奥武蔵縦走 冬枯れの山を楽しむ

 
日和田山 305m 物見山375m 2013年2月2日

武蔵はそもそもは現在の東京と埼玉のあたりの地名だが、奥武蔵は日和田山へ埼玉西部の秩父にいたる山系をさす。その奥武蔵の東吾野から高麗にいたるビューポイントを繋ぐ山歩きを当初の計画通り実施することにした。

池袋駅を定刻に出発。約1時間で東吾野駅に到着。(飯能から列車が反対向きに走ることに驚いた人もいた。)天候は曇り。駅前の広場で軽く準備体操をし、福徳寺まで舗装道路を歩く。奥武蔵には武蔵野三十三観音霊場があり、福徳寺はその三十番目にあたる。こういったところがどの地方にも多く見られるのは、古来よりの日本人の信心深さのあらわれだろう。

寺の裏から飛脚古道に入る。この登山道は二年程前にできたようで、林道歩きと違い快適な山歩きができる。前日とは打って変わり暖かい。取っ掛かりのやや急な道をしばらく登ってゆくと橋本山の見晴台にいく男坂、女坂の分岐がある。急登好きと一般人とに別れ見晴台に登った。秩父の山にうっすらと陽がかかり靄にうつる景色が美しかった。

穏やかな道を歩くこと三十分、ユガテの村に到着。ここは何時来ても静かな村だ。(ユガテとは、一説によると湯が天という字をあて湯量の豊かな所いうのが語源とか)ユガテを抜け青竹の竹林を通って北向地蔵に向かう。少々のアップダウンはあるがおだやかな道だ。

程なく北向地蔵に到着。縁結びのご利益があるとお参りしている人もいた。(娘の代わりにと言っている人もいたが、本当の事は神のみぞ知る。)物見山に向かって出発。少々空腹気味の人もいたが無事山頂に着いた。風も無く暖かい。靄がかかって展望は今一つだが天気は回復に向かいつつある。待望の昼食を取りしばらく休んだ後、日和田山に向かう。

途中奥多摩の山も展望できた。(先の尖ったような山は下田さんの言ったとおり大岳山でした。)山頂前の岩場の急登が終わると日高の町が眼に入ってきた。撮影後、金比羅神社に向かう。神社を少し下った岩場、眼下に巾着田と高麗の街が広がる。ここからは全員女坂を降り、高麗の駅をめざした。途中の無人販売で野菜等を買った。菜の花もあり春もすぐそこまで来ていることを感じさせてくれる。駅到着後ロウバイ三十分程待って電車に乗った。池袋で有志で軽い(?)打ち上げを行い帰宅した。当初は天気も心配でしたが、結果的には暖かな気持ちよい山歩きになりました。(I


 <ある参加者のメモ帳から>
予報通り都心は暖かな朝で雨も上がり一安心。現地の空気はややひんやりしていましたが、風もなく絶好のハイキング日和。最初のピーク橋本山で大休憩。歩きやすい登山道をユガテ、北向地蔵と越え、物見山に着くころは晴れ間も出てきて、山頂でゆっくり昼食をとることができた。途中、奥多摩の山並みや道路脇に咲くロウバイに歓声を上げつつ、山頂直下の岩混じり道を登り、最後のピーク日和田山へ。山頂から金刀比羅神社までは岩混じりの急な斜面。神社からは男坂と女坂に分かれて下山。駅までの途中、民家の軒先で直売している野菜を買い込むメンバーたち。その横で、自宅の猫にはなつかれなかったTさんに妙になついてくる猫とまんざらではない様子のTさんのツーショットは微笑ましい光景だった。高麗駅では電車待ちのひと時をのんびり過ごすメンバーの姿があった。尚、I駅では予想通り十数名のメンバーが明るいうちから営業していたお店(官ノ倉山の帰りに利用)に立ち寄り帰宅時間の調整(?)を行った。



コース記録

7:35 池袋駅―8:36東吾野駅8:50―9:05福徳寺―10:00ユガテ10:15 ―11:00北向地蔵11:10−11:30物見山(昼食)12:05―12:45日和田山―13:05−金刀比羅神社13:15−14:00高麗駅―15:30池袋駅

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