濃霧の高原に秋の気配。初のコテージ泊はBBQ、焚火、花火や懐かしの歌の大合唱…青春へタイムスリップ。
美ケ原・王ケ頭 2034m 2012年9月1日〜9月2日
アルプスの展望台として知られる美ヶ原高原、今回はこの地方独特のもう1つの顔、霧の世界に遊び、愉快な2日間を過ごした。
初日
ドライバーO氏の「木場待ち合わせ場所スルー事件」で車内は、初っ端(しょっぱな)から妙に盛り上がった。夏休み最後の休日とあって、高速は予想を上回る渋滞だ。中央道に入ると、大きな虹のお出迎え。幸先のいいスタートだ。松本ICを予定時間30分ほどオーバーしたが、少し寄り道して松本城脇を通り、いざ登山口の三城へ。
徐々に雲行きが怪しくなり、小雨も降り始めた。予定していたトイレは、先着のバス乗客により、女性用が詰まったとの管理人の話だ。さぞかし立派なお土産を残して去ったのか?
すぐに向かいのレストランに交渉しようと入り口まで行くと、「トイレだけのお客様はお断り」の看板が…。かなり難しい交渉になりそうだ。が、出て来た若女将にチップ制でと交渉したら、快く承諾して頂き事なきを得た。
準備体操の頃には、更に雲行きが怪しくなり、山頂近くにある王ヶ頭ホテルに電話を入れたところ、頂上付近は本降りで止む気配無しとの事。見上げてみると雲は厚く、真っ黒だ。先日の槍ヶ岳の落雷事故が脳裏をよぎる。やむなく、百曲がりコースの断念を皆に伝える。とたんに、大粒の雨が登山口にも降って来た。
天候の回復を祈りつつ、バスで美ヶ原美術館併設の道の駅に向かう。状況は高度を増すごとに益々悪化。ようやくたどり着いた道の駅で昼飯、しばし天候回復待ちとなった。
様子見の結果、回復の見込み無しとの判断から、早めのコテージ行きを決定し、下り始めると何と視界が開けて来た。急きょ、山本小屋駐車場に移動し、美しの塔を目指す。ただし、片道20分程度の散歩だ。
この後、宿泊先の桜清水コテージに到着、受付を済まし、各自お風呂や石切場までの散策を楽しむ。
夕食のBBQ(バーベキュー)からは楽しい時間となった。屋根付きだから雨の心配は無い。お腹いっぱい食べて飲んだ。焚き火を囲んでのなつメロの大合唱。そして花火大会。童心にかえったような懐かしさを味わう。一時はどうなる事かと思った初日が、無事終わった。
2日目
前日同様、朝から雨模様。小雨と霧のスタートだ。ゆっくりめの朝食を取り、いざ山本小屋駐車場に向かう。本降りでなければ、王ヶ頭までは行く。そう決めて、道中は、ただただ天候回復を祈る。駐車場着。雨。小雨決行、王ヶ頭往復をみんなに伝える。
歩き始めるとすぐに、晩夏の花・マツムシソウが咲いている。紫色の花びらは霧の中でも綺麗だ。王ヶ頭ホテル到着後も雨はしとしと降っている。もちろん霧の中だ。
下山開始時間を考えると、ここに居られるのも残りわずかだ。諦めかけていたその時、徐々にではあるが、視界がひらけて来た。ワンチャンスは訪れたのだ。このチャンスを逃さず記念撮影。百曲がりコースの一部、展望コース半ばの烏帽子岩、王ヶ鼻まで良く見えた。
出発ぎりぎりまで粘った甲斐があった。すぐにまた霧に包まれたのを惜しみながら下山開始。日帰り温泉・桧の湯へと向かう。
秘湯の露天風呂として人気があるが、団体向きではないとの指摘を地元の方に聞いていた。実際行ってみると、客も多く、隣接する食堂のメニューも豊富だ。少し寂れた感を期待していただけに、ややギャップはあったが、いい温泉である。
