樹氷と冬枯れの笹、そして青空が絶妙のコントラストで

竜が岳 1485m 2011年1月29日(土)

万葉の昔から日本人は富士山に対して特別な感情を持っている。富竜ケ岳登山道で士山を見るとある種の畏怖心を抱くのは、私だけではないだろう。今回はその富士の全景と青木ヶ原樹海を一望しながら陽だまりハイクを楽しむという壮大な計画のもと、竜ヶ岳に向かった。

本日の天候はくもり。富士山の展望は見込めないという声の中、バスは順調に本栖湖をめざす。途中何度か薄日がさすこともあり、晴天へ僅かな期待を抱かせた。

キャンプ場に到着。ウォーミングアップの後、ヴィラ本栖のコテッジの間を抜け竜ヶ岳登山口に行く。気温は氷点下。歩いていると耳が痛くなる。九十九折のやや急な道をゆっくり登っていった。所々に残雪があるが、凍結していないのでアイゼンの出番はないようだ。(前日、血だらけ?になってアイゼンの練習をしたというKさん。成果は次回に持ち越して下さい。)

一頻り登り台地状のピークに到着。富士山は見えない。小休止の後、展望台と石仏をめざす。軽いアップダウンの後、展望台に到着。小休止を取る中、ふと山頂を見上げると不思議な光景が眼に入ってきた。あの白い木は何だろう?前、来た時あったかな?笹薮が煩かったのは覚えているけど。(答えはのちほど)山行は極めて順調。本間さんも快調。本人曰く、歩きながら話ができるのは余裕のある時だそうです。途中から雲が途切れ出し徐々に富士山の姿が見え始めた。全景とはいかないものの、頭に笠を被った様な姿は雄大だった。さらに登っていくと例の白い木が近づいてくる。樹氷だ。まさか竜ヶ岳で樹氷に会うとは思わなかった。樹氷と冬枯れの笹、青い空とのコントラストは絶妙でとても美しかった。(大野さん、下田さんの写真参照)

頂上で食事。寒くてベンチで隣の人と寄り添うように座る。(最近、配偶者でもこんなに近づいたことはない?)記念撮影の後、早々と帰路についた。

復路も順調そのもの。天気も回復傾向で、富士山と樹海の展望を楽しみながら我がメンバーの得意なゆるやかな坂道を小気味よく刻んでゆく。程なく、キャンプ場に到着した。

後は恒例の道の駅を経由し、河口湖の温泉寺夢殿で汗を流し都内で少々の渋滞はあったものの無事帰京した。

今回の山行は、皆様のご協力のお陰で恙無く終えることができました。体調不良の人もなくホッとしています。次回も楽しい山歩きをしましょう。


 山行記録

清澄白河発6:25=中央高速河口湖I.C.=本栖湖キャンプ場9:00=台地状のピーク9:40=あずまや10:10=下山道分岐10:45=山頂11:00(昼食)11:30=下山道分岐11:40=あずまや12:05=台地状のピーク12:30=本栖湖キャンプ場13:20=道の駅なるさわ=温泉寺14:10=温泉寺発15:50=清澄白河18:30

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