予想外の雪に途中撤退した晩秋登山
古賀志山 583m 2012年12月1日
宇都宮市の北西にある古賀志山に一般ルート(登り:北コース、下り:南コース)で登るも、途中からの降雪で最終目的地の御岳登頂は断念した。参加者11名
薄曇りの中、出発したバスは早々に首都高川口線での事故渋滞に巻き込まれ、前々回の備前楯山の時の悪夢を思い起こされる。幸い30分ほどで事故現場を通過でき、その後の東北道は渋滞もなく順調に進んだ。バスの中での挨拶では前回の相馬山が雨で中止となったこともあり、久しぶりの参加という声が多かった。尚、ベトナム帰りのK嬢2名の報告には質問が相次ぎ、次回はアオザイ着用(?)で続きをお願いすることになった。ともあれバスは宇都宮ICを8時45分に降り、途中、立ち寄り湯のある「ろまんちっく村」や「きくや酒店」の場所を確認しつつ、登山口となる森林公園駐車場に9時丁度に着いた。大きな駐車場は既に6〜7割ほど埋まっており、近くの登山者に混み具合を尋ねたところ、いつもの土日に比べ今日は少ないとのことであった。
ストレッチを入念に行った後、ひんやりとした空気の中を歩きだす。赤川ダムの堤防の上からこれから登る古賀志山をバックに集合写真を運転手の岡田さんに撮ってもらう。下山後の同じ場所からの写真を後で確認して欲しい。山の表情が一変しています。登山道はつりぼり場を過ぎ、北登山道口の案内板に従い車道から離れ、芝山橋という名ばかりの小さな橋を渡ると急に荒れた林道に表情を変えた。足元に注意しながら緩やかに登っていくと水場に着いた。休んでいた男性の方に話を聞くと地元の人でほとんど毎週来ており、今日も2名の女性の方を案内して岩場を登るらしい。前回下見に来たとき案内してくれた女性の方と同じように行きかう登山者に挨拶されており、この山では有名な方のようだ。砂利道をさらに進むとベンチがある広場に着いた。ここにも数名の登山者が居おり、子供が傘を差しているので空を仰いでみると微かに雨が落ちてきているように感じた。でも晴れているので特に雨具の準備は必要ないようだ。
広場から先は徐々に勾配が増して来て、木の根やガラ場に注意しながらペースをさらに落してゆっくり登る。道がだんだんとやせ細ってきてはいるが踏み跡はしっかりしており、最後の急登を登り終えて稜線に出たとき左右に登山道がありホット一息、富士見峠だ。でも下見の時とはなにかが違う(後で確認:富士見峠は標識といくつかのベンチがあり、結構広々としている)。地図を見ると古賀志山は峠から左方向だが、そちらは下り、右側には頂きがある。富士見峠に着いたものと思っていたが、どうもおかしい。幸い左側から登って来た3名の登山者に遭遇、古賀志山に向かっているとのこと。地図とは逆方向の右側になる。ということは我々の立っている場所は富士見峠ではなく、広場から先のどこかで道を間違えたようだ。何はともあれ、進む方向が確認できてよかった。
この間にぱらぱらと降ってくるものがあった。あられのようだ。気温もかなり下がってきている。しばらく急な登りを進み、東稜分岐を経て見晴し台に立ち寄ったが山の展望は全くなく、かろうじて宇都宮市街地が見える程度。設置してあった温度計を見ると0〜1度であった。寒いので早々に見晴し台を去り、古賀志山の山頂へ。風が強く雪に変わってきたので先を急ぎ、御岳へ向かう。途中の南コースへの分岐点で、このまま御岳へ登っても展望は無く、昼食もこの天気では寒くて無理と判断し、下山することにした。南コースは木の階段が延々と続き高度をどんどん稼げる。稜線から外れ、南側の樹林帯の中に入ったので風がピタリと止み、寒さも多少和らいだ。30分ほどで車道に出たが雪は降り続けており、道にはうっすらと積もり始めている。車道を暫く進み、ヒノキ林の中の歩道に少し入ったところで昼食をとったが、結構寒かった。
管理センター前の芝生の広場は木々が紅葉しており思わずシャッターを押してしまった。建物の中でしばらく暖をとり、ダムの堤防の上に出ると素晴らしい風景が待っていた。ダム湖の水と木々の紅葉とうっすら雪化粧した古賀志山だ。駐車場に戻る手前に青物市場がまだ開いており、ダイコンやハクサイ、ネギなどを買い込んで、全員無事に下山が完了。
バスは途中の「きくや酒店」に立ち寄り、必需品を買い込み、ロマンチック村へ。「湯処あぐり」にて入浴、地ビールにて、雪山登山(?)の無事帰還を祝した。15時頃宇都宮ICに入ったバスは、何かの話題で盛り上がり、寝る間もなく17時30頃には清澄白河に着いた。
いつものことだが、下山すると天気は急速に回復して晴れ間が広がる。山中での風雪は何だったのだろうか…の思いが今回も残った。
東稜展望台や御岳からの展望を期待していた皆さんには残念な結果となりましたが、今シーズン初めての雪混じり登山という貴重な体験ができたのではないかと思います。(SS)
コース記録
清澄白河6:30==9:00森林公園駐車場9:15==北登山道入口9:30==富士見峠10:25==東稜展望台10:45==10:50古賀志山10:55==御岳・古賀志山分岐11:00==南登山道入口11:25==ヒノキ林の歩道(昼食)12:00==12:50森林公園駐車場13:00==13:30ろまんちっく村「湯処あぐり」14:50==17:30清澄白河