行き帰りの高速道路の大渋滞、皆さん大変だったと思います。また、岩魚釣りに関しては、私の配慮が足りず、釣りを楽しみにしていた方には申し訳なく思っています。天候には恵まなかった山行でしたが、皆さんの協力と笑顔に感謝します。
連日の雨と濃霧に翻弄されつつも、初のコテージ泊・BBQ・焚き火を囲んでの懐メロと唱歌の大合唱・花火大会で若き日にタイムスリップ。高原のミストシャワーを浴びて更に若返り。気の合う仲間と高原を吹く風に秋の訪れを感じたのんびりウォーキングでした(K)
コース記録
【1日目】
箱崎インター6時30分→談合坂SA8時37着→諏訪SA10時15着→松本IC10時45分→三城憩いの広場11時40分着、12時10分発→美ケ原美術館13時10分着(昼飯)14時05分発→山本小屋駐車場14時10分着、(美しの塔往復)15時発→桜清水コテージ着15時45分
【2日目】
桜清水コテージ発9時07分→山本小屋駐車場9時45分着→10時15分(徒歩開始)→王ヶ頭ホテル着11時05分(休憩)→王ヶ頭発11時50分→山本小屋駐車場着12時50分、13時発→日帰り温泉桧の湯着13時50分、出発15時25分→松本IC16時33分→双葉SA17時55分→首都高箱崎出口21時10分 帰京
「私もひと言ふた言」参加者コメント特集
美ヶ原の山行は雨模様となりましたが、そこはそれ、一行18人(女性12人、男性6人+岡田ドライバー)は初めてのコテージ宿泊でバーベキューからキャンプファイヤーの数多くのイベントを楽しみ、美味しい料理と高原の清々しい空気を満喫しました。百曲の登りコースこそ断念せざるをえませんでしたが、定番コースである山本小屋〜美しの塔〜王ケ頭の核心部分はしっかり歩き、最高峰の王ケ頭ではガスの合間を縫って、広大な山並み、高原を目の当たりにし、それぞれの夏の思い出となりました。リーダーの行き届いたプランにも一行、大感激です。
以下は、質問項目に寄せた「参加者コメント」です。
(1)2日間を通じて、何が思い出として残りましたか?
(2)初めてのキャンプファイヤーは、どうでしたか?
(3)コテージ泊まりでのエピソードは何ですか?
(4)美味しかったもの、楽しかったものは何ですか?
(5)もっと楽しみたかったものは何ですか?
(6)あなたが新しい発見をしたものはありますか?
☆ その1
おはようございます。一夜明けて、私の脳裏には秋色に染まった広大な牧草地帯が広がっています。晴れもいいのでしょうが、霧雨の高原も格別な趣があって、沢山の秋の花たちとしっくりマッチしていました。同じ場所でも、訪れる時期、仲間、そして空気が全く異なる景色を展開してくれるので、飽きることがありませんね。私はあのようなしっとりと落ち着いた世界に浸るのが柄にもなく大好きなので、思い出深い高原歩きとなりました。ピュアな空気に飢えてもいましたので、思い切り堪能してきました。程良い歩きも楽チンでとても良かったです。
(1)2日間を通じて、何が思い出として残りましたか?
今回の山行で際立ったのが、加藤さんの愛に溢れた心配りあるリーダーシップ性だったと思います。爽やかな風が吹き過ぎたように心が癒されました。素敵なメンバー一人ひとりに囲まれて、いつもながら青春を堪能しました。
(2)初めてのキャンプファイヤーは、どうでしたか?
火を見つめていると、無心になりますね。皆で心を一つにして歌を歌う、花火をするなど、童心に帰って楽しい集いでした。下ちゃんの幻の「籠の鳥」が復活して、とても嬉しかったです。楽しい企画ありがとうございました。
(3)コテージ泊まりでのエピソードは何ですか?
