晩秋の遊歩道を重要文化財や紅葉を鑑賞しつつ完歩

 
 碓氷峠アプトの道640m  2024年11月23日(土・祝)

 アプトの道は信越本線アプト式鉄道時代の廃線敷を利用して、めがね橋を見上げて横川駅~熊ノ平駅の間の約6kmを遊歩道として整備された。本日は横川駅から途中のめがね橋まで約5kmを往復することとした。

 集合場所は高崎駅信越線横川行電車ということで普通列車と新幹線を利用して各々向かった。普通列車組は東京駅と上野駅乗車メンバーの全員を電車内で確認できたが、新幹線組は大宮-熊谷駅間での夜間作業の遅れの影響で大宮ー高崎駅間の上下線で運転見合わせ、復旧後も遅れが発生しているとの情報があり、心配していたがメンバーの臨機応変な対応で参加者14人の全員が無事に横川行電車に間に合った。

ほっとしたのもつかの間、いつもは乗客の少ない電車内は既にかなりの人が乗っており全員座れなかった。安中駅を過ぎたあたりで田園風景を眺めていると沿線に大勢のカメラを構えている人の群れが目立つようになった。いわゆる撮り鉄のようだ。停車する都度駆け足で改札に向かう人も多く横川駅に着くころには車内もだいぶ空いてきた。

 横川駅の駐車場内で体をほぐした後、鉄道文化むら脇の「アプトのみち起点」の看板を確認して歩き出す。碓氷関所跡では保存会のメンバーから「出女・入り鉄砲」や東門・西門の位置などその当時の関所の役割や状況などを詳しく説明してもらった。集合写真も撮っていただき感謝です。

アプトの道に戻り、ここからトロッコ列車の線路と並行したほぼ平坦な一直線の舗装路を中間点の峠の湯まで歩くことになる。途中、国の重要文化財の旧丸山変電所で大休憩。歩くのが飽きてきたころやっと峠の湯に到着。時間も12時少し前になっていたので、ここで昼食を摂ることにした。実は当初予定していためがね橋上部では、今日の観光客の多さから座れるスペースが確保できないと危惧していたので一安心。旧丸山発電所をバックに

 峠の湯から先は舗装路でなく足に優しいが、やや傾斜のある道に変わり、ほどなく最初のトンネルが現れる。トンネル内はかすかな照明があり歩くのには問題ない。今日はあまり感じないが、夏場はかなり涼しいようだ。5つ目のトンネルをくぐるとめがね橋(碓氷第三橋梁)の上部で、視界が開け周囲の山の紅葉がきれいだ。急な階段を下りて下から見上げると大きく優雅、レンガでよく作ったものだと感心させられる。

 山行中は全員一緒の行動が求められるが、横川駅までの戻りは各々の状況に合わせて分かれて行動した。最初はめがね橋上部への階段の登りがきついため一部のメンバー(3人)は旧18号道路を戻り、4号と3号トンネルの中間で本体と合流することに。3人はかなり早く着いたようです。2度目は峠の湯からゴールの横川駅までをトロッコ列車組(3人)と歩き組(9人)に分かれて行動し、文化むら入口で合流。歩き組の方が勝った(?)ようです。

何はともあれ本日の行程を無事終了できました。翌日、早朝から予定のある人もおり、ここで一部のメンバーは解散、帰京の途へ。残ったメンバーは「おぎのや(ドライブイン)」へ。メニューは多かったが、釜めし以外は売り切れが多かった。ビールは売店で購入でき、何とかのどを潤すことができた。横川駅で朝、信越線内の電車で一緒になった父子3人と偶然再会。我々と同じくめがね橋まで完歩したとのこと。おもわず拍手。何故か4人連れとなっていました。横川駅を計画通りの16時30発列車に乗り東京に向か廃線ハイキングロードった。

冬型の気圧配置で北西の風が強く気温も低いとの予報だったが、遊歩道は風もほとんどなくハイキング日和でした。所々、文化財やトンネルなどがあり、10キロのコースを全員完歩できたのは良かったです。最後文明の利器に頼りました…(SS)

【補足/追記:安中市のHPなどから

アプト式とは、線路の中央にノコギリ型のラックレールを置き、機関車に取り付けた歯車(ピニオンギア)を噛み合わせて登る方式です。区間は群馬県安中市の横川駅から長野県軽井沢町の軽井沢駅間です。1997年に長野新幹線(現在の北陸新幹線)が開通したことに伴い廃線となりました。

めがね橋(碓氷第三橋梁)は日本最大のレンガ造りのアーチ橋で明治2512月に完成、その美しい構造と芸術性が多くの人から愛され、秋は紅葉スポットとしても人気とのこと。

めがね橋上部にて

※朝の信越線列車の混雑はELDLぐんま2fin」の引退運転が本日(11/23)高崎~横川間で実施される影響らしい。沿線には最後の雄姿を撮影しようとする撮り鉄が多数待機していた。尚、2finの意味は最終日(11/24)1回前運行のことらしい。高崎横川間はEL(電気機関車)、横川高崎間はDL(ディーゼル機関車)で運行する。


<参加者のひと言> 

秋晴れの青い空。所々に鮮やかなもみじの赤や黄色。真っ直ぐ伸びる廃線ハイキングロードは歩きやすい。ノスタルジックなまるやま変電所。連なるトンネルにもわくわくする。最終目的地のレンガ造りのメガネ橋を下からも見上げる。堅牢で優美なアーチが明治時代の遺産とは感心した。

