赤岳から南北アルプス一望の眺望に感激するも、厳しかった岩場の連続

天狗岳(西天狗2646m、東天狗2640m) 2010年8月28日(土)〜29日(日)

北八ヶ岳はなだらかな山容と深い針葉樹林帯・湖が特徴であるが、東西二つのピークをもつ天狗岳は標高2646メートルの唯一険しい山岳であります。

【1日目】

新宿高速バスターミナルに参加者13名が集合し、8:20予定どおり緑色に発光するヒカリゴケ()中央右)新宿を出発したのですが・・・。すぐに渋滞に巻き込まれ、遅延が30分・1時間となり、ついに2時間オーバーとなり、現地での対応に迫われました。宿泊する宿に連絡を取り、送迎バスを茅野の高速バス停にまで迎えに来てもらうことで、何とか無事に予定どおり唐沢鉱泉に着く事が出来ました。ここで一安心。この日は、八方台まで1時間程度の散策予定ですので、客室で一服して体調の優れない1人を残し、八方台を目指しました。すでに標高が1800メートルを超えているので、さすがに涼しく東京の猛暑を忘れさせてくれます。展望台からの眺望は、多少雲が掛かっていましたが南八ヶ岳の主峰を仰ぎ見る事が出来、素晴らしい風景を堪能しました。

宿に帰ってから、宿のすぐ裏手にあるヒカリゴケの観察をしました。岩と木の根がつくる空洞をのぞくと、その奥に緑色に発光する神秘的な姿を見ることができました=写真右(ヒカリゴケは中央右側の発行している部分)=。この後、熱い湯と温い湯のある浴槽でのんびり温泉に浸かり、汗を流し、部屋でまずは小宴会。美味しい夕食を兼ねての軽い宴会、その後部屋に帰っての宴会と続きます。翌朝は早いので、早めの消灯となりました。

【2日目】

天気は快晴。5:00に起床し、食堂で各自持参の朝食をとり6:00前には出発の準備を整え全員宿の前に集合。いつものように準備体操をして出発。宿の前の唐沢を渡るとすぐに北八ヶ岳特有の森が現れます。登山道の両側は一面苔に覆われ、コメツガの樹林帯がどこまでも続きます。可憐な花はあまり見られませんでしたが、いろんなキノコが目を楽しませてくれました。夏の強い日差しが遮られ、比較的涼しく快適な登山がしばらく続きます。

素晴らしい眺望をバックに展望台で。1時間程で西尾根にとりつき、さらに樹林帯を登ると突然視界が開け、第一展望台に出ました。ここからの展望は素晴らしく、見晴らしの良さには圧倒されます=写真左=。間近に赤岳を始めとした八ヶ岳の主峰が連なり、南アルプスの北岳・甲斐駒が続き、さらに中央アルプスが続き、正面に木曽の御嶽が見え、となりに乗鞍から遠く北アルプスの穂高連峰・槍ヶ岳そして白馬三山まで見渡すことが出来ました。この後、第二展望台に到着、休息後、本日一番の難関、西天狗山頂を目指します。

岩場で急登の為、かなりの苦難の末ともかく全員頂上に立つことが出来ました。山頂からの展望は、ガスが発生し始めいまいちでしたが、それでも北八ヶ岳の雄大な景色を楽しむ事が出来ました。ここで早めの昼食をとり、目の前の東天狗岳を目指します。いったん下ってガレ場を登り返し、20分程で山頂に到着。全員で記念写真を撮って、慌ただしく先へと進みました。黒百合ヒュッテまでのコースが、予想外の道で大きな岩がゴロゴロして非常に歩きづらく、かなりの時間を要し予定を大きく狂わせてしまいました。15:00までには、帰りの送迎バスの関係で下山しなくてならず、ヒュッテに到着した時には既にギリギリの時間になってしまいました。

ヒュッテより先は、先発と後発の二手のグループに分かれ、ともかく先発隊には、バスに間に合うように頼み、後発組の遅れた場合の対応をお願いすることにしました。ここからの下りも、岩がゴロゴロして更に滑りやすく、万全の注意をはらう必要があり、思った以上に時間がかかり下山したのは15:00を過ぎてしまいました。結果全員無事に高速バスに乗車することが出来たことは幸いでした。帰りの高速バスも渋滞に巻き込まれ、またもや2時間遅れの21:00に新宿に到着し解散となりました。

今回は、行く時・帰る時と予想外のトラブルが発生しましたが、大野さん始め会員の皆さんのお陰で無事切り抜けることが出来ました。(S

 コース記録

【1日目】

新宿高速バスターミナル発8:2013:00茅野高速バス停13:1514:00唐沢鉱泉14:2014:50八方台15:0515:40唐沢鉱泉

【2日目】唐沢鉱泉6:007:05枯尾の峰分岐―8:00第一展望台8:108:50第二展望台8:551000西天狗岳山頂10:2010:40東天狗岳山頂10:5012:50黒百合ヒュッテ13:0014:00唐沢鉱泉分岐―15:15唐沢鉱泉15:2516:00茅野高速バス丁16:1621:05新宿高速バスターミナル到着解散

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