コテージが思いのほかしっかりと作ってあり、中も広々として清潔だったので、びっくりしました。男性陣が早朝食器などの洗い物をしてくれていたとのこと、こちらはぐっすり白河夜船でしたが、素敵なナイトに囲まれて、シアワセな一夜でした。朝のコーヒーも美味しかった。美味しいお水、澄んだ空気、そして仲間の笑顔、これに勝る味ナシ!
(4)美味しかったもの、楽しかったものは何ですか?
桜清水の朝食がとてもおいしかったので、感動しました。皆さん節度あるお酒で、翌日爽快に朝食を味わえたのもよかったですね。お給仕をしてくれるコテージの方が、とても気持ちの良い応対をしてくれていたのが、印象的でした。しっとりとした雨も緑が映えて乙なものでしたが、僅かな距離を雨に濡れないようにとわざわざバスを動かしてくれる岡田さんの優しさもありがたかったですね。
また機会があったらバーベキュウもやりたいですね。でもあんなにりっぱなパプリカはそうそうあるものではないでしょうね。お肉もおいしかったな。ふんだんな食材で、良心的なコテージの姿勢が伺えてそれも気持ちの良いものでした。
(5)もっと楽しみたかったものは何ですか?
イワナを食べたかったぁ!!! ざっ、残念!!!
形がある焼きおにぎりも食べたかった!!!これも残念!!
(6)あなたが新しい発見をしたものはありますか?
日頃、会の役に立ちたいと、陰のヘルプを沢山施してくれてきていた加藤さんでしたが、今回主になって皆さんを引き連れてリーダーを立派に務めあげてくれた加藤さんに心から感謝です。時間も労力も大変なものだったでしょうに、ご自分も楽しんだと言ってくれて、謙虚な人柄と言葉の数々にも感動しました。私も大いに見習わせていただきたいと思います。
つくづく皆さんの善良な好意によって成り立っている会であることを痛感します。感謝とともに皆さんを誇りに思います。グルコサミン飲んで私も鍛練に励み、皆さんになんとか着いていきたいと思いま〜す。ありがとうございました。
(Hさん)
*(5)の「形あるおにぎり」の補足説明
焼きおにぎりをつくりましたが、握ったおにぎりを焼くため、トングで金網の上に乗せるのはいいのですが、Sさんは、せっかく握ったおにぎりを次から次へと壊してしまい、大いにひんしゅくを買っていました。その後、Sさんは役目を外され、金網の上に並んだおにぎりに醤油をつける役に回りました。
☆ その2
おはようございます。夢のような楽しい旅行でした。青春が時代がよみがえった懐かしい楽しいひとときでした。加藤さん、大野さん皆様大変お世話になりました。ありがとうございました。
(Hさん)
☆ その3
有り難うございました。とても楽しい二日間でした。
(1)バーベキュー花火コテージ泊まり全部楽しかったです。
(3)くじに大当たりでびっくり!
