巨岩を縫って雪道を行く
石老山 702m 2015年2月7日
古刹の山内に点在する霊気漂う巨岩の間を縫って上り、相模湖と石老山からの眺望を満喫して藤野やまなみ温泉を目指す。
今回の山行は新宿発ホリデー快速富士山一号を利用した。
新宿駅11番ホームに7時45分集合、一人Sさんが遅れたが今日の参加者9名全員が順調に乗車。新宿駅を8時14分出発、いつもは登山客で一杯のホリデー快速も今日は登山客はちらほら電車も空いている。途中車窓から見える山には結構雪が残っているのが見えアイゼン着装を覚悟した。目的駅の相模湖駅にはダイヤ通り9時9分に到着。
相模湖駅にて石老山を経由する9時25分発のバスに乗り換え約10分、石老山登山口駅にて下車、登山口広場にてめいめい準備運動と着衣調整を行い9時45分登山を開始。
暫くは陽だまりののどかな畑の間を歩きやがて右手に相模湖病院が見えてくる。相模湖病院を過ぎて直ぐ、右側にある石段を登るとこの先から山道が始まる。幸い山道には雪は少ない、取りあえずアイゼン無しでここから最初の休憩予定場所顕鏡寺を目指す。顕鏡寺まではさっそく急登だ。岩のごろごろした道の両側には所々巨岩が転がる。約20分で顕鏡寺に到着、顕鏡寺は去年の朝ドラ「花子とアン」で一躍有名になった柳原白蓮が眠るお墓がある。興味のある人たちでお墓参りに行ったが柳原家の墓が見つからない。あきらめて帰ろうとしたところ別のお墓参りに来ていた人が墓の場所を教えてくれた。見つからないわけだ。柳原は雅号で本名は宮崎だった。無事お墓参りを済ませ休憩は終了。
ここからが今日の本番だ、急登が続く。所々雪の残った道とそれぞれ謂れのある巨石の間を喘ぎ喘ぎ登る。時々Oさんが苦しい時にあげる雄叫びが聞こえる。給水休みを取りながら次の休憩地融合平見晴台を目指す。少し押し気味の顕鏡寺から約40分掛かったが何とか融合平見晴台に到着。眼下に相模湖を望み眺望は素晴らしい。押し気味な為早々に休憩を切り上げ目指す頂上へ登山再開。ここからは比較的なだらかな道が続く、巨石ももう無くなった。その代わり山道が雪道に変わってきた。ただ雪の無いところも多くこのまま上りはアイゼン無しで行く事とした。キュッキュと音のする雪を踏みしめながら登るのは楽しい。冬の山登りの醍醐味の一つだ。楽しんでいるうちに頂上に到着した。予定より早い11時45分だった。頂上には3〜4組のパーティーしか居らず空いていた。
期待していた眺望は霞が掛かり余りよくない、当然富士山も見えなかった。気を取り直して早速写真撮影を済ませ昼食の時間だ。昼食時気付いたが山の高さが変わっている、高さを示す表示が新しく702mになっていた、確か今までは694mだったのに・・・。
約30分の昼食休みを終了、温泉目指して篠原方向へ下山開始。雪はほとんどない事からアイゼン無しで下りる事に決定。この下りはほとんどが急坂である。
上りだったらどんなに苦しいだろうと思いながら細心の注意で下る。何一つ眺望の無い林を約一時間下ると民家が見えてきた。13時15分下山終了である。
いつもならここから温泉は近く楽に行ける事が多いが今日は違う、約一時間の舗装された道路しかも結構勾配のキツイ坂道をふた山越えなければいけない。
バスも平日数本走っているのだが土・日は無し。当日判明したが最近乗り合いタクシーとやらができ住人の足となっているらしいが後の祭りである。歩き始めて暫くすると後ろから皆のブウブウ言う声が聞こえる。山で歩き足りなかった分をここで補いましょうと皆を励ましながら二つ目の坂を上りきった14時15分温泉の直下のバス停に到着、ここで夕方用事のあるUさんは帰途に、それ以外の8名はお待ち兼ねの温泉へ一目散。温泉の後はいつもの宴会で盛り上がり目出度し目出度しのはずだったのが、幹事がバスの時間を確かめたつもりでみんなゆっくりしていたら平日の時間と見間違えており靴を履いている最中に間違いが判明、時間まであと一分ぐらいしかない事が分かり大慌て、バス停へ着いた瞬間バスが到着何とか間に合いJR藤野駅へ。
藤野駅からは東京に直通の快速電車に乗りみんなお疲れのようでぐっすりおやすみタイム・・・。
最後はどたばたしたがそれなりに楽しめた雪と岩の石老山だった。 (O)
コース記録
新宿駅08:14(ホリデー快速富士山一号)⇒相模湖駅09:09⇒バス乗り換え9:25⇒石老山登山口9:40⇒登山開始9:50⇒顕鏡寺10:40⇒融合平見晴台11:10⇒山頂11:45⇒下山開始12:15⇒篠原13:15⇒藤野やまなみ温泉着14:15⇒藤野やまなみ温泉着16:17⇒JR藤野駅16:30⇒藤野発東京行き快速16:44 以下それぞれの最寄り駅で下車
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