快晴の雲取山 三百六十度の大展望! 紅葉も楽しむ!
雲取山 2017m 10月24日(金)〜25日(土)
東京都の最高峰である雲取山は東京の西端にあり水源地としても知られている。深田久弥の日本百名山には雲取の名の由来は知らないが、雲を手に取らんばかり高い、ということだろうか?と記している。紅葉と展望を期待してこの時期に設定したが、はたしてどうなることか。五年ほど前、同じ時期にここに来たが雲取山荘の寿司詰状態に閉口したことが印象に残っている。その教訓?から金曜、三条の湯泊まりとした。
(一日目)定刻通り東京駅に集合。通勤、通学の人たちの間を縫うように立川、青梅と乗り継ぐ。さすがに青梅を過ぎると乗客が少なくなった。奥多摩駅も人影はまばら。バスに乗り込み三十分ほどで鴨沢西に到着した。ここから十五分の車道歩き。お祭りのバス停をすぎ林道の入口に着く。後山川に沿った道はアスファルト舗装された道ではなく、土が固められた道だった。快晴のはずが雲が多く日差しが少ない。しばらく歩くと水量も増してきて渓谷のような景色になり流れが美しい。遠くの山の色付きが眼に入ってくる。何時の間にか雲も切れ、心地よい林道歩きとなった。一時間半ほどで塩沢橋に着く。水の音を聞きながら昼食を摂った。二十分ほど後、再び歩き出す。一時間ほど歩くと林道が途切れ登山道になった。緩斜面をゆっくり登ってゆく。三十分ほどで三条の湯に到着した。予定より一時間早い。すぐにお風呂に入る。ぬるぬるしたアルカリ性のお湯が心地よい。入浴後は恒例のビールで乾杯!!ウイスキーで歓談しながら夕食を待つ。待ち時間が長かった為か出来上がった人もいた?夕食の後空を見上げると星がたくさん瞬いていた。七時前に布団にはいり寝てしまった。ちなみに金曜なので二十人に満たずゆっくり寝られた。
(二日目)気がつくと朝五時。外はまだ暗くオリオン座がよく見える。朝食の後、いきなりやや急な斜面を登る。広葉樹の樹林帯に日が当たり新緑の山を歩いているような錯覚に襲われる。木の葉のうすい緑が日差しで透けて美しい。勾配も次第に緩くなり徐々に高度を稼いでゆく。山を見上げていた目線が山の高さと同じ位置になってくる。あたりの木々も少しずつ色付いてくる。植生も変化し紅葉の山歩きになっていた。水無尾根を一時間半ほど歩くと富士山が少しずつ顔を出してくる。初冠雪からさほど日がたっていないのに頂上付近にはしっかり雪が付いていた。小屋より二時間四十分で三条ダルミに到着した。ここからの富士山の眺めは素晴らしい。空には雲一つなく、冨士山の向こうに雲海が広がっていた。さて、ここまでのメンバーの状況だが昨夜のウイスキーが少し残った人、はじめの急登で気分を悪くした人等が出たがまあ概ね順調というところ。小休止の後、雲取山の頂上まで急な山道を登る。ここが今日のメインイベント!一所懸命登りました。九時三十五分頂上に着く。頂上は三百六十度の大展望!南アルプス甲斐駒から光岳まではっきりみえました。浅間、大菩薩もすばらしかった。私が今年行った山でベストと言えます。展望を楽しんだり写真を撮ったりしてしばらく時を過ごした。
いよいよ下りに入る。七ツ石を経由し鴨沢に至る道はかなり長い。景色を楽しみながら小雲取、ヨモギノ頭を過ぎヘリポートのあたりのテント場で早めの昼食となった。日陰に入ると風が冷たい。あまり休むと体が冷えてしまいそうなので適当に切り上げる。唐松?の紅葉が綺麗だ。鴨沢からの帰りのバスの時間を睨みつつペースを上げる。大きな七ツ石山を巻き、マムシ岩、堂所等、快調なペースで過ぎていった。水場の手前で小休止。ここから一時間弱で鴨沢の標識があり気持ちが落ち着いた。登ってくる人がかなりいて、今日の雲取山荘は予約だけで二百以上とのこと。この時期の雲取は土曜の泊まりは大変だ。ここから登山道入り口までだらだらした下りが続いた。舗装道路で最後の休憩。車道をてくてく歩き鴨沢バス停に着いた。予定より一時間ほど早かった。
奥多摩駅より河辺梅の湯で汗を流し生ビールで乾杯!その後、東京へ向かった。下田さん、斉藤さんについてはまったく心配していませんでしたが、清水さんは少し気懸かりでした。不平も言わず二日間歩いていただきありがとうございました。やはり山は大きく晴天がよいですね。(I)
コース記録
(一日目)東京(快速高尾行)6:52=7:47立川7:51=8:28青梅8:29=9:06奥多摩(バスに乗り換え)9:40=10:15鴨沢西(徒歩)=10:30お祭10:40=14:00三条の湯
(二日目)三条の湯6:05=8:45三条ダルミ8:50=9:35雲取山10:00=10:40ヘリポート(昼食)11:00=11:20ブナ坂=12:00マムシ岩=14:10鴨沢14:40=15:15奥多摩駅15:26=16:30河辺(入浴)18:30=20:00東京
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