(4)帰ってからも神経が高ぶり一睡もせず朝をむかえました。
(Hさん)
*(3)のくじについての補足説明
往路のバス車内で女性陣12人にくじを引いてもらい、ラッキーガール3人を決めました。9人泊まりのコテージ2棟に女性12人、男性6人を均等に振り分けるため、女性陣3人から男性コテージにラッキーガール3人においで願いました。
☆その4
お世話になりました
雨で残念でしたが、振り返ってみれば楽しい思い出ばかりです。
記憶が鮮明なうちにさっそく感想を返信させて頂きます
@・霧とガスで真っ白な高原歩きトワイライトゾーンに向かって行くような怖さを感じました。
・童心に帰る事が出来た花火とバーベキューの夜。
A炎を囲み、皆で大野さん選曲の懐メロを大合唱し、ゆったりとした古き良き時代を味わいました。
Bコテージ初体験でした。案外、快適で急なはしご段を登りロフトに布団を敷いての就寝はワクワクしました。
Cお肉も野菜(パプリカ、エリンギ、トウモロコシ等)も大槻さんが釣ってくれたイワナもすべて美味しかったです
おにぎりを大量に握ってくれたくみちゃん、ありがとう
D晴天時の百曲コース
E・若いのに(?)けっこう古い歌を知っていたと言う事
・原さんから眉毛が落ちづらいメイク用品を貸してもらった事(朝になっても落ちてなかった)
天候不良の為何度も変更を余儀なくされたにもかかわらず臨機応変、柔軟な決断力でメンバーを先導してくれた加藤さんに感謝です
頼もしいリーダーがまた一人増え、心強い限りです
(Kさん)
☆ その5
リーダの加藤さん、大変お疲れ様でした。
・出発前の数日間は天気予報とにらめっこ
・初日の高速道路渋滞に伴う到着時間の遅れ
・歩き始める前の突然の降雨に伴う予定変更
・2日目の行程(コース選択)の見直し
等々、特に天候に振り回された2日間でしたね。
桜清水コテージでもバーベキュー準備〜後片付けまで、諸々お疲れ様でした。感謝しております。
おかげ様で、バーべキューではお肉や野菜をお腹いっぱい食べ、冷えたビールを美味しく頂くことができました。
みんなで薪を囲んで、懐かしい歌を歌集を見ながら歌ったことや、花火を何十年振りかに楽しんだことが印象深く残っています。
また、祭りのあとの「炭火」についてひとこと。じっと見つめるとその火力の激しさやなかなか燃え尽きない粘り強さが伝わってきて 、炭火の偉大さ(パワフルかつ長寿)をあらためて実感できたキャンプでもありました。
美ヶ原の高原の素晴らしさは体験できましたが、360度の眺望、特に北アルプス方面の後立山連邦から槍ヶ岳、穂高連峰までの 途切れなく続く山並みを是非とも眺めたかった。今回で2回目ですが、前回はもっと霧が深くそれこそ20メートル先も見えない
状態でした。3度目のチャレンジの機会を楽しみにとっておきます。
(Sさん)
☆ その6
霧の中、玉ケ頭山頂2034メートルを目差して、高原、馬、牛、ボーとしか見えず、山頂ホテルのコ−ヒ−美味しかった。
一瞬ですが、霧が晴れて万歳。帰りには牛、馬、見えて、可愛いポニーも、コテージでは、原、加藤、早朝モーニングコ−ヒ−の匂いで起こされて、美味しかった。
バ−ベキュ−、キヤンプファイヤーも花火、合唱、歌声喫茶店何十年振りでしょう、懐かしく唄いました、リ−ダ−会計さん有りがとうございました。大野さん、唄声、声が綺麗ですね、聞き惚れました。お願い、美ヶ原又行きたいです。
(Sさん)
☆ その7
こんにちは加藤さん始め皆様お疲れ様でした。最高に楽しかったです。
キャンプファイヤー花火思い出深い歌。青春を振り返る事ができ、とても嬉しかったです。又 何十年振りかのバーベキュー 大きな食材 釣りたての岩魚皆様で食べた最高の美味しい味となりました。
2日目 王ヶ鼻ホテルまでの歩き 牛を間近に見られポニーに触れ
楽しい思い出になりました。
浪漫会に入らせて頂きました事 有り難く思います。
今後共、宜しくお願い致します。
(Fさん)
☆ その8
2日目の朝食の桜清水茶屋は、床の間つきの立派な部屋。今上天皇の皇太子時代に立ち寄られた所だそうで、その朝食は大変美味しいものでした。キャンプファイヤー
は焚き火を囲んでの歌声と花火。はるか過ぎ去ったもろもろが一瞬が蘇ってきたようなひとときでした。やはりもう一度、今後は快晴の時にきたいところですね。そのときは美しの搭の鐘の綱がなおっていますように。加藤さんはじめ役員の方々いろいろお骨おりありがとうございました。
(Hさん)
*美しの塔の鐘についての補足説明
美しの塔の鐘は霧で道に迷った登山者に居場所を知らせる大事な役割を持っていますが、残念ながら、鐘を鳴らすワイヤーが切られたままになっていました。
☆ その9
こんにちは。昨日はお疲れさまでした。そしてお世話になりました。
(1)2日間の中で特に印象に残ったのは、2日目の王ヶ頭ホテルから一瞬見えた山々の風景です。
霧が立ち込め、幻想的な牧場の間の道を登り切ると、王ヶ頭ホテルが現れました。
霧が濃くて、自分たちがどんな高さにいるのかわからない時、少しの間ですが、雲と霧がサーッと流れて向かいの山と下界が見えました。その時の景色が素晴らしく、山にいることを実感できました。
(2)初めてのキャンプファイヤーは、大野さんが作ってきてくださった歌詞プリントが、みんなの青春時代を蘇らせてくれたようです。次回はもう少し平成寄りの歌詞を準備して行こうかな?
