木漏れ日に煌めく紅葉も鮮やか、小春日和の低山歩き


天覧山197m 多峯主山271m 2022年12月3日


初冬の木漏れ日が足下に落ちる候を選んで、飯能の人気の多峯主山で低山に向かった。メンバーは浪漫会のイレブンだ。

数日前から天気予報のウェブサイトに目を凝らす。さいたま県の予報エリアはさいたまのほか、熊谷、秩父と3エリアに分かれている。目指す飯能は、このくくりからすると、秩父になるのだろうか?

確かに、ガイドブックには「天覧山は秩父山地が東に向かって高度を下げ、関東平野に消えようとするその末端のわずかな地ぶくれ」と記述されている。なるほど天覧山は「地ぶくれ」か、と納得をして、気温は低いものの幸い予報通り、好天となっていることで一安心。集合場所の西武池袋線池袋駅で予定より一つ早い急行に乗車した。

土曜日の早朝の商店街を通り抜け、登山口にある能仁寺の立派な石灯籠群を左右に分けて、20分ほどで天覧山に達する。途中には、紅葉の木立がここかしこに見られ、木漏れ日とのマッチングが素晴らしい。木の根っこが不整形な岩の間に複雑に走り、右の岸壁には、十六羅漢さまの石仏群が彫り込まれている。

山頂では、しばし、左右に大きく広がる飯能の市街地を眺める。かすかでは有るが、遠く都心のビル群までも見え、スカイツリーははっきりと確認出来た。初冬の落ち着いた空気ならではの澄んだ景色だ。

柔らかな日差しが紅葉に降り注ぐ天覧山からハンノウザサが生い茂る長い階段を下って、そしてまた下ると、平坦な湿地帯に出る。既視感のある、懐かしい田舎道がしばらく続く。天気は上々。道ばたには「マムシに注意」と書かれた看板が二つもおかれていて、冬眠時にもかかわらず思わず足下に警戒感が走る。

距離はそこここ長いが、歩きやすい。冬の山道をしばらく行くと、第二のピーク多峯主(とうのす)山に連なる長い石の階段が現れた。道は鎖場と石階段の二つに分かれているが、鎖を使わず石の階段を上り詰めて、山頂を目指す。

山頂にはすでに20人ほどの先客がいて、お昼を食べている人、日向ぼっこしている人、「CQCQ」とコールサインを出しているアマチュア無線の人と様々だ。11時前には到着したが、メンバーのお腹からも、「お昼だ、お昼だ」と、コールサインが出ているようで、雪をいただいた富士山を眺めながらおにぎりをほうばった。

昼食後、下山にとりかかる。絶壁の岩肌の一画に建立された八幡神社を経由して、雑木林をひとしきり下ると、湿地帯を抱え込むように山道が蛇行して、静かな田舎道に出る。小春日和と形容するにふさわしい穏やかな山道歩きだ。舗装道路に出る前の無人直売所では、それぞれ、この日の〆めとして、キクイモやら、干しイモを調達した。午後1時前には飯能駅に戻った。(G シルエット

<参加者のひと言>

ひさびさの山。風もなく日差しも差して気持ち良い山日和。
200メートルにも満たない天覧山。望遠は丘のようでも、山は山。
登山口から歩き始めると紅葉の木立と落ち葉で覆われた登山道が気持ち良い。
深呼吸すると肺が浄化されるよう。良く整備された道をお喋りをしながらリズミカルに歩くとうっすら額に汗をかき、心地よい。楽しい一日をありがとうございました。13:30には下山して飯能駅で解散。早々に帰路に着く事が出来た。
e-jan

久しぶりの山行は、天気にも恵まれ楽しい時間を過ごす事が出来ました。
紅葉あり、コースの難度も今の自分にはちょうど良い山歩きとなりました。
来年はもう少し参加出来るよう頑張ってみようと思う山行となりました。リーダーと皆さんに感謝です。
ちなみに、感想文に(ブラボー)使う人、何人いるか楽しみです。
MK

今日は低山だから、と軽い気持ちで臨んだ山行でしたが、階段が多く筋肉痛間違いなし!です。
山はまだ紅葉も少し残っていて、皆で足を止めて見入ってしまいました。穏やかな気持ち良い一日となりました。リーダーとメンバーの皆さん、お世話になりました。
miyakumi

陽射しもあり一日快適な登山日和でした。道も整備されており家族連れも多く,快適なハイキングコースでした。途中静かな場所で休憩を取り、久しぶりに自然の中でのどかな時間を過ごすことが出来ました。
S

紅葉の回廊を下る今冬一番の冷え込みということで、重ね着4枚で防寒対策をしっかり行い、まだ薄暗い中自宅を出発。歩き始めは曇り空でしたが、徐々に晴 れ間が広がり風もなく絶好の登山日和となりました。最初の山頂(?)の天覧山では南西方面に丹沢の山並みが望め、本日最高峰の多峯主山では待望の富士山まで拝めてお得な気持ちになりました。途中、逆光に輝く紅葉、くさり場、急登などもあり、時間は短かったけど面白かった一日でした。最後に干し芋おいしかったです。感謝。
(白毛門)

40年ほど前に当時5歳の男の子と川遊びを兼ねて天覧山まで登った記憶が微かによみがえった。
多峯主山に至るコースは今回初めてなのだが、山歩きの愉しさとしての本領はこの天覧山山頂からで、なかなかたどり着けない下り坂と登り返しのその名も「見返り坂」・多峯主山山頂の眺望に本日の魅了ポイントが仕込まれていた。
山頂での昼食もたっぷり時間を割いていただき、年内最後の山行も余力を残し て滞りなく終了。
子供連れでも短時間で攻略可能なので、天覧山・多峯主山はセットでお勧めしたい。木漏れ日の中を当時5歳の男の子は三人の子持ち。今度は二世との計画を打診してみよう
(ヤマジジイ)

山の会に久しぶりに参加、皆さんにお会い出来て楽しかったです。山の歩きは天気が晴れたので良かったです。
S.A

現地到着前の車窓からは低い雲が空を覆っていたのに、天覧山さらに、多峯主山頂からはスッキリ360度の眺望良好!
時間のゆとりもあってか、おしゃべりも弾んで楽しい山歩きでした。
やはり山歩きは気持ちよいものです。しばらく活動がないのがさみしい~~。
大野リーダー、みなさん、ありがとうございました。
(とむちゃん)

12月とは思えない穏やかな天気でのハイキングで癒されました。 紅葉も見ることができて満足です。
 (アンビ)

秋のやわらかい日差しと稲刈りがとうに終わった田んぼの中の里山の道を行くと、やがて今年最後の紅葉と鎖場、石仏群あったり、急な石段だったり、はたまた笹が茂る長い坂道だったりと変化に富んだ登山道が続く楽しい天覧山だった。浪漫会も年輪を重ねてきてだんだんと里山 近くの山になってきましたが、やっぱり気心の知れたみんなと歩く山は楽しいね。

「遠くに富士 あと何年か 秋の山」 オソマツ 

(手拍子足拍子)



 

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コース記録

池袋8:00=(準急飯能行き)=8:48飯能

飯能駅9:20…9:45能仁寺…10:00天覧山10:20…10:50多峯主山(昼食)11:30…11:50御嶽八幡神社…12:45本郷バス停=(路線バス)=13:30飯能駅 (解散)

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