急登の連続と岩畳山頂での大展望

瑞牆山 2230m   2009103日(土)


 展望と奇岩巨岩で人気の日本百名山「瑞牆山」を瑞牆山荘から往復した。

 10/4の日曜日を除き前後一週間は晴れマークはひとつもなく、快晴に恵まれた瑞牆山の山頂で。山行当日も傘マークが付いたままであった。前日の天気予報では午後から天気が回復するとのことで、「歩き始めは雨具着用だが、頂上では多少の展望があるかも」と期待して家を出た。幸いバスに乗ってからも時々陽がさす状態で、塩川ダムに向かう車中からも特徴のある瑞牆山が良く見えており、天気の回復が早まっていると確信した。

 瑞牆山荘を予定時刻に出発。最初はなだらかで歩きやすい道を意識してゆっくり歩く。段々と登りがきつくなりひと汗かく頃林道に出て小休止。しばらくきつい登りが続いたが、やがて尾根に出て、木々の間から正面に瑞牆山が、ん?… ガスに覆われ何も見えない。そこからは少しなだらかになった道を登り、富士見平に到着。少し休憩した後、富士見平小屋の左手をしばらく登ると、その後は水平な道になる。木の根に気をつけながら進むと突然急な下りが現れた。足場が悪く、段差の大きなところを注意して下る。下りきったところで天鳥川を渡り、広場のベンチへ。急に小雨が降ってきたが、休憩中に止んだので雨具は着用せずにすんだ。広場のそばには真ん中から二つに割れた巨岩(桃太郎岩)がある。山頂へはその脇の木の階段を登り、その先は崩れた岩の急斜面が続く。段差の大きな所もあって、木の根や岩などにつかまりながら一つ一つ越えて行く。いい加減登り疲れたころに、いきなり大きな岩(大ヤスリ岩)が現れた。下から見上げるとものすごい迫力だ。大ヤスリ岩の先で不動沢からの道と合流し、最後にロープのある岩を登ると瑞牆山の山頂に着いた=写真=。大ヤスリ岩から先が特に急登で大汗をかかされた。

 天気もいつの間にか回復しており、青空の下、岩畳状の山頂で大展望を楽しみながら昼食をとった。眼下に大ヤスリ岩が天を突き上げるようにそそり立っている。南東には金峰山と五丈岩、北西には八ヶ岳の峰々を望むことができた。富士山や南アルプス、中央アルプス方面は雲で覆われ確認できなかったが、真っ青な空と広大な景色は登りの苦しさを吹き飛ばしてくれた。

 下山は往路の急斜面を慎重に下る。山頂直下の2本のロープ、大ヤスリ岩までの段差の大きな斜面、長いロープ、木製のハシゴ等々。長いロープを迂回して斜面で足を滑らし、ウォータースライダー状態になった人も居たようです...

 瑞牆山荘から立ち寄り湯「増富の湯」までの道は狭く、丁度バスが山荘に登ってくる時刻とぶつかったため、塩川ダムまで一旦戻り、そこから増富温泉へ向かった。増富の湯はラジウム含有量世界一を誇る増富ラジウム温泉にある公営温泉施設。源泉浴槽は全て低温。33度、30度、27度に設定されており、それぞれ異なった入り心地を楽しむことができるそうだ。33度はぬるめの風呂といった感じ。27度になるとさすがに水風呂に近くなり、30度はちょうどその中間、暖かくもなく冷たくもなくといった具合。

 時間も遅くなっていたので入浴時間を少し短くし、早々に出発。途中、酒屋でワインと日本酒、おつまみ少々を買い込み、須玉ICから中央高速へ。予報で傘マークがあったのが影響したか、高速道路は渋滞が無くスムーズに帰京できた。

 今回は累積標高差850m、ロープや段差の大きい箇所、急勾配などがある登山道でそれなりにハードな山でしたが、ビジター参加の二人を始め全員が登頂できたことは素晴らしいことだと思います。個々人の頑張りとサポートしてくれた人に拍手です。(S)

コース記録

清澄白河6:30出発、箱崎JCTより首都高経由、中央自動車道・須玉ICで降り、国道141号・県道23号を経て、瑞牆山荘奥の駐車場へ9:25到着

駐車場9:40===10:30富士見平10:35===11:05天鳥川11:15===12:50瑞牆山(昼食)13:35===15:00天鳥川15:05===15:30富士見平15:40===16:15瑞牆山荘

瑞牆山荘16:20出発→増富温泉「増富の湯」16:5017:30、須玉ICから中央道→20:30頃帰京




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