(3)コテージは居心地が良く、バーベキューと花火には、子供の頃のキャンプ体験が蘇ってきました。天気は今ひとつでしたが、たくさんのイベントとハプニングで楽しませていただきました。特に最後の締めにふさわしく、大野さんが高速道路上でバスを停車してくれましたね(*)。バスの中の渋滞が、苦にならずに済みました。
次回の山行も、またみなさんと行けることを楽しみにしています。
(Mさん)
*高速道路上の臨時駐車の補足説明は、後記(その11)のそれらしい個所を参照のこと。
☆ その10
お世話になりました。今回は、残念乍ら霧の中での美ヶ原。いっそう王ヶ頭からの光景が思い出されます。パネルや写真では測れない山から谷間への距離感!行かないと見られない深さですね。塩くれ場:どんな処なの?と思っておりました。言葉の響きもいいし見られて良かったです。バーベキューでのパプリカは肉厚で甘くて美味!思いがけず岩魚の塩焼き!釣り師に感謝。そして焼おにぎり!大ヒットです。嬉しかった事は買ってから(1、2年前購入)初めてヘッドランプが使えたこと!
まだ頭の中は夏の気分が残っていましたが、蝉の声は全然聞こえず此処は もう秋なんだぁ、です。焚き火は楽しかったですね。今回2回目の参加でバーベキューや花火、焚き火で私は皆さんとより近しくして貰えた、と感謝です。そして雨の中をみんなで雨具を着け、思い思いにそぞろ歩いた事は忘れられないでしょう。また機会を作り今回の(行程表)を参考に是非美ヶ原を歩こう、と思います。ありがとうございました。感謝を込めて(^^)/!!
(Yさん)
☆ その11
(1)(2)
思い出に残ったのは、何といっても初めての企画となったバーベキューを皆で楽しみ、キャンプファイヤーを囲んで、花火や歌声喫茶に興じたこと。燃え盛る炎の向こうに、それぞれの青春時代が蘇ってきたようでした。
青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
(以下、略) … … … … …
これは山遊浪漫会のホームページの表紙から入ることができるドイツの詩人サムエル・ウルマンの「青春」というタイトルの詩の冒頭です。その通りですね。
(3)(4)
締めくくりにワインを飲んで寝た後は、快適な睡眠でした。コテージ宿泊棟の一角にある「せせらぎの湯」もいいお風呂。そして、翌日の朝食は水車のある瀟洒な桜清水茶屋で美味しい朝食をゆっくり味わうことができました。ご飯が美味しく4杯も食べてしまいました。
(5)もっと楽しみたかったものは何ですか?
