新年初山行は大岳山の冬山散策

大岳山 1267m 2010年1月17日(日)

標高はさほどでないが、眺望満点、峻嶮な岩場を経て達する山頂は奥多摩の盟主と呼ばれるにふさわしい。総勢14人。新年初めての山行は奥多摩三山(大岳山、御前山、三頭山)のひとつ、大岳山を険しい岩場を経て、青空が広がる大岳山の山頂目指した。

新宿からJRを乗り継いで早朝の御嶽駅に降り立つ。朝の冷気の中、バスでケーブル駅に向かった後、ケーブルで5分余、青梅市街地を一望におさめる御岳山駅に引き上げられた。土産物屋が並ぶ御岳山駅には、すでに同じような登山客があちこちに見える。いつものように、軽く準備体操。そして青梅の市街地をバックに記念撮影を済ませて、いよいよ山頂を目指して出発だ。

御嶽神社の大きな赤い鳥居をくぐり、宿坊や土産物屋が並ぶ参道を抜け、車道から山道へと入っていく。日差しのあるところと日蔭のところとの気温の差が著しい。途中、長尾平で衣類調整をし、間もなく御嶽神社の奥の院に分ける分岐に出る。これからが本当の登山路だ。山道は予想以上に雪が多く、相当難儀な道のりとなる。斜度もきつく滑りやすい。歩き方にも工夫が必要だ。両側には大きな杉が並び、保護する目的からか、ひとつひとつの幹に番号を書いた紙が貼ってある。

小一時間で御嶽神社の奥の院(1077m)に到着。案に相違して、眺めは今ひとつ。雲に阻まれ遠くの展望はきかないが、うっすらと観覧車が川に沿って遠望できる。下りと上りを幾度か繰り返して鍋割山のピーク(1084m)に達した。ひと休みして芥場峠分岐に向かう。足元の雪はさらに深くなったようだ。途中出会う下山の方々に、山頂にかけての積雪・凍結の具合を聞いて、アイゼンが無くとも行けるものと判断して、さらに歩を進める。道幅が狭く、左側が切れ落ちている鎖場には、細心の注意を払いながら登る。歩き始めてから3時間近く、山頂直下の大岳山荘に到着した。メンバーの半数ほどは、ここにザックをデポし、空身で山頂を目指す。険しい岩場を登り、1250分、山頂に立つことができた。真っ青な空が広がる山頂で、360度の眺望を楽しんだ後、早速、記念撮影=写真=

山頂近くは険しい岩場に雪が積もり、一部はアイスバーン状の氷結状態。このため、上りはともかく下りはアイゼン無しではやや不安だ。空身で上がった人は、早々に下山にかかり、大岳山荘の陽だまりで昼食をとった。後を追ってアイゼン装着組も山荘まで降り、全員が合流した。ここでしばらく小休止した後、ほぼ全員がアイゼンを着けて雪道の下山を開始した。

途中、寒さと疲労のためか、足が攣ってしまうメンバーもいたが、助け合い励まし合いながら、ゆっくりと下山。1430分には芥場峠に到着。さらに、雪道を注意深く下降し、長尾平を経て、1540分にはケーブルの御岳山駅に到着した。ケーブルの乗車時間まで小休止。メンバーの中に、皆と登頂の喜びを分かち合うためお神酒代わりの美味しいお酒と立派な冷酒用グラスやお猪口を持参した方がいて、ここで、無事下山の杯を挙げた。

ケーブル駅の展望台からの眺望は朝よりもよく見え、青梅の市街地をもちろん遠く都内のビル群までも見える。JR御嶽駅では、ちょうど折りよくホリディー快速東京行きをつかまえることが出来た。皆さんの日ごろの精進に感謝して御礼とさせていただきます。(O)

山行記録

新宿駅7:13→立川駅7:48→青梅駅8:26→御嶽駅8:44→西東京バス9:5→ケーブル下9:15→御嶽山駅9:30→(準備運動10分)→長尾平10:00→奥の院10:45→鍋割山11:15→大岳山荘1230→大岳山12:50→昼食13時→出発1330→芥場峠14:30→長尾平15:15→御嶽山駅1540分→御嶽山駅16:10→バス乗車16:22→ホリディー快速16:39乗車。

トップページに戻る