急遽の行先変更―シラビソの深い森と苔むした岩や倒木の醸し出す静寂な雰囲気を楽しむ


茶臼山2383m 2012年9月22日(土)

清澄白河を予定通り貸切バスで出発。首都高を経て中央道へ、いつものように渋滞に巻き込まれる。それでも途中まで走行出来たが、今回は一般道へ出るICの手前で、事故の為通行止めに遇ってしまった(あ樹林を抜けて…とでわかったのはバイクの横転死亡事故の処理と検証だった)。高速を出るに出られず、時間ばかりが過ぎてゆく。今日の登山は中止にして、さて何をしようか考えていると、通行止めが解消されたのか、急に車が動きだした。ようやく高速を出ることが出来た。それでも予定の時間をかなりオーバーしていたので,予定を変更せざるをえなくなった。急遽、北横岳を取りやめ、麦草峠から2時間30分程度で往復出来る茶臼山に登ることにして,急ぎ麦草峠をめざした。

昼過ぎにようやく麦草峠に到着、早々と準備体操をして12:30に出発。予定外のコースであり、いきなり道に迷う危うさもあったが、なんとか国道を横切ったところに登山口を発見。そのまま真っ直ぐ進むと、右手に茶水の池が現れた。そこからシラビソの鬱蒼とした森の中を、初めは整備された木道を進む。木道が切れるとごつごつとした岩の道が続く。ところどころ水たまりもあり、岩の上は滑りやすく歩くのに苦労する。しばらく緩やかな登りが続き徐々に勾配がきつくなる。連続した岩場を慎重に進むと突然視界が開け、中小場山に到着する。正面に茶臼山、後ろを振り返ると天狗岳が望める。ここで小休止、ようやく渋滞のことも忘れ登山に集中することが出来る。ここからは一度少し下り、本格的な茶臼山の登りに入る。頂上に近づくにしたがい勾配はさらにきつくなる。一気には登れず途中休息を入れ、ようやく樹林に囲まれた山頂に到着した。

山頂は展望がきかず展望台へと向かう。ここでも道に迷い、あらぬ方向へ行ってしまい、一度引き返しなんとか展望台に出られた。視界の開けたガレ場で雄大な風景を望むことが出来た。ここでゆっくり昼食をとることにした。急峻な南八ヶ岳となだらかで雄大な斜面を持つ北八ヶ岳の山並みを同時に見ることが出来る。さらに遠く中央アルプス、南アルプスの山並みを眺めることも出来る。高所からの展望を堪能したら下山開始である。来た道を麦草峠まで,一気に戻る。岩のゴロゴロとした道を注意深く下る、途中小雨がぱらつき雨具を装着したが、峠に着くまでには止んでしまった。

待機していたマイクロバスに乗り込み、今日の温泉も変更して、来る途中見つけた石遊(いしやす)の湯に向かう。露天風呂がゆったりしていて、なかなか良い温泉であった。バスに乗り込みスーパーで酒とつまみを買い込み、賑やかに帰路についた。帰りも渋滞に巻き込まれたが9時過ぎには東京に着いた。(S)

コース記録

清澄白河6:25→首都高より中央道に入り諏訪IC11:20→麦草峠12:30→13:05中小場山→13:40茶臼山山頂→13:50展望台14:20→14:25茶臼山頂上→15:35麦草峠→16:15石遊の湯16:55帰京



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