花冷えの中、湘南平のパノラマを楽しむ

高麗山168m 2010年3月27日(土)

 春まだ浅き、といったところか。各地で桜便りが聞かれながら、第眺望を楽しんだ後、湘南平のレストハウス前で今ひとつぽかぽか陽気といかず、肌寒さが残る中、湘南の高麗山に17人で登った。前回の刈寄山行が雨のため中止になったこともあり、ほとんどが久しぶりの山行。そして今年度最後の山行でもある。

 JR大磯駅から線路沿いの旧東海道を南にたどり、高来神社の裏手から高麗山を目指す。女坂と男坂とあるが、男坂はかなりの急坂のため、ここは迷うことなく女坂コースをとり、ややぬかるんだ登山道を上がる。途中、左手には相模湾の青い海原が地平線に広がっている。タブの木などの常緑樹が暗い木陰をつくるが、整備された登山道が高麗山、そして八俵山、浅間山、湘南平へと続く。

 高来神社から30分後、急峻な階段を上りつめると、そこは大堂といい、以前は御堂のあった高麗山の山頂に出る。柱を支えたと見られる石が四方にあることから、御堂の面影がうかがえる。ここから、山道は縦走路に入る。左に太平洋の海岸線、右手には市街地を見下ろしつつ、早春の径をたどる。

 木橋を渡り、小さなアップダウンを繰り返し、しばらくいくと八俵山。さらに彼岸花の保護地を通り過ぎ、真弓やらの木々の山路を行くと浅間山だ。ほどなくNHKの平塚中継局の大きな電波塔の下に出る。湘南平はもうその向こうだ。レストハウスや手入れされた芝生、そして露店も見え、これで桜がもっと開花していれば、湘南平まで車で上がってくる観光客であふれていることだろう。我々も登り始めから1時間余りで到着だ。

 千畳敷ともいわれる湘南平の一角にあるレストハウス=写真=には海と山の360度の展望を堪能できる展望台があり、早速皆で上がってみる。少し風があるものの、北側には丹沢の山々、東には電波塔、そして南側には湘南海岸の向こうに太平洋の海が広がっている。遠く見渡すことのできる大海原。海と山とぐるりと鳥瞰できるのが素晴らしい。

 まだ11時ちょっと過ぎだが、皆で明るい芝生の上で、早めの昼食を取ることにする。戸外でのおにぎりの味は格別だ。コーヒータイムを楽しんだ後、下山にかかる。30分もすると住宅地までおりることができる。当初は大磯駅まで戻り、日帰り入浴の大磯プリンスホテルまでバスで行くことにしていたが、17人の足並みがそろい、そのまま大磯プリンスホテルまで歩いていくことにする。アスファルト道を小一時間歩くのはちょっと辛いが、ここまできたら歩くしかない。明治の元勲の旧宅や旧吉田首相邸が並ぶ一角の脇を通り、しばらく行くと海岸線に立つ白亜の大磯プリンスホテルが見える。

 ホテルにつき、早速、湯につかり、身体をほぐす。海から吹いてくる風の寒さがしみるが、露天風呂は最高だ。そして風呂上がりはロングビーチに面したラウンジでのどを潤す。海を眺めてゆったりと過ごした後、ホテル前のバス停からカナチュウ(神奈川中央交通)のバスに乗り、JR大磯駅に出る。土曜の午後の下りながら、東海道線は意外と混んでいる。午後5時過ぎには東京駅に到着。今年度最後の山行を無事締めくくった。(G)

コース記録

東京8:16=(JR東海道線)=9:22大磯9:45⇒⇒10:00高来神社10:10⇒⇒10:40高麗山10:45⇒⇒11:10湘南平(昼食)12:10⇒⇒13:40大磯プリンスホテル15:30⇒(バス)⇒15:45大磯16:02=(JR東海道線)=17:15東京(解散)

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