上がると雲りなくなり富士山は見えなかった。ここで、本多さんがリタイヤを試みる。頂上への道を見ると赤と白のツツジが所々に見え隠れしている。上に行ってもっと綺麗なツツジを見ようと説得(?)して、本多さん、本間さんをツツジの咲く頂上付近まで連れて行くという今回のミッションを遂行した。
ここからの風景は筆舌尽くし難い。赤と紫の間のようなミツバツツジとシロヤシオの白、新緑の淡い緑が相俟って華麗な世界を演出している。(写真を見て下さい。)気がついたら全員で頂上まで来ていた。本間さんは世界が白く見えたと言うほど疲れたようだったが、
休憩して元気を取り戻した。青が岳山荘までトイレを往復して疲れた人もいたが、元気に帰路についた。
下りながらみるツツジもなかなか味わいがある。正面に畦が丸を見ながら木道を降りてゆく。石棚尾根の分岐を通り、展望園地まですぐに着いた。ここで、本多さんの膝が痛み出した。ごまかし、ごまかし4人の男性のサポートでなんとか下山することができた。
途中、ゴーラ沢まで戻り小休止。清流で手や顔を洗っている姿は、昔日の少年、少女のようでなかなか好かったです。
今回、標高差1000mの山をなんと全員で登ることができ本当に驚きました。本間さん、本多さんの頑張りのおかげでよい山行になりました。是非、夏の3000mまで頑張ってください。(I)
コース記録
西丹沢自然教室9:00=ゴーラ沢出会9:50=展望園地12:00(昼食)12:30=檜洞丸13:05 13:30=展望園地14:00=ゴーラ沢出会15:40=西丹沢自然教室16:40(バスに乗車)= 17:00ぶなの湯18:10=清澄白河20:35