紺碧の空のもとの美ケ原の眺望はあえて次回にとっておきましょう。
盛りだくさんのイベント尽くしでしたが、最後にこれに触れないわけにはいかない、私にとっては「痛恨の出来事」をあえて記します。その珍事、まさに「チン事件」は、バスが談合坂付近に差し掛かったところで勃発しました。
◆
◆ ◆
我慢は身体によくない。「加藤さん、トイレ休憩をお願いします。今度のサービスエリアはどこだろう」。思い切って、恥をしのんで切り出したが、無情にもバスは長いトンネルの中へと悠然と入っていく。(うーん。この渋滞の流れの中で、トンネルの中の壁に向かってするのは、ちょっと目立ち過ぎるな。でも、持つだろうか?)。苦悶の中、自問自答の時間が流れていく。異変を察したバス車内の目が一斉に注がれる。同情しつつも、半ばあきれ、笑いをこらえた36の瞳(運転中の岡田ドライバーを除いた18人の目)だ。
その時、「出口まであと140m」というペンキが目に入った。よしッ、ここは決断だ。行くか。コンピューター電算機ならぬガンピュータが回転し始める。100mをダッシュしてトンネルの外まで、ウサイン・ボルトの2倍の19秒として、30秒足らずで開放感に浸れるはずだ(たいした計算ではない)。38の瞳(今度は岡田運転士も含めて)から発せられる刺すような視線を背中に感じつつ、走る、走る、そして走る。トンネルを抜けたら、そこは…などと悠長なことは全く考えることなく、ようやく外に出た。数秒のちに全身を爽快感が貫く。夜空を眺める余裕も出てきた。暑さ続きだから、植物にとってもまさに「干天の慈雨」だな。善行を施したか、と自らを納得させる。ふと振り向くとバスが前方20mほどの路肩に駐車するのが視界に入った。そうだ。あとはゆっくり何事もなかったかのようにバスに乗り込むだけだ。そして、NHKの「どーも君」を繰り返そう。
―また、やってしまったか。しばらく反省の日々が続くことだろう。それにしても、バス車内で、かなり苦悶に歪んだ表情に映ったのか、今夏、奥穂高まで遠征してきたK嬢が、率先してビニル袋をどこからか調達し、「これで」と差し出してくれた。なぜか、K嬢はうれしそうだった。その袋の中には吸い取り紙のようにティッシュペーパーが入っていて、妙にリアルだったのを思い出す。あの手際良さとティッシュを詰め込む技(わざ)は実戦で培ったワザとお見受けした。思わず手を差し伸ばすところ、間一髪、踏みとどまったのは理性の呼びかけか。歴史に「もし」はないと言う。でも、もしあの時、受け取っていたら、どんな光景が展開していたことだろう。また夏が来れば思い出すことだろう。
(Gさん)
☆ その12
(1)2日間を通じて、何が思い出として残りましたか?
これについては、リーダーの綿密な計画に感謝すると共に2日間神経をすり減らして運転に一生懸命だった岡田さんに感謝します。
(2)初めてのキャンプファイヤーは、どうでしたか?
良かったですね、よい思い出になることと思います。有難う御座います。
(3)コテージ泊まりでのエピソードは何ですか?
あまりこのようなところでは寝ませんが、夜中に眼を覚まし光が眼に入るのでとても眠りにくく、熟睡とは全く行かず、帰路のバスでは相当寝ました、有難う御座います。
(4)美味しかったもの、楽しかったものは何ですか?
お肉も野菜も美味しく食べました、感謝いたします。
(Oさん)
☆ その13
当初の予想と異なり生憎の雨になってしまいましたが、適切な臨機応変な対応なため楽しい2日間でした。ありがとうございました。山登りだと縦一列ですが、この度の王ヶ頭への横に並んでの歩きで多くの方といろいろな話がてきたことは従来と違った楽しさを味わうことができました。バーベキューの準備などでそれぞれの方の行動を見ながらの飲食も楽しく感じました。
バーベキューの材料を運ぶ途中で女性に持てる荷物を持ってやる方法をKさんから教えられたことが嬉しい思い出になっております。その逆を燕岳の時にMさんからされたことを思い出すなど有意義な2日間でした。誠にありがとうございました。
(Tさん)