溪谷に響き渡る快哉の声

2025126日(土) 梅ヶ瀬溪谷・大福山 292m 


東京駅から1名、錦糸町駅から8名が乗車し、途中の市川駅で1名を加えて全員の紅葉の渓谷乗車を確認してまずは鉄道の旅開始。落ち着くまもなく千葉駅で内房線に、さらに五井駅では小湊鉄道に乗り換える。

「乗り鉄」「撮り鉄」「呑み鉄」と鉄分の血中濃度の高い人達には言わずと知れた人気のローカル線でSLやら還暦過ぎのディーゼル車の車列に撮影者が群がる。終点の上総中野駅からはいすみ鉄道とも繋がるらしい。 

ディーゼルエンジンの轟音と排気に慣れ、飽き始める頃に養老渓谷駅に着くと、ほとんどの乗客が降りたようで、その大多数がロータリー待機の数台のバスに吸い込まれ、観光名所の粟又の滝に向かう。

したがって我々と同じコースを辿る人はまばらのようでひと安心だ。ただ駅前のモミジはと言うと、落葉が進み、盛りは過ぎていてこの先が気がかりではあった。

この先溪谷を含め平坦な道が延々と続く、歩きながらのウォームアップで山行のスイッチを入れてスタート。おしゃべりと景観に気を取られて、日暮れとの速さの競争になっては景色を楽しむ時間が削がれていく。観賞地点にいかに速やかに誘導するかスピードコントロールが今、まさに問われているのだ。気取られないように、それとなく急ぎ足にギアアップ。溪谷への分岐前に衣類調整。駐車場を過ぎればいよいよ溪谷の川床に足を踏み入れる。

見上げる渓谷まもなく右に左にそして両側にと平坦な川床に対し、垂直に立ち上がる侵食崖が現れて下部に緑の苔をまとい、上部には紅葉の赤黄色を散らしている。首を上げるのが辛くなるほど断崖は高く、壮観だ。 

ただし川床の流れは右に左に蛇行しており、頻繁に渡を繰り返す。水濡れに注意して浅瀬の踏み石を慎重に慎重にと渡り歩くことになる。普段の水流は渡に問題ないが、ひとたび大雨になればと思わせる痕跡が大木の流木に、あるいは「川廻し」と呼ばれる素掘りのトンネルにある。川床からの高さは3メートルほどもあろうか?

溪谷で時間を費やしたこともあり、食事予定の尾根道前の小ピークはおろか溪谷からの急登を残してしまった。

作戦変更。食事とコーヒータイムを下山路にあるベンチまで我慢していただき、休まず頑張っていただくこととした。まず、先遣隊が先行してお湯を沸かしておき、後続隊員の食事とコーヒー提供までの時間を短縮する作戦だ。

皆さんが行動時間短縮の意識を共有したお陰で、その後の急登も楽しんでこなし、食事もコーヒーもゆっくりいただき、大福山登頂を回避したこともあって、時間配分に余裕が生まれてきた。 

勢揃い

車道歩きは両側に規則的に植えられ、日に照されたモミジが見送りしてくれるはずが、駅前同様に落葉が進んでいて残念至極。

下見の際に見落とした溪谷橋へのルートを先回りして見つけて誘導するも、ここも紅葉は満点とはいかず、一週間ほど早ければ…。時期を逸したことがくやまれる。ただ、概ね皆さんには好評だったようで、個人的に再度の来訪を語りかけていただいたのがうれしい。

また、今回、至福のコーヒータイムを演出していただいたKさん、カメラマンのTさんに感謝いたします。

そして皆さんのご協力で楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます!

(K2)

<参加者のひと言> 

マイナーな小湊鉄道なので乗客も少ないと思っていましたが、予想より遥かに多くの人がいて驚きました。

紅葉晩秋の渓谷歩きはそれなりに味がありよかったです

加藤さんのコーヒーも美味しかった!

(アンビ)

天気も良く穏やかで静かな里山を抜けて、清らかに流れる養老渓谷の散策は素晴らしい一日でした。最後の急登は大変でしたがその後のコーヒーは格別でした。りーだー、加藤さんありがとうございました。

S

五井駅から養老渓谷駅まで走る小湊鐵道、レトロな車両とのどかな景色がタイムスリップしたような感じがしてとてもよかった。帰りに車窓から見えた夕日もきれいでした。

思っていたよりも日差しの中では暖かく、静かな渓谷を気持ちよく歩くことができました。色鮮やかな紅葉にも出会え、楽しい1日でした。

皆様、ありがとうございました。 

Y

雨の天気予報や、熊の心配で山行の取り止めがこのところ続いていたので楽しみにしていた。小湊鉄道の二千円の一日乗車券は少し高いみたいだけれど、平日は利用者が少なくほとんどが学生だそうです。以前乗った銚子電鉄も営業利益の八割がぬれ煎餅のお菓子やグッズだと話していた。どこの地方の私鉄も経営難で大変みたいだ。

レトロな電車に一時間ほどがたがた揺られてようやく目的地に到着。少し肌寒いが気持ちの良い12月の空だ。渓谷の錦
のタベストリーは少し色あせていましたが、久しぶりに大きな声で皆さんと話ができ、楽しい一日でした。リーダーのきめ細かい配慮ありがとうございました。

(手拍子足拍子)

赤、黄色の落ち葉の絨毯を踏み締め溪谷を登っていくと、 真っ赤な紅葉にほっこり。

レトロな小湊鉄道の無人駅舎は どこか懐かしさがあり、 ゆっくりと時間が流れていました。

美味しいコーヒーで最高の1日でした。

リーダーの小室さん、皆様ありがとうございました。

m.u

レトロな小湊鐵道とても想い出深い渓谷歩きを経験させて頂きました。

千葉にあんなダイナミックな断層があるなんてその断層に囲まれた渓谷があるなんて。

せせらぎを何度も渡り切り立った断層を見あげ、強い日差しに照らされたもみじを愛で気持ち良く歩けた一日でした。

ノスタルジックないずみ鉄道に乗車出来たのも楽しい思いでです。車掌さんが車内できっぷを手売りしてました。

e-jan

「最近話題の多い小湊鉄道にⅠ時間ほど揺られて養老渓谷駅に到着。紅葉の盛りは過ぎていたものの、まだ見ごたえのある紅葉が沢山ありました。

川の渡渉も新鮮で、昼食時の本格ドリップコーヒーはたいへん美味しく頂きました。皆さんありがとうございました」

W

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梅ヶ瀬渓谷写真特集


コース記録

行きの電車:東京7:34→8:15千葉8:25→8:41五井9:06→10:12養老渓谷

歩行:養老渓谷駅10:20→溪谷・大福山分岐11:10→小ピーク12:40→13:10大福山分岐(食事)13:30→梅ヶ瀬溪谷駐車場13:40→養老渓谷駅14:50

帰りの電車:養老渓谷15:14→16:20五井16:26→16:42千葉(解散)16:50→18時頃(各自)

 

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