鉄階段と山頂直下の急登、450m強の大下り 変化に富んだ夏山前哨山行
黒檜山(赤城山) 1828m 2013年7月13日
赤城山の最高峰である黒檜山を駒ヶ岳経由で登った。 参加者16名
草津白根山は東京からのアクセス時間がかかりすぎるため、他の候補地を検討。同じ群馬県内で、高速道を降りてから登山口までが草津白根山に比べ1時間以上近い、赤城山と榛名山に候補を絞った。赤城では最高峰の黒檜山(くろびさん)、榛名では同様に掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1449m)に絞り、種々の観点から比較検討したが、梅雨が明けたこの時期は標高が少しでも高い山のほうが体にやさしいと考え、黒檜山に決定した。
前日までの猛暑が嘘のような曇り空の中を予定通り出発。16名もの参加者はバス山行では久しぶりだ。今日の登山は賑やかなものになるとの予感が…。外環道入口手前で渋滞に会い、さらに関越道では所沢ICから高坂SA辺りまで25kmの大渋滞に巻き込まれ、帰りに予定していたクイズを行きの車中で出すはめになった。
表の縦列に国名、横列に首都名が並んでおり、国名と首都名が一致する文字(10個)を並び替えてある言葉を当てるクイズで、結構難しい問題だ。特に前半部の国と首都の確定では3〜4か国(ブルガリア、ブータン、ジャマイカ、等)、後半部の10文字をシャッフルしてある言葉を導き出すのはなかなか容易ではないと思われた。このクイズをバスの前半分席と後半分席に分かれてチャレンジしたところ、かなり早いタイミングで後ろの方から「できた!}との声が上がり、答えは正解であった。前半分席も遅れること数分で、10文字の答えが出たが、なかなか正解の「ある言葉」が出て来ない。後半分席には「国と首都」に詳しいS氏と言葉のシャッフルに異常な能力を発揮するK氏の活躍があったようだ。一方の前半分席ではO氏の孤軍奮闘により多少時間を要したが正解までたどりついた。答えが出ないもとと思って、ワクワクしていたのだが期待外れに終わってしまった。
バスは高坂SAを通過すると今までの渋滞が嘘のように流れだし、赤城大沼湖畔の駐車場には予定より1時間遅れで到着した。いつものストレッチを代表の掛け声で行い、雨が少しパラつく中を駒ヶ岳登山口から登山開始。単調な登山道がしばらく続いた後、長い鉄階段の登りだ。階段途中ではすれ違いができないため、全員通過するまで階段上部で下山者に待って貰った。鉄階段が終わるとすぐに広々とした稜線に飛び出た。雨はまだ少しパラついていたが、ここで休憩。稜線に沿ってなだらかな登山道を進むと駒ヶ岳山頂だ。山頂はそれほど広くなく展望もほとんどないので早々に下山する。
鞍部である大ダルミまで下ると雨も上がり、正面に黒檜山が大きくそびえている。12時を過ぎているのでここで昼食との意見もあったが、この先今日一番のきつい登りが待っているので、頂上まで楽しみを残しておくことに。木製の急な階段が延々と続く中、息を整え一段づつ登り、なんとか黒檜大神石碑が祀られた小ピークに着いた。山頂まではそれ程時間はかからないが、大きな岩がごろごろしており座る場所もたくさんあるので、ここで待望の昼食を取ることにした。漬物や果物の差し入れをしてくださった方、ありがとうございます。
昼食後、すぐに黒檜山登山口への分岐を左に見送り、先に進むと5分ほどで黒檜山の山頂だ。集合写真を撮り、さらに平坦な稜線を数分進むと展望台に着く。北西から北東にかけて開けており、展望が良いとのことだったが、あいにく新潟・福島県方面は雨模様のようで、谷川岳や上越国境の山々、奥日光方面の山々はほとんど見えず、かろうじて手前にある上州武尊山が確認できた。秋から初冬にかけての天気の良い日に来れば、雪をまとった山々の展望を楽しめそうだ。
展望台から黒檜山登山口分岐に戻り、下山開始だ。標高差450m強を一気に下るコースだ。急斜面で歩きにくい登山道が延々と続く。途中、眼下に赤城神社と大沼を見ながら下り、猫岩の標識までくれば登山口は近い。暫らく下ると登山口で、大声で手を振っている人がいた。O運転手が車で登山口まで迎えに来てくれたのだ。下山途中に何人かの方が転んだようだが、ケガにいたらず良かった。
赤城大沼湖畔の駐車場まで戻り、トイレを借用。すぐに立ち寄り湯に向けて出発する予定だったが、数人がなかなか戻ってこない。故障車がレッカー車(荷台に載せるタイプ)に収納される様子を子供の用に興味津々に見ていたらしい。特に運転手がリモコンのようなもので遠隔操作しているのが興味を惹いたらしい。何はともあれ、予定よりだいぶ遅れているので先を急がねばとH嬢が子供の耳を引っ張るがごとく連れ帰って出発。立ち寄り湯で汗を流し、隣接の道の駅で買い物。お目当ての「生で食べられるトウモロコシ」は既に売り切れだった。
渋川・伊香保IC手前のスーパー「ベイシア」に立ち寄り、飲食物を購入したが、これが失敗だった。夕方一番混む時間帯にぶつかった様で、駐車場までなかなか着かない。計画立案時に買い物時間帯と混雑する道路の考慮も必要となりそうだ。
来週の白山から始まる浪漫会夏山登山の最後の調整の場として登られた方もおられたかと思われます。ランクは「A」ですが、実は殆ど「B」に近く、最後の登り30分の急登と450m強の下りは結構大変なものがありました。体力的にきつかったと感じた方もいたと思いますが、それなりに自信を持っても良いのでは…。尚、賑やかだったのはバス車内と休憩、食事時だけだったように感じたのは気のせいでしょうか?(SS)
コース記録
清澄白河6:30==10:40大沼湖畔駐車場11:00==駒ヶ岳12:10==13:00黒檜山(昼食)14:00==黒檜山登山口15:35==大沼湖畔駐車場15:50==16:20富士見温泉17:05==渋川伊香保IC18:00==清澄白河20:30
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