霧雨の中思ったより大変だった水ノ塔山・篭ノ登山

篭ノ登山 2227m 2011年8月27日(土)

浅間山の西に位置する高峰高原は、亜高山の稜線歩き、湿原の散策など変化に富んだ山歩きが楽しめる。その中の篭ノ登山は登山口からの標高差がそれほどなく、2000m級の山の割には楽に登れ、高山霧雨の中、岩場を上がる気分が味わえる。

東京を出るときはどんよりと曇っており、時より雨も降っていたが、碓氷峠を越えると薄日も差し小諸市内は晴れ間も広がっていた。しかし山の方に目を転じると雄大に見えるはずの浅間山の山頂部分が雲に隠れて見えず、それに続く篭ノ登山も雲に覆われていた。案の定小諸より車坂峠に向かう途中から霧に覆われ、峠に着いた時には視界が無くなっていた。更に林道を進み登山口である高峰温泉に着いたときには雨になっていた。

各自雨具を装着し、準備体操を済ませ霧雨の中出発した。はじめ緩やかな樹林帯の中を歩く、しばらく進むと石がゴロゴロとした道となり=写真右=、さらに進むと大きな岩が眼前に現れ、急峻な崖が霧の中に浮かび、さすが2000m級の山である。尾根沿いに歩を進めるとしだいに坂はきつくなり、露岩を超えて進む登りとなる。雨脚も強まる中、ここが本日一番の難所である。なんとか苦労の末ようやく乗り越えると水ノ塔山の山頂にたどり着く。ここでようやく一息入れ、次の篭ノ登山を目指す。小さな登り下りを繰り返すが、雨も降り続き、足場も悪く、所々岩場もあり苦戦が続く。やがて雨も収まりかけ、低木林抜け、大岩や岩屑の斜面をひと登りすると、ようやく標高2227mの篭ノ登山の頂上に着く=写真左下=。雨もほぼ止みかけていたので、ここでゆっくりと昼食を取るここにした。そのうち霧が晴れ、周りの山々が少しずつ姿を現してきた。雨が上がったところで下山開始であ全員、無事に登頂る。しばらくは岩がゴロゴロした斜面が続き、樹林帯に入ると緩やかな歩き易い道が続く。途中お花畑も見られ余裕の下りであった。あっという間に湯ノ丸高峰林道に出てマイクロバスの待つ池ノ平駐車場に着いた。

まだ時間に余裕があったので、希望者のみ池ノ平散策に向うことにした。この時は視界が開け池ノ平全体を見渡せた。高原を飾る花を愛でながら、高層湿原の木道を歩くのは、誠に爽やかな気分であった。しかしリーダーの勘違いにより遠回りをしてしまい、思った以上に時間がかかってしまった。すみません。それでも予定より少しの遅れで駐車場を後にすることができた。途中立ち寄り湯の露天風呂では、雲がかかってはいたが目の前に大きく浅間山が聳え雄大な景色を堪能することができた。今日の山は、天候に恵まれず楽しみにしていた山頂での眺望も全く得られず、雨にも降られ残念ではあった。しかし多少山で苦労しても、温泉に浸かってさっぱりして、ビールでも飲めば気分も一転、日頃の疲れもきょうの苦しみも忘れ、1日楽しかったと思えるのは不思議である。なお楽しみは帰りのバスの中でも続き、8:30には清澄白河に到着した。隅田川花火大会の為、木場下車の一人を除き全員下車して解散になった。(H..

コース記録

清澄白河6:30―(マイクロバス)―10:10高峰温泉10:25―11:45水ノ塔山11:50−12:50篭ノ登山13:20―14:00池ノ平―池ノ平周遊―池ノ平駐車場14:50―(マイクロバス)―15:40布引温泉こもろ17:05―(マイクロバス)−20:30清澄白河


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