余裕の有るスケジュールでたくさんおしゃべりしながら、ゆっくり写トンネル内真も撮り景色も眺めた。とても気持ち良い満足の一日でした。
e-jan

レンガ製の鉄道橋(めがね橋)は行ってみたい場所だった。定例会に出られずにいたので心配はあったものの代表からの補足とHさんのお誘い補足で参加する運びとなりました。感謝。廃線跡のなだらか坂の真っ直ぐ続く道。めがね橋からの景色素晴らしかったです。
 
帰りのトロッコ列車は30分待ちだったので歩く方を選んだがおぎのやの反省会の前で急に股関節が痛みトロッコ列車を選択しなかったのが悔まれた。でも皆さんと歩いて満足感で帰宅できました。好き勝手なことばかり言ってお耳障りで申し訳無かったです。リーダーの下田さん皆様楽しい1日を有難う御座いました。 23975歩でした。

mf

初めて高崎へ電車に乗って行きました。今回は碓氷峠アプトの道散策でお天気に恵まれ1号トンネルからスタートで紅葉も終わりに近付いてましたが素晴らしい色合いの紅葉を見る事が出来ました。2号5号トンネルを歩きめがね橋まで行き折り返し散策でした。
リーダーの下田さんメンバーの皆さん本当にありがとうございました。

(タダミツ)

めがね橋の下で 前日の天気予報では気温が低くなる、との事でしたが歩いているうちに汗ばんできます。トンネルを5カ所越えて行く碓氷峠の眼鏡橋。見上げた煉瓦の赤茶色が青空に生えてなんと雄々しく格好良い事。

明治時代はこの場所はどんな様子だったのかな、と偲ばれます。小春日和の空、紅葉と秋を一日中堪能しました。帰りの新幹線からの夕焼けも素晴らしかったで す。楽しい一日でした。リーダーさんはじめみなさんありがとうございました。
YS

東京から高崎間。プラス高崎、横川間だけでも二時間半以上の乗車時間だが、同行者とのおしゃべりが弾んであっという間に今年古稀を迎えた「ゴジラ」のセビレのような息を呑む姿の妙義山が現れる。まもなく横川駅。

お天気爽快。まっすぐ延びる鉄路も歩きやすさを考えて段差なく埋められており、また山靴にも配慮したかのように表面に角つきの小石、礫が塩梅よく埋め込まれ、電車にはキツかったろう勾配も快適、快適。ルンルン気分が味わえた。

この日たまたま高崎、横川間でEL(電気機関車)ぐんま」の引退ラストランイベントがあったようで、私たちの電車の後に続くその勇姿を収めようとたくさんの撮り鉄達がベストショットポイント獲得を目指して各駅で走り出し、格好の場は黒山の人だかりだった。

未就学児と思われるチビッ子も乳児世代から電車の音に敏感だったそうで、今やそのいでたちには駅長帽、JRロゴ入りリュックが欠かせないらしく、なんとロゴの詳細を明かすと、「JR貨物」という渋さ。

この幼さで…。なんとも熱い熱気に触れてしまった。節目の古稀を迎えたゴジラの「妙義山」、チビッ子の「熱気」。

ほほえましい思い出をありがとう。
 (ヤマジジイ)

秋らしい青空の下、清々しい空気の中快適なハイキングを楽し紅葉とトロッコ列車めました。美しい紅葉もカッコイイ妙義山も仰ぐことも出来大変良かったです。リーダーありがとうございました。
(齊藤)

天気良好で楽しいハイキングができました。メガネ橋が思ってた以上に大きかったです。帰りの電車はよく眠る事ができました。次回もよろしくお願いします。

S.A

「温泉で皆様のお帰りをお待ちしております」の予定でバスタオルも歯ブラシも持参で参加した今回の峠路探訪でしたが、無事にメンバーと同じ行程を踏めたのは何よりも嬉しいことでした。
でもでも、翌日待つていたのは地獄の筋肉痛。帰宅してから34時間湿布にまみれてやっと回復出来ました。

上天気の中美しい紅葉も堪能。メガネ橋の圧倒的な佇まいに感動させられ、ここまで来れて良かったなと下ちゃん始め皆様に感謝です。 いつもながら素敵な企画をありがとうございました。
(T)

4連のアーチから成る「めがね橋」がとても素晴らしい。折から周辺の木々は紅葉の時期、青空をバックにした大きな弧は、まるで芸術と技術、そして自然が溶け合ったかのよう。殖産興業を急ぐ明治28年、200万個のレンガを使い、昭和38年まで96年間、アプト式鉄道を支えたという。その延長線上にあるトロッコ列車に乗り往時をしのんだ。
(G)

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碓氷峠アプト道写真特集その1 碓氷峠アプト道写真特集その2





     コース記録

JR東京駅7:18/上野駅7:24==(高崎線普通)==9:17高崎駅9:23==(信越線)==9:57横川駅orJR東京駅8:30/上野駅8:36==(あさま653)==9:17高崎駅

横川駅10:20===碓氷関所跡10:40===旧丸山変電所11:10===11:30峠の湯(昼食)12:15===13:00めがね橋13:20===14:00峠の湯14:20===15:00鉄道文化むら===JR横川駅16:30===高崎17:12===赤羽駅以降順次解散

 

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