深く大きな山を登ると、美しい冠雪の富士山が目の前に。

滝子山1590m 2010年11月7日(日)

富士山を背に滝子山の山頂で
天気予報が好転の予想の中、新宿駅に集合した。紅一点(?)の星野さんを含め今回は精鋭ぞろいで、少々長い山行も順調に推移すると思ったが、二日前に発熱した人、一月歩いていない人、前日陣馬山から高尾まで歩いた人等十人十色(誰のことかは想像におまかせします。)。前途に、一抹の不安を彷彿させる?出立となった。

 中央線の高架工事の影響で若干の遅れはあったが、ほぼ予定通り笹子に到着。高度が上がって少し寒い。恒例の体操の後、道証地蔵までの林道歩きになる。都会の喧騒を離れ一人になるために何度か訪れた山に、山の仲間と再び登ることに不思議な感慨に囚われた。

 滝子山は大菩薩山系の最南部に位置し、歩行時間の長さと登山口までのアクセスの悪さで登山者は少ない。しかし、その静寂さと清流の景観、山の深さは十分に登る者の心を捉える。登山口まで、山々の紅葉を遠くに眺め次第に雲が切れるのを感じながら歩いた。道証地蔵で休憩し、熊ベルをつけて山道に入る。ここからは沢沿いの道を進んでゆく。絶え間なく遭遇する流れと疾走する水音は何ともいえぬ心地よさだ。左手に針葉樹、右手に広葉樹と植生の分かれる森に薄日の降る中、緩やかな道を登ってゆく。いつの間にか寒さも和らぎ袖を捲っていた。休みをまめに取りながら進み曲沢分岐に着いた。やはり、こ山頂からは冠雪の富士山が素晴らしいの山は簡単には登らせてはくれない。やや疲れ気味の雰囲気のなか、星野さんの激励の下頂上をめざす。30分程で展望が開ける場所に出た。枯れ草と紅葉のコントラスト、そして空の雲はなくなっていた。藪のうるさい道を抜け、源為朝伝説のある鎮西池に着く。大野さんがポストの中のノートに何か書き込みをしていた。(何を書いたか興味のある方は直接本人に聞いてください。)

 ここからは最後の一登り。山頂で待っていたのは360度の展望と雪を頂いた富士山だった。いつもの通り記念撮影と思いきや、最近、被写体を選ぶ大野さんのカメラが故障?大槻さんのカメラで撮影となった。昼食を終え気がついてみると山頂には我々以外だれもいなくなっていた。少し時間を延ばして、景色を眺めていた。そこには、静かで穏やかな時間が流れていた。

 いよいよ下りにかかる。ここ一時間は少々急な坂道だ。落葉を踏む音が心地よくリズムを刻む。適度に休息を取りながら高度を下げてゆく。大槻さんのニューファッションもかなり好評だった。(カメラが不調のため映像はありません。)水場で給水し、その後、藤沢集落まで降りた。予定時間を少々過ぎて駅前のローソンに到着。ある人はビール、ある人は豚まんを買ってホームで慰労会。電車を乗り継いで、つつがなく東京に戻った。(I

山行記録

6:40新宿駅集合 新宿6:49=(中央線)=7:50高尾8:01=8:58笹子⇒道証地蔵10:10⇒曲沢峠分岐11:45⇒13:05山頂(昼食)13:45⇒16:00藤沢集落⇒16:25初狩駅16:53発⇒(中央線)⇒19:00東京


トップページに戻る