強風何のその、アップダウンの沼津アルプス縦走の山旅
鷲頭山(わしずさん)392m 小鷲頭山(しょうわしずさん)330m
志下山(しげやま)214m 徳倉山(とくらやま)256m 2013年1月26日
沼津アルプスは沼津市の市街地の直ぐそばに立ち並ぶ低山の連なりであり、沼津市の北側に接する駿東郡清水町の境にある山並みである。この山塊は太平山、鷲頭山、志下山、徳倉山、横山、そして香貫山とから成る。ハイカーには沼津アルプスの呼称が通りが良い。低山ながら起伏が激しく、歩きがいのある山並みである。沼津アルプスの由来は20年ほど前に五十雀山歩会会長の加藤満さんが命名したといい、以来同会が登山道の整備を6月、8月、11月の下草刈り、消火用水の用意など山道の維持管理に努めている。
山道に入ると気持ちのいい雑木林になり、落葉樹のケヤキ、コナラ、そして常緑樹のタブの木やアラカシなどがあり、いかにも里山といった感じだ。個性的な体型をした幹も目に付き、樹木の種類も多い。
しかし、それにしても寒い。2週間前の雪模様から一転してここ数日は寒さがゆるむと思われたが、本日は西高東低の寒風が吹きすさび本当に寒い日となった。志下峠まで登り、右折して小鷲頭山へ向かうときは風も強くなった。急登であり、小生などはやっとの思いで小鷲頭山に着いた。本来ならばここからは美しい富士山が見えるポイントであるが、山頂には残念ながら雲が少々かかっている。雲が取れるのを期待したが、やはり無理なのと強風の急登で汗をかくと、なお一層の寒さを感じ、直ぐに目的の鷲頭山へと向かった。
まもなく目的地に到着し、小鷲頭山に残った方を除き記念撮影をして下山を始めた。沼津アルプスは、低山ながら、上り下りのきつい所がいくつかあり、これから先はロープが張ってある箇所が多かった。やはり「アルプス」と称するように一筋縄でいかず、途中で脚が少し痛くなった方もいた。やがて下りが終わると岩壁が現れ、その岩の窪みに「阿弥陀如来」が祀られていた。解説によると「中将さん」とあり、平安末期の平重衝(清盛の五男)が隠れ住んだ場所だとあった。間もなく少し志下山へ登りつめると、左手にはきらきらと白波で光っている駿河湾が見えた。
志下山の麓の風の少し弱いところで昼食をとったが、寒くなったので予定より少し早く縦走を開始した。下っては上り、下ってはまた上り返す始末で、アップダウンが続いた。千金岩までは少し急坂だが、あとはなだらかな道だ。次は徳倉山への直前の登りは斜面を直登する場所で、やはり相当きつい。強風にヨロヨロしながらやっとの思いで山頂に到着して、記念撮影をして、少々休みを取った。徳倉山の山頂は展望も良好で気分もいい。ここの芝生は広く、休憩する場所としては最適な地である。しかし、富士山は相変わらず雲がかかったままだ。裾野は良く見えるのに、少し残念である。徳倉山からは急な下り道となり、横山峠に下る事となる。沼津アルプスは鞍部ごとに峠道が横切っていて、下山ルートがあるが、本日は横山峠から下山して、横山トンネルの手前でバスを待つ事にした。
その後は、皆さんの希望もあり、沼津漁港の魚河岸の丸天(055−963-0202)に岡田さんに予約をして頂き、時間的にも余裕があり立ち寄り、約1時間ほど会食をした。皆さん満足をして、御殿場市の温泉会館で日帰りの湯を楽しみ、午後7時20分には無事帰京した。
大変お疲れの事と推察しますがこれも皆様の協力で無事に下山でき感謝します。(O)
山行記録
6時30分清澄白河―志下セブンエレブン着9時10分―志下峠9時45分―鷲頭山着10時30分―志下山麓11時25分(昼食)11時50分出発―徳倉山12時20分―香貫台入口(横山トンネル)着13時33分―バス乗車13時50分―丸天経由―ごてんば市温泉会館―東京着19